「マネー・ショート~華麗なる大逆転~(字幕スーパー版)」
今回もアカデミー賞ノミネート作品を紹介します。
作品は、アカデミー賞脚色賞を受賞した「マネー・ショート~華麗なる大逆転~(字幕スーパー版)」です。リーマンショックの真実が描かれた本作はリーマンショックに興味の無い方には専門用語も頻繁に出てくる内容から難解な印象ではないかと思います。かく言う私もそのひとりですが、全体の流れからしてみれば難解な部分を解りやすく解説する出演者のコメントがあったりなど確かに脚色の色合いを感じました。
アメリカ経済が風邪をひけば日本も風邪をひく。これは、日本の投資家や金融機関、保険会社なども信用の高いアメリカの金融商品を購入する為です。このアメリカの信用を根本から崩壊させるような取引商品が出回っていることに気付いた4人が仕掛ける真実のドラマは、「おっかない世界」のお話だとつくづく思います。
リーマンショックの引き金になったサブプライムローン問題。これはすでにバブル崩壊を経験した日本でも警戒されていた問題です。誰でも簡単に家が持てる!こんな甘い囁きで始まったアメリカの住宅バブルは、返済の見込みが低い所得層への融資問題を孕んでおり、デフォルト(債務不履行)に陥るのも時間の問題と囁かれていました。状況悪化が始まったサブプライム債は格付けがどんどん下がる訳ですが、これを格付けの高い商品とごっちゃ混ぜにして売られている証券の実態を知り、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)というデリバティブ取引(金融派生商品)に4人の投資家は目を付けます。つまり、住宅バブルが崩壊すれば4人は大儲け出来ることになります。逆にバブル崩壊がなかったら4人はすってんてんです。誰もが懐疑的なこの大博打に打って出る根拠と実感を得る流れのドラマでもありますが、天下のリーマン・ブラザーズが破綻という問題は、日本の景気にも暗い影を落としました。
知人のお話ですが、ワンマン社長のいる彼の会社は、リーマンショックの問題がニュースで報じられた年のボーナスはそれを理由にカットされたようで「ふざけるな~、うちはリーマンショックはかんけ~ねーだろ!」と吠えておりました。
鑑賞して一句「アメリカさん たまには元気も くださいな」
監督・脚本:アダム・マッケイ
脚本:チャールズ・ランドルフ
原作:マイケル・ルイス
キャスト
マイケル・バーリ(クリスチャン・ベール)、マーク・バウム(スティーブ・カレル)、ジャレド・ベネット(ライアン・ゴスリング)、ベン・リカート(ブラッド・ピット)他
2015年アメリカ映画
上映時間:2時間10分
実は遅まきながら最近スマホデビューしました。長いこと使用してきたガラケーですが、メールが何十件もいきなり消えてしまったり、不具合が多発するなど不便さを感じていた矢先、キャリアからiPhone6 に無料交換のメールがあり、そろそろガラケーも潮時と判断致しました。まだ使いこなせていない状況ですが、いきなりの情報量に頭が沸騰して参りました(笑)
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