「マトリックス/レザレクションズ」
今年もコロナで始まり、コロナで終わるのか?とうとうオミクロン株の陽性者が日本でも確認されてしまいました。コロナを褒めているわけではありませんが、腰重な私からすればその速さだけは見習いたいという心境です。
懐かしい思いとつい最近鑑賞したかのような感覚が交錯する「マトリックス」シリーズの最新作。16年以上も前の作品なのに最近鑑賞したような感覚ってちょっと矛盾していますが、それだけ強く印象に残っている作品です。
全3部作で完結した感のある作品の続編が制作されたことにまず驚きます。続編なので前作のストーリーの流れを汲むものなのですが、当然作品自体は前3部作鑑賞者を意識したシナリオです。
先の読めない現代を反映しているかのようにマトリックスの世界もベタな前作の流れでは始まりません。緩い世界のマトリックスに衣替えしたのかと思わせるようなオープニングです。
現実と仮想世界を反転させた面白さがマトリックスの醍醐味ですが、それをさらに反転させて始まるのですから初見の方にはちと難解かもしれません。しかも映像の世界観はそのままにマトリックス世界の時代が変わってしまっています。これは徐々に解明されますが、キーマンであったモーフィアスとエージェント スミスの意外すぎる存在感も印象に残ります。
サブタイトルのレザレクションズは直訳すれば復活ですが、ズがついているので複数形。それぞれのキャラ復活に工夫が施された作品であるということにも注目してみてください。
話はそれますが、ネット記事でキアヌ・リーブス主演作品「コンスタンティン」の続編に触れるものがありましたが、制作決定という内容ではなく、熱望していたというものです。実現は難しいとされていますが、個人的には制作して欲しいですね。あのエンディングは明らかに続編をにおわせますからね(笑)
監督・脚本:ラナ・ウォシャウスキー
キャスト
キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、ジェシカ・ヘンウィック、ジョナサン・グロフ、ニール・パトリック・ハリスほか
2021年12月17日公開 アメリカ映画
上映時間:148分
三部作全部見たのでこれも見てみようかな。
少し早いですが良いお年を!
by U3 (2021-12-26 11:51)