「キャラクター」

ここに来てようやくコロナウイルスワクチン接種券が送られて参りました。すぐさま予約を入れたのですが、現段階で8月中旬まで予約でいっぱい。最短で8月下旬の予約になりました。接種料は無料だそうですので、生活のスタイルは現状維持のまま気長に待ちます(笑)

絵はうまいけど、キャラクターのリアリティに欠けると出版編集者からダメ出しされてプロを諦めたまんがアシスタント山城圭吾が、偶然シリアルキラーの殺人現場第一発見者となる。山城は現場で犯人を目撃して以来この事件をモデルにしたまんが「34/サンジュウシ」の執筆を始める。

殺人事件の犯人が、あっさりと捕まった一年後山城（菅田将暉）は、売れっ子漫画家として順風満帆な日々を過ごしていた。ところが、再び発生した猟奇殺人事件が、「34/サンジュウシ」の内容に酷似していることから事件を調査する刑事清田（小栗旬）に疑いをかけられる。清田の犯人についての質問に山城はうそをついてしまう。

犯人を推理するドラマではなく、お互いに影響しあう漫画家と殺人犯の関係に特化したエンタメ作品であるところにみごとハマリました。バックに流れる音楽といい、展開といい引きずり込まれます。

小栗旬さんは「罪の声」以来再び刑事役で出演されていて、同じイメージを持たれてしまわないようにと工夫されておりました。いっそのこと映画作品を横断して「罪の声」の刑事にしてしまっても面白かったのでは？シナリオ的には衝撃ですが(笑)

シリアルキラーと決別すべく漫画家山城が、打って出るアクションにご注目！

監督：永井　聡

脚本・原案：長崎　尚志

キャスト

菅田将暉、Fukase、高畑充希、中村獅童、小栗旬、中尾明慶、松田洋治、宮崎吐夢、岡部たかし、橋爪淳、小島聖、見上愛、テイ龍進、小木茂光ほか

2021年日本映画

上映時間：125分

「Arc/アーク」

拙ブログを2008年4月から始めて本日で1000回を記録いたしました。作文嫌いがここまで続けられた要因は、題材が好きな映画であったこととブログを読んでくださる方がいること。これに尽きると思います。カンシャ！感謝！です。

世界的作家ケン・リュウ氏のＳＦが原作。不老不死の技術を手に入れた人類の黎明期を生きる主人公リナの人生の物語。若さを保ったまま永遠に生きる。これは、人にとって幸せなのか？というよりも生き方を問われる近未来のドラマ。

生まれた息子よりも自由を選択したリナ（芳根京子）は、エマ（寺島しのぶ）との出会いで人生が変わる。エマの経営する会社は、遺体を永遠に保存する仕事を生業としており、共同経営者であるエマの弟　天音（岡田将生）は、不老不死の技術を完成させる。

リナは、天音と結婚しストップエイジング（不老不死）技術の最初の被験者となる。

人が願う不老不死、それも若さを保ったままという理想形。なさそうでありそうなグレーなSF作品ですが、設定はSFでも永遠の若さを得たリナが、その後の人生を歩んでゆく中で起こるエピソードが中心。

永遠の若さもタダではなくて、お金を払えない人は得られないし、また個人の事情で選択しない人もいます。そんな境遇の人たちを無料で受け入れる施設で働くリナもいろいろと思うところがあるようです。施設内に流れるTVのニュースでは、自殺の権利を法律で認めろなんて言ってますので、永遠の若さを手に入れても生きるって楽じゃないみたいです。もし、終わりのない人生を手に入れたら…、私は映画を追っかけます(笑)　とても興味深い作品でした。

この世に生を授かったものは、必ず死ぬ。これは生命誕生から定められたお約束ですけれど、なぜそうなったのでしょうか？チコちゃんなら知っているかも(笑)

監督：石川　慶

脚本：石川　慶、澤井　香織

原作：ケン・リュウ「円弧/アーク」（ハヤカワ文庫刊「もののあはれ　ケン・リュウ短編傑作集2」より

キャスト

芳根京子、寺島しのぶ、岡田将生、清水くるみ、井之脇海、中川翼、中村ゆり、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫ほか

2021年日本映画

上映時間：127分

「クワイエット・プレイス～破られた沈黙」＆「RUN」

熱いエヴァファンなら絶対に視聴したと想像しています。22日（1時～3時）放送のラジオ　ニッポン放送　特番「シン・エヴァンゲリオンのオールナイトニッポン」。フリーアナウンサーの荘口さん進行で緒方恵美さん、林原めぐみさんをメインに宮村優子さん、長沢美樹さんも参戦！作品出演者のメッセージの数々が番組に彩りを添える回顧録的な貴重音源です。まだ未視聴の方は映像がなくても声で伝わるワクワク感をラジコでぜひ！（制作監督もリモート出演、高橋洋子さんの生歌もあり！）

続編が制作される作品には、訳がある？そんな直観でスルーしてしまった前作をアマゾンプライムで視聴してみましたらビンゴ！私好みの作品でした。得体の知れないクリーチャーに支配された地球。奴らは音に敏感で物音立てればどこからともなく襲ってくる。どうしてこうなったのか？これからどうなるのか？謎のまま終了した前作でした。

本作では、クリーチャーが乗っていたと思われる母船（母船の映像はないので想像）が地球にやって来るのですが、そもそもこのクリーチャーは知的生命体とは思えないのです。ぱっと見クモみたいでちゃっちいと思っていたのですが、近くによるとグロテスクで生物そのもの（スゴイ迫力）。文明の利器を使うでもなく、持ち前の鋭い爪で車も引き裂きます。人間なんてひとたまりもありません。

なので、たぶん知的生命体がクリーチャーを運搬中に何かしらの事故が発生して地球に逃げ出したのではないか？そんなことを妄想していました。

ドラマの中心は前作でクリーチャーに父親を奪われた親子ファミリーなのですが、偶然にもクリーチャーの弱点を知っている唯一の希望です。本作では、もうひとつ弱点がわかります。

クリーチャーの弱点を世に知らしめようと勇気ある行動を起こすのですが、それからどうなるの？と再び謎を残して終了～。このまま終わられたら消化不良を起こします。さらに続編作ってくださいね(笑)

監督・脚本：ジョン・クラシンスキー

キャスト

エミリー・ブラント、キリアン・マーフィー、ミリセント・シモンズ、ノア・ジョブ、ジャイモン・フンスー、ジョン・クラシン・スキーほか

2021年アメリカ映画

上映時間：97分

映画「search/サーチ」の監督・制作チームって面白い作品撮りますねぇ～。この作品も私好みです(笑)　最後まで緊張感があって、オチのおっかないこと。

親子の信頼関係が崩れたとき、ジェットスリラーコースターが走り出す！

母親ダイアンと娘のクロエ。クロエは、生まれつき病弱で、母親の献身的介護によって17歳に成長しました。クロエの希望は有名大学進学で合格通知を受け取り自立することです。

ある日母親が買い物から帰って来て、食材をキッチンにおいて席を外したタイミングを見計らい、制限されているチョコレートをクロエは、がめるんですけれどその中に母親名義の薬を発見してしまい不審に思うんです。これまで自分が当たり前のように飲んでいた薬がなぜ母親名義なのか？

クロエは、薬のことが気になり始めネットで調べようとしますが、ネットが接続されておらず確認できません。母親に聞いてもはぐらかされるので余計気になります。あの手この手を使い薬名を突き止めたら…！

歩けないハンデを賢さで補いながらエスケープを試みるクロエ。止まらない恐怖が走り出す！

本作でクロエが言葉にする「ゴジラ」。日本へのサービスがうれしい作品でもありました(笑)

監督：アニーシュ・チャガンティ

脚本：アニーシュ・チャガンティ、セヴ・オハニアン

キャスト

サラ・ポールソン、キーラ・アレン、パット・ヒーリー、サラ・ソーンほか

2020年アメリカ映画

上映時間：90分

「映画大好きポンポさん」

17日のラジオ　ニッポン放送で22時から「鬼滅の刃」のオールナイトニッポンGOLDが放送されました。鬼滅ファンの皆様はご視聴されましたでしょうか？炭次郎役の花江夏樹さんと善逸役の下野絋さんがパーソナリティーをつとめ、ノリノリの2時間です。16日の「鬼滅の刃　無限列車編」のDVD、Blu-ray発売とTVアニメ化発表から3年（1109日）を記念したメモリアルスペシャル番組です。聞き漏らしたかたは、ラジコのタイムフリーでご視聴ください。23時からは、TV新シリーズ「遊廓編」で活躍するあのひともゲストで登場！「ド派手に聴こうぜ！」(笑)

この作品の映画化が発表されるかなり前に、行きつけのツタヤさんでコミックを見つけ、気になっていました。当時はあまり知られていない作品なのですぐには売れないだろう（個人的見解）と毎週確認に出掛けては、まだある、まだあると自分を安心させて、いざ購入！となったらなんとソールドアウト。これってあるある？(笑)

映画の都ニャリウッドで映画プロデューサーをつとめるポンポさんは、ある映画制作を計画しています。この映画の監督に抜擢されたのが、制作アシスタントのジーン。そしてヒロインは、無名で新人女優のナタリー。監督経験のないジーンと役者としてのキャリアのないナタリーが、映画製作に奮闘する姿と製作の舞台裏で起こる難題を一つ一つクリアしながら完成させて行くドラマ。

夢を形にする映画。一見華やかに見えるこの世界は、当たれば天国、外れたら地獄の大バクチ。制作にかかる莫大な費用の資金繰りや追加撮影となった場合の役者さんやスタッフさんのスケジュール調整など制作現場に携わっているような気分が味わえるところが、映画ファンにはうれしいところ。

映画製作にあたり無名の監督、役者さんを抜擢したポンポさんの審美眼、そして進むか引くかといった大きな決断を迫られたときの対処などプロデューサーとしての手腕も魅力的。

作品のキーワードは「90分」。

監督・脚本：平尾隆之

キャスト（声の出演）

清水尋也、小原好美、大谷凛香、加隅亜衣、大塚明夫ほか

2021年6月4日公開日本映画

上映時間：90分

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」

「鬼滅の刃　無限列車編」の鑑賞に勢いをつけた鑑賞特典。ご多分に漏れず「シン・エヴァンゲリオン」も新たな映像に差し替えた新バージョンの鑑賞者に36Pの豪華冊子のプレゼント。この冊子とセットで12日以降の鑑賞チケットを写真にとってツイートもしくはインスタグラムに投稿すればポスターもゲット出来るというSNSキャンペーンが、功を奏したようで一部の劇場では、13日朝8時の時点でその日の上映会はすべて完売でした。興行収入100億円を視野に入れた大作戦です。この作戦、嫌いじゃありません(笑)

私がこの作品の前売り券（ムビチケ）を購入したのは2019年1月です。現在コロナはまだ終息してはいませんが、上映までながかったなぁ～。

機動戦士ガンダム（初代）を高校時代にタイムリーでTV鑑賞してから現在までこうして劇場版の新シリーズが上映される人気作品最新作。元ホワイトベース（木馬）の艦長だったブライト・ノアと同船クルーのミライ・ヤシマがその後結婚して生まれた子（ハサウェイ・ノア）が主人公っていうのも感慨深いです(笑)

政府の高官が乗り合わせる豪華特別宇宙船に乗船していたハサウェイは旅の途中、反地球連邦政府組織マフティーを名乗るゲリラに襲撃されるも返り討ち。そのご縁で知り合った連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の少女ギギ・アンダルシア。この三角関係をベースに展開して行く三部作のうちのオープニング作。

連邦軍大佐（ブライト・ノア）が父でありながらハサウェイ・ノアの正体は、マフティーのリーダーというきな臭い始まりに今後の展開は期待大。モビルスーツの戦闘シーンもありますが、そちらがメインではないところが渋い。ハサウェイが操縦する新ガンダム？も夜間戦闘というお預け感もいいですし、ハサウェイと関わることになる少女ギギ・アンダルシアの正体も気になります。

初代ガンダムがオンエアされていた頃は、ロボットアニメ全盛期でした。多くの作品が子供向けからヤングアダルトを意識した作風に移行していた時期でガンダムはその点で突き抜けていました。本作は、ヤングアダルトどころか大人モードです。つまり、むかしのファンの成長にこの作品が合わせてくれたことの証ではないかと都合よく解釈しています(笑)

クオリティも大きく飛躍しました。ロボットアニメでありながらヒューマンドラマな描写とその視点から描かれる戦闘シーンもグッときましたよ。

監督：村瀬　修功

脚本：むとうやすゆき

原作：富野由悠季

キャスト（声の出演）

小野賢章、上田麗奈、諏訪部順一、斎藤壮馬ほか

2021年公開日本映画

上映時間：95分

「グリーンランド-地球最後の2日間」＆「賭ケグルイ/絶体絶命ロシアンルーレット」

6月です。映画「鬼滅の刃～無限列車編～」が、6月16日のDVD、Blu-rayソフトの発売前にとうとう興行収入400億円超え（国内）の大記録を打ち立てました。この記録は、私の日記でもあるこのブログにも記録させていただきます。「鬼滅の刃」の大記録は当分安泰だと思いますが、「鬼滅の刃」続編によって更新されることを期待しています(笑)

突如地球に接近する彗星により人類滅亡の危機にさらされたら。そんなリアルを一家族の視点で描いた超大作。タイトルがなぜ「グリーンランド」なのか？人類の選別が始まったとき、彗星も怖いけど人間も怖い！あなたならどうするかを問われるシミュレーション型ヒューマンドラマ。

TVのニュースで彗星が地球に急接近しているとのニュースが流れるさなか、高層ビルの設計技師（ジェラルド・バトラー）の携帯に政府から選別されたことを告げるメッセージが届く。

巨大彗星の地球衝突が避けられない事態ともなると、報道さえも制限されるところが有りそ～って思ってしまいます。1億年続いたといわれる恐竜時代が隕石によって幕を閉じたなんて、誰もが想像すると思います。それ以上の隕石の衝突が避けられないと知った政府の決断は種の保存、生き残り。報道を目くらましに利用して裏では行動開始！

選ばれた人数は2000人。当然選ばれない人が、大騒ぎするのも範ちゅうのうち。世界中に彗星のかけらが激突し、あちこちの都市が消滅（東京も無料で宣伝してくれるサービスぶり：笑）　その中の本命の一発がぶつかるまでの二日間を見て学ぶことは多いはず。

監督：リック・ローマン・ウォー

脚本：クリス・スパーリング

キャスト

ジェラルド・バトラー、モリーナ・バッカリン、デヴィッド・デンマン、ホープ・デイヴィス、ロジャー・デイル・フロイド、アンドリュー・バイロン・バチェラー、メリン・ダンジーほか

2020年アメリカ映画

上映時間：119分

謎だらけの生徒会長　桃喰綺羅莉（ももばみ　きらり）降臨！生徒会の威信を揺るがす蛇喰夢子を倒さんと呼び寄せた刺客　視鬼神真玄の策略によってまさかの会長職失脚（飼い犬に手を嚙まれる？）。

ギャンブル王国　私立百花王学園生徒会長　桃喰綺羅莉と転校生　蛇喰夢子。この二人には、共通した魅力があります。それは、何者をも寄せ付けない究極の賭ケグルイであることです。蛇喰夢子が主人公である以上ギャンブルに強いのはあたり前。しかし、その上を行くかのような桃喰綺羅莉の魅力が爆発した本作は、柔道に例えるなら一本！

視鬼神真玄に追い詰められる蛇喰夢子と桃喰綺羅莉の夢の共演。ロシアンルーレットに生死を賭ける頭脳戦はもちろん、視鬼神と綺羅莉の決定的な格の違いをご覧あれ。

まだまだこの作品、終わりません(笑)

監督：英　勉

脚本：高野　水登、英　勉

キャスト

浜辺美波、高杉真宙、藤井流星、松田るか、岡本夏美、柳美稀、松村沙友里、小野寺晃良、池田エライザ、中村よりか、三戸なつめ、矢本悠馬、森川葵ほか

2021年日本映画