「108~海馬五郎の復讐と冒険」
10月最終日、首里城の火災ニュースにショック!沖縄を観光して最初に案内されたのが首里城でした。沖縄の象徴であり、王族の資料、歴史が焼失したことは大きな損失。県民の皆さんの落胆は、はかり知れないと思います。
R18のおとなコメディー「108~海馬五郎の復讐と冒険~」。タイトルの108(いちまるはち)は、愛する妻のSNSの浮気投稿についた「いいね!」の数。離婚するにしても資産の半分を妻にもっていかれるくらいならいっそのこと使ってしまえ!
「いいね!」の数だけ女を抱きまくるという復讐ミッション!制限時間は、1ヶ月!資産1000万円もってGO!
1ヶ月で不貞ミッションに1000万を使うことがどれほど大変なことか(笑)
仮に一日一回風俗に出掛け、3万円使っても一ヶ月で90万。一回15万の高級ソープに通っても450万です。
高級ソープに毎日2回通っても900万でまだ余る!
高級ソープに毎日2回通っても900万でまだ余る!
海馬 五郎は、脚本家としての仕事も忙しく、オーディションの合間に原稿の内職をしなければ追いつかず、催促の電話もなります。
そして父親の病状も悪く、妹からは見舞いをせっつかれる始末。年齢だって若くない。
そこに妻の浮気の悩みとあっては、精神的、肉体的部分を鑑みても仮に毎日2回の高級ソープ通い(仮)は、限界突破の覚悟が必要です。しかも人数は、108人。一日二人ずつこなしても60人!ぜんぜん足りん!
あの手この手で人数を稼ぐも、いよいよ時間もなくなり、最終手段に!
それでも妻を想う切ない男のものがたり。
監督・脚本・主演を務めあげた松尾 スズキ監督、心からお疲れさまでした
監督・脚本・主演:松尾 スズキ
キャスト
松尾 スズキ、中山 美穂、秋山 奈津子、岩井 秀人、坂井 真紀、大東 駿介、土居 志央里、堀田 真由、栗原 類、LiLiCo、宍戸 美和公、乾 直樹ほか
松尾 スズキ、中山 美穂、秋山 奈津子、岩井 秀人、坂井 真紀、大東 駿介、土居 志央里、堀田 真由、栗原 類、LiLiCo、宍戸 美和公、乾 直樹ほか
2019年日本映画
上映時間:1時間42分
上映時間:1時間42分
今回鑑賞した作品タイトルが数字だったので、数字のつく映画作品を調べてみました。結果数字が付く作品となると、あまりにも多いので ”数字だけ” の作品に限定しタイトルのみ紹介します。みなさまいくつご存知ですか?
「2:22」、「9(ナイン)」、「10(テン)」、「10×10(テンバイテン)」、「42(世界を変えた男)」、「64(ロクヨン)」、「101(ワンオーワン)」、「102(ワンオーツー)」、「226」、「252(生存者あり)」、「300(スリーハンドレッド)」、「388」、「1911」、「1941」、「2012」、「2020」、「2046」、「2889(原子怪人の復讐)」
ほかTVドラマ部門では
「11,22,63」、「60(誤判対策室)」、「100(ザ・ハンドレッド)」、「4400(ザ・フォーティフォーハンドレッド)」
「11,22,63」、「60(誤判対策室)」、「100(ザ・ハンドレッド)」、「4400(ザ・フォーティフォーハンドレッド)」
「記憶にございません」&「プロメア」
朝夕が、めっきり寒くなりました。みなさま、体調をくずさぬようどうぞご自愛くださいませ。
話は変わりますが、ネットの情報でアメリカ映画の祭典アカデミー賞の部門「外国語映画賞」が2020年に開催される授賞式から「国際長編映画賞」に名称変更するそうです。英語での名称は「International Feature Film」です。選考対象は従来通り英語以外の映画で、米国以外で制作された作品が対象となる点も変わりはないそうです。
上映が始まってから7週目。ランキングでは、いまだベストテン圏内を維持している三谷 幸喜監督の人気コメディ「記憶にございません」。民衆の投石を頭部に受け、記憶喪失になった支持率最低の首相のお話。
病院で目覚めた彼は自分が何者なのか、なぜここにいるのかもわからない。病院を抜け出して途方に暮れているところをボディーガードに拉致され、官邸に連れ戻されます。側近に自分が誰なのかを尋ねるとテレビのスイッチを入れて解説。そこには、国会でふてぶてしく弁明をしている自分らしき男が…。秘書官が答えます「あなたは総理です!」
すべての記憶を失ってしまった総理を秘書官が必至でサポートするドタバタ劇ですが、これおもしれぇ~(笑) まず、タイトル。これ、たしか「ロッキード事件」の名台詞でしたよね。それと「あれがそれで、これがあれで…」と代名詞でやり取りする建設会社の社長。この人もあの人(実名は控えさせていただきます:笑)にそっくりで吹き出しちゃいました。事実上政界を牛耳っている鶴丸って…(モデルはK丸さんですか?プププッ!)もう政界パロディのオンパレード!
とにかく総理に近づいてくる人、関係のある人は、あやしい人たちばかりで、記憶を失う以前、いったいこの人は何をやらかしたんだと妄想が膨らみます(笑) しかし、記憶を失っているのでお話になりませんし、何よりもそのことはトップシークレット。本人は、自分の立場を考え、恩師に政治を教わると真っ当路線を歩み出します。もう、周りはビックリ、シャックリ!絵に描いたような「性善説」ぶりです(笑)
「いやぁ~、これで記憶がもとに戻ったらどうなるんだろ~?」と気を揉ませておいて、実は粋なシナリオが用意されていました。そこが、この作品の人気を決定づけたところではないでしょうか。
監督・脚本:三谷 幸喜
キャスト
中井 貴一、ディーン・フジオカ、小池 栄子、石田 ゆり子、草刈 正雄、佐藤 浩市、斉藤 由貴、木村 佳乃、吉田 羊、田中 崇、田中 圭、梶原 善、寺島 進、藤本 隆宏、迫田 孝也、ROLLY、後藤 淳平、宮澤 エマ、濱田 龍臣、有働 由美子他
中井 貴一、ディーン・フジオカ、小池 栄子、石田 ゆり子、草刈 正雄、佐藤 浩市、斉藤 由貴、木村 佳乃、吉田 羊、田中 崇、田中 圭、梶原 善、寺島 進、藤本 隆宏、迫田 孝也、ROLLY、後藤 淳平、宮澤 エマ、濱田 龍臣、有働 由美子他
2019年日本映画
上映時間:2時間7分
上映時間:2時間7分
「プロメア」<イメージ写真ありません、ご容赦>
SNSの情報でアメリカの現地時間16日、映画芸術科学アカデミーが第92回アカデミー賞長編アニメ映画部門にエントリーされた32作品を発表。日本からは、「天気の子」、「プロメア」、「若おかみは、小学生」、「海獣の子供」の4作品がエントリーとありました。「プロメア」以外の3作品は、鑑賞済みですが、「プロメア」は予備知識もなく、急遽応援上映に出掛けました。
ところが、上映開始を分かってはいたものの、トイレを我慢できなくてオープニング数分間を見逃してしまうという失態。何も分からないままの途中鑑賞というのは、逆に雑念がなく、ストーリーに集中出来たと思います(笑)
放火犯(例えは悪いですが)マッドバーニッシュとバーニングレスキュー隊の対立のお話だと単純に思っておりましたら、地球滅亡の危機が近づいていて、選ばれた人類1万人を乗せた巨大母船で、地球型惑星への移住計画が進行するというスケールの大きな作品でした。
しかも敵だと思っていたバーニッシュ(炎を操る種族)が、実は巨大母船をワープさせるためのワームホール発生の動力エネルギーに利用されていたという真実。みんなの税金で建造した母船なのに選ばれなかった民衆の怒りは?(これは描かれていませんでした:笑)。考えさせられる作品でした。
声の出演も俳優の松山 ケンイチさん、堺 雅人さん、早乙女 太一さんと豪華な顔ぶれです。以上若干端折ってしまいましたが、4作品の中でどの作品がノミネートされるのか、楽しみです。
「ロボット2.0」
最近のニュースで気になったこと。イギリスの科学誌ネイチャーの23日掲載の論文でグーグルの研究チームがスーパーコンピューターで1万年かかる計算を開発中の量子コンピューターを使い、3分20秒で計算できることを実証したそうです。私は、量子コンピューターというものを2003年制作(日本公開2004年)の映画「タイムライン」で知りました。作品には、今は亡きポール・ウォーカーさんも出演しているSFアドベンチャーです。あれから15年、当時架空のものと思っていたコンピューターが実現にまた一歩近づいたことに驚いてしまいますが、「タイムライン」の原作者は「ジュラシック・パーク」でも知られるマイケル・クライトンさんです。マイケル・クライトンさんも2008年に他界してしまいましたが、もしご存命だったらどう思われたことでしょう。
2010年制作(日本公開2012年5月)のインド映画「ロボット」がまさかの続編!前作で大暴れして、結果自ら封印を望んだスーパーアンドロイド”チッティ”が、今作では人類を脅かす”スマホロボ”を撃退すべく正義の味方として蘇る!
図式(図はありませんけど:笑)は、
スマホの電波による鳥類の危機を訴える鳥類学者の怨念×過去に人類を脅かしたアンドロイド”チッティ”=(イコール)
スーパーバトルです(至ってシンプル!)
「ロボット」の正統な続編であることから、ファンならば狂喜と興奮の作品!一見さん(ここでは、お初見の方)ならば「お金をかけたウルトラマン」だと思って鑑賞すればよいと思います。悪には悪の言い分が丁寧に語られ、倒す正義の側も考えさせられる社会派な一面もあります。ウルトラマンに夢中になった大人ならしっくりきますし、何よりも荒唐無稽なバトルシーンのインスピレーション(発想)にハッとさせられます。30分完結のストーリーが、147分の拡大版になったと解釈すればよろしいかと思います(笑)
続編「ロボット2.0」のタイトルは、なぜ「2.0」なのか?これは、続編の意味と”チッティ”に組み込まれる「ファームウェア2.0」が掛け合わされたものであると推測されます(座布団1枚!)。”チッティ”は、本来ロボット3原則のプログラムが内蔵されているため、それが足かせとなって問答無用の悪の攻撃に歯が立ちません。そこで最終手段として「禁断のファームウェア2.0」を組み込むんです。前作の”チッティ”が、狂暴になった根源です。毒をもって毒を制す!相手が巨大なら”チッティ”も巨大に!同じ土俵でがっぷり四つ!すると巨大化した”チッティ”のからだの一部になぜか「HONDA」のロゴマークが!、「SUZUKI」じゃないのか?(笑)
この作品には、いろいろな映画作品を想起させるコマンドが用意されています。例えば「ターミネーター」は勿論のこと「鳥」や「ラドン」、「エイリアン」、「マトリックス」などです。こんなところもチェックしてみると面白いですよ。
監督・脚本:シャンカル
キャスト
ラジニカーント、アクシャイ・クマール、エイミー・ジャクソン他
ラジニカーント、アクシャイ・クマール、エイミー・ジャクソン他
2018年インド映画
上映時間:2時間27分
上映時間:2時間27分
先日26日、神楽坂にある新潮社倉庫前で開催の1日限定「中瀬ゆかり書店」に行ってまいりました。目的は中瀬さんのサインだったのですが、12:30到着の時点ですでに整理券は終わっていて(先着順)完全に読みがはずれました(やってもた)。なので行きがけの駄賃としてサイン風景をパチリ(撮影オッケーですが、許可を得ていないので掲載はしません)!転んでもただでは起きない性格なので、読書ファンのかたにお土産です。お店で頂いた本のソムリエ、中瀬さんお薦めの書のリストを公開します(これはオッケーですよね:笑)。ご参考になさってください。
ちなみに中瀬書店で購入した「村上さんのところ」という書籍をちらっと読んでみたのですが、村上 春樹さんご自身は、「ハルキスト」という呼称を快く思われていなかったのですね。村上主義者と呼んでほしいみたいですよ(笑)
「惡の華」
最近の天気予報は、気象衛星のお陰で精度も高く、ピンポイントでの予報もよく当たります。なので台風19号直撃の12日は、自宅ひきこもり作戦で臨み、事無きを得たのですが、報道されている台風19号の現在までの被害状況が、あまりにも甚大で、言葉もありません。亡くなられた犠牲者の方々のご冥福と一日も早い被災地の生活復旧をお祈り申し上げます
岡崎 京子さん原作の「リバーズ・エッジ」は、伝説的コミックの映画化作品でしたが、「惡の華」も押見 修造さんの伝説的コミックの映画化作品です。
放課後の教室で、憧れのクラスメイト 佐伯 奈々子の体操着を見つけた春日(伊藤 健太郎)は、衝動に駆られ持ち帰ってしまう。後日クラスの問題児 仲村 佐和(玉城 ティナ)から放課後の春日の行為を一部始終見ていたと告げられる。
このことを佐伯さんに秘密にする代償として春日は、仲村 佐和より主従関係の契約をもちかけられ、悪夢の日々が始まる。
むむっ!この作品、仲村 佐和の異常な言動に気を取られがちではあるけれど、俯瞰して観ればモテ男(春日)のお話じゃないか!とアンチ イケメン党 党首(仮)の経済アナリスト 森永 卓郎さんはおっしゃると思いますよ(引き合いに出してすみません)笑。
仲村 佐和がひと気のない放課後の教室で春日を偶然見ていたとは思えませんし、契約内容だって金じゃなくて主従関係ですよ~(笑)
玉城 ティナさんは、映画「ダイナー」では、おおば かなこ役、本作では仲村 佐和役とどちらも個性的です。この路線は続くのでしょうか? 個人的にはいいと思います。印象に残りますから(笑)
春日が影響を受けた本(ボード・レールの「惡の華」)は、ドラマ上の架空の本だと思っていたのですが、気になってネットで調べてみましたら実在の本だったのですね。なぜ気になったのかというとドラマの中で最初は、踏みつけられてグチャグチャになり、次は燃やされたりと2回もひどい目にあっています。もう、本が可哀想でかわいそうで…。
監督:井口 昇
脚本:岡田 麿里
脚本:岡田 麿里
キャスト
伊藤 健太郎、玉城 ティナ、秋田 汐梨、飯豊 まりえ、北川 美穂、佐久本 宝、田中 偉澄、松本 若菜、黒沢 あすか、高橋 和也、佐々木 すみ江、坂井 真紀、辰巳 辰吾ほか
伊藤 健太郎、玉城 ティナ、秋田 汐梨、飯豊 まりえ、北川 美穂、佐久本 宝、田中 偉澄、松本 若菜、黒沢 あすか、高橋 和也、佐々木 すみ江、坂井 真紀、辰巳 辰吾ほか
2019日本映画
上映時間:2時間7分
上映時間:2時間7分
録画した番組をチェックしていて気になったこと
皆さんは、ネットで買い物をしたりしますでしょうか?商品を購入するにあたり、レビューを参考になさっていることと思いますが、実は最近このレビューに異変が生じていると10月2日、NHKの番組「クローズアップ現代+」で放送されました。
星マーク5つで、高い評価のレビューが、実はお金で売買され組織的なやらせレビューが横行しているのだとか。やらせレビューを書いたという日本人男性のインタビューを聴いてみると、購入した商品は、開けずにフリマアプリで転売し、商品は使ったことがないので全て想像のレビューだと言います。レビューをアップ後に購入した商品代と報酬がもらえるのだそうです。
レビュー売買の情報をどこで入手するのかについては、SNSのサイトでどうどうと「日本アマゾン商品レビュー募集」と題したやらせレビューの募集がされていました。どんな人が募集をしているのかプロフィールをみてみると中国人らしき名前が多いことに気が付きます。仕組みは、中国の仲介業者が出品者の依頼で商品レビューの書き手を募集しているようでした。募集しているレビュー商品は、イヤホンなど12の中国製電化製品でどんな商品なのか実際に購入して調べてみると、USBケーブル、ワイヤレスイヤホンは問題なく使えたものの、モバイルバッテリーは、いくら充電しても満タンにならない不良品でした。
商品購入の決め手として参考にしていた商品レビューを安易に信用してはいけない時代です。やらせレビューを見破る方法として1日の書き込み件数がやたらと多いものは要注意で ”さくらチェッカー” といったサイトを活用することも紹介されました。
「クロール-凶暴領域-」&「記者たち」
12日15時30分 静岡・神奈川・東京・埼玉・群馬・山梨・長野各都県に大雨特別警報(レベル5)が発表されました(数十年に一度の災害警戒レベル)。朝から防災無線・携帯は、緊急速報が頻繁に流れていて、台風19号は、今夜上陸の予想です。昨日は、台風直撃に備えての影響か、スーパーから水、パン、カップ麺が姿を消しておりました。皆さんも準備はお済みのことと存じますが、どうぞご安全に
台風19号のニュースでは、「これまでの経験はあてになりません。最大級の警戒、少しでも命が助かる行動を」との報道です。「クロール-凶暴領域-」もアメリカフロリダ州を襲った台風被害に伴うホラー作品です。台風の被害は、大雨、暴風だけではなかった…。この作品を観て思うこと、それは「日本に野生のワニが生息していなくてよかった」ということです。伊豆に「バナナワニ園」がありますけど、日ごろから餌を与えられているので逃げ出しても即時、映画のような惨事には至らないと思うのですが…。
タイトルの「クロール」は、水泳の泳法”クロール”と”這う”という意味合いもあり、ワニを想起させます。大学の水泳選手ヘイリー(カヤ・スコデラリオ)は、巨大ハリケーンの猛威の中、連絡の取れない父の安否を確認の為、フロリダ州にある自宅へ向かいます。ヘイリーの呼びかけに応答がなく、家屋を捜索すると地下で倒れている父を発見。ところが地下室で待っていたのは意識のない父だけではなく、巨大アリゲーターが!不運は続き、大雨による浸水の危機も迫る!
この作品の台風警戒レベルは、6。ワニの巣と化した我が家からのサバイバル劇は、「ジョーズ」のアリゲーター版です。いつどの場面でワニが現れるのか、ドキドキしながらうまいタイミングの演出にビックリすること3回(笑) ホラーが苦手という鑑賞者の皆さんは、命を守る鑑賞をなさってください
監督:アレクサンドル・アジャ
脚本:マイケル・ラスムッセン、ショーン・ラス・ムッセン
脚本:マイケル・ラスムッセン、ショーン・ラス・ムッセン
キャスト
カヤ・スコデラリオ、バリー・ペッパー、モーフィド・クラーク、ロス・アンダーソン他
カヤ・スコデラリオ、バリー・ペッパー、モーフィド・クラーク、ロス・アンダーソン他
2019年アメリカ映画
上映時間:1時間28分
上映時間:1時間28分
台風をやり過ごす準備としてツタヤさんへDVDレンタルに出掛けましたら、駐車場が満車状態。映画やドラマ、音楽を視聴して乗り切ろうと考えているところは、みな同じということでしょうか?
レンタルした作品のひとつ「記者たち」を紹介します。
作品は、「スタンド・バイ・ミー」、「最高の人生の見つけ方」のロブ・ライナー監督が手掛けた実話ドラマです。アカデミー賞受賞作品「バイス」でも描かれていますが、ブッシュ政権時代のイランの大量破壊兵器をめぐる報道の真実を追ったナイト・リッダー社の記者の奮闘が描かれた衝撃作。ロブ・ライナー監督自身も重要な役どころで出演し、字幕監修に池上彰さんが担当されています。ワシントン・ポスト、NYタイムズの報道を弱小新聞社が覆せるのか?見応えのある作品です。
原題:SHOCK AND AWE
19時前に伊豆半島に台風が上陸したそうです。先ほど強風で部屋の吸気口のキャップがすっとんできました。想定内でしたが、やっぱりびっくり!繰り返しますが、どうぞ皆さま、今後の台風状況にご注意ください。
「ジョーカー」
10月です。7日の夜、プロ野球クライマックスシリーズ ファーストステージDeNA×阪神タイガースをラジオで聴いていました。「ああ~っ!(悲鳴)DeNAが~っ!…」。DeNAにとって今年の決戦中の雨は涙雨。そして一晩明けたら来期は、ラミレス監督の続投!筒香選手の大リーグチャレンジ!のニュース。そうですか~…。
話題の作品「ジョーカー」を鑑賞しました。「スーサイド・スクワッド」、「ヴェノム」と続く、悪役にスポットが当てられた本作は、ベネチア国際映画祭で最高賞受賞といいますからまず、ビックリしました。ジョーカーは、バットマンの宿敵でリメイクされたら必ずこの人が絡んでくるという”笑点”で例えたら”悪役の大喜利メンバー”です(「スーサイド・スクワッド」にも登場しています)。悪役の視点、立場で描かれたこの”悪主(悪役主演)作”は、どちらの作品も面白いですし、興行的にも成功していると思います。日本でも”ショッカー”の視点で描かれた「仮面ライダー」なんて見てみたいです(笑)
ヒーローものは、本来勧善懲悪で白黒(善悪)の分かり易さがストーリーのセオリーでした。ところが近年、単に悪と切り捨てるのではなく、悪の立場、視点から描かれる作品が登場し始めました。近年とは言っても始まりは「ダンス・ウィズ・ウルブス」からだと思っているのですが、「ダンス・ウィズ・ウルブス」は西部劇で敵視されて来たネイティブインディアンの視点で描かれた大作でアカデミー賞も受賞しています。敵とは言っても同じ人間。同じ人間どうしがなぜ争うのか?敵(悪)に対して正義の側は、本当に正義なのか?を深堀りした点が評価されているのではないかと思います。
ジョーカーが、なぜ悪の権化にいたったのか?本作で描かれるプロセスは、とても考えさせられます。法律上で見れば、人を殺めたらアウト!しかし、その原因を辿ると観えてくる社会問題。法律はジャッジするためのものさしであって、それ以前に解決しなければならない社会問題があぶりだされています。お話の舞台は、ゴッサムシティですが、明日のジョーカーは貴方かも知れない?そんな警告を発し、悪に変貌して行くジョーカーが、現代社会の病巣を映す鏡のような存在として描かれているところに秀逸さを感じました。
ジョーカーに対する印象が変わる作品。でもこんなジョーカー見ちゃったら、憎めないでしょ?(笑)
監督:トッド・フィリップス
脚本:スコット・シルバー、トッド・フィリップス
脚本:スコット・シルバー、トッド・フィリップス
キャスト
ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ、ブレット・カレン、ダグラス・ホッジ、ダンテ・ペイラ=オルソンほか
ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ、ブレット・カレン、ダグラス・ホッジ、ダンテ・ペイラ=オルソンほか
2019年アメリカ映画
上映時間:2時間2分
上映時間:2時間2分
6日の日曜日に沼津市民大学講座に行ってまいりました。ラジオ ニッポン放送の番組「あなたとハッピー!」木曜日ゲストの新潮社出版部部長 中瀬ゆかりさんのCMがきっかけであることは、前にもお伝えしました。講演のお題目は”「流転の海」を書き終えて”ということで作家の宮本 輝さん、中瀬さんとの対談形式で進行します。
冷静に考えてみたら沼津市教育委員会主催の講義であり、ファンの集いではありませんので写真撮影や録音がNGというのは、あたり前田のクラッカー(笑) ましてやサイン会などもってのほか。でしたが、「流転の海」第9部(完結編) 「野の春」のサイン本発売は、ありました。
ラジオやTVでお馴染みの中瀬さんトークの期待は言うまでもなく「流転の海」を読んでいない私めが宮本 輝さんに興味を抱いたのは、中瀬さんが以前ラジオで紹介した「ルビンの壺が割れた」を読んで、その感想をネットで調べてみましたら宮本 輝さんの「錦繍(きんしゅう)」の方が面白いというコメントを発見してしまい、これもネットで購入しました。「ルビン」も「錦繍」もどちらもお手紙のやり取り形式のお話です。「錦繍」は、まだ読み終えていないので比較はできませんが、確かにこちらも惹き込まれます(実は、これにサインが欲しかったのです。読書に気合いが入りますから:笑)。
所蔵本
所蔵本
そんな理由で出掛けた講座は、当然ですが「流転の海」についてです。中瀬さんの解説では、執筆に足かけ37年。脱稿するまでの原稿枚数が7000枚と紹介されました。作品は、宮本 輝さんのお父様のお話だそうですが、37年も書くことがあるって、どんな方なのか?(笑)
中瀬さんご自身もこの作品については相当の入れ込みようで、テル(輝)リスト(この表現だとちょっとやばい印象)を自認しておられました。導入は、書き終えた感想からで宮本さん曰く、脱稿後いろいろなメディアに出演するなど精力的に変化は、感じてはいなかったものの今年の2月ごろに多少の変調が感じられたとのことです。
父の小説を書くことを当時の編集者(新潮社)に何度も進められたことが発端で、「錦繍」(おおっ!)の執筆が終了後に着手されたのだそうです。執筆当初は、手書きでしたがだんだん手の震えがとまらなくなり、医者の診察を受けたあたりからワープロに転向。これによって文体が変わるのでは?と心配されたそうですが、文体に問題はなしと結論(文体って思考の部分だから執筆手段が変わることで影響するものなのでしょうか?)づけられました。
その後作品を熟知されている中瀬さんが、作品の中で心に刺さったキーワードを中心に質問が続きます。厳粛な講座なれど中瀬さんらしいメディア口調(くちょう)がポロリの場面もあり、会場が盛り上がります。キーワードのひとつに「どうにでもなる」というものがありました。これについて宮本さんは、森鴎外の「渋江抽斎」を4回も読み返していることを例にあげ、医療技術のなかった江戸時代は、多くの若い世代が簡単に亡くなってしまう。これからすれば医療技術が進歩し、高齢化の現代において、どのようなことがおきても「どうにでもなる」と結ばれていました。
生老病死。人生を表すこの言葉こそ「流転の海」にこめられているテーマのように感じました。奇抜な質問として、宮本さんの読まれている本というのがありまして、執筆のモチベーション維持に効くタイトルが、島崎藤村の「夜明け前」とモンゴメリの「赤毛のアン」全集だそうです。「赤毛のアン」は、意外でした。他スティーグ・ラーソンのミレニアムシリーズも絶賛されておりました。
終始笑いあり、なごやかな講演でした。講義後の質疑応答は予定にありせんでしたが、個人的には「次の執筆の題材を考えたとき、何を決め手とするのか?それともテーマで決定するのか」を質問してみたかったです(笑)
宮本輝さんサイン本
サイン本を買ったはいいけれど、「野の春」は最終巻です。1~8巻も販売されていましたが、お財布の事情で購入できませんでした。読書のお楽しみは、とっておきます(笑)
講演会場「プラザヴェルデ」を離れ、向かったのが「沼津魚河岸丸天」です。CMの歌詞にあるでっかいかき揚げを食べに行きました。
注文したのは、かき揚げ丼です。
かき揚げは、くずしてから食べると店員さんに教わりました。おいしかったのですが、量の多さでお腹が張ってしまい放心状態でした。大食いのギャル曽根さんは、スゴイですね(笑)
最後までありがとうございました。