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「ウルフズ・コール」

26日のラジオ ニッポン放送「あなたとハッピー」月曜日のゲスト テリー伊藤さんのお馴染み映画紹介がありました。今回は、スポーツの秋にちなみ「落ちは寸止め、スポーツ映画セレクション」です。内容を9.5割、場合によっては全部言っちゃうところもご愛敬(過去作ならオッケーですよ:笑)。作品は、「炎のランナー」、「少林サッカー」、「栄光のランナー1936ベルリン」でした。演出家がポップに語る3作は、ラジコのタイムフリーでまだご視聴出来ますので、興味のある方はクリックなさってみてください。


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レーダーで聞こえてくるスクリュー音で潜水艦の名前を判別する潜水艦ソムリエ(笑)が主人公のフランス発潜水艦アクション。技術の発達している現在、潜水艦も中から外が見えるようになぜしないんだろうと本作を観て思ってしまうのですが、ここで頼れるものは海中から聞こえてくる音だけ。その音を聴き分ける分析官シャンテレッドがシリアの海域で今までに経験のない正体不明のソナー音に惑わされ危機を招いてしまいます。シャンテレッドが、ミッションから外されてしまう中、某国から核弾頭ミサイルが発射される緊急事態が発生!


海軍が全面協力した作品だけあって、潜水艦や艦内モニター、戦闘シーンの迫力映像はマニアなら狂喜です。シャンテレッドが主人公と謳ったのは、この人の人間ドラマも盛り込まれており緊急事態のキーマンだからです。


軍事ミッションには、素人にはうかがい知れないルールというものがあって、国家元首の指令ともなると途中で間違いがあっても取り消せない。これが重大な危機を招くという、何とももどかしくて悲劇的な作品です。


なので鑑賞後の爽快感はありませんが、緊迫の人間模様、緊張の瞬間、決断できない事情というシチュエーションに息苦しさを感じながらお楽しみいただけるのではないかと思います。


2019年フランス映画

上映時間:115分


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「アダムスファミリー」(日本語吹き替え版)

本日は、「半沢直樹」が最終回です。なんでこんなに面白いんでしょう(笑) 「半沢直樹」が終了したら、私の期待するところでは日本版「24(トゥウェンティーフォー)」が控えています。ちょっと心配ではありますが…。


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過去実写版でも上映された人気作品が、3DCG作品として登場!頭使わずに素で観ていて楽しい(笑っちゃう!)のが、この作品の愛おしいところです。人と違っているから排除しようとすることに異議あり!ってちゃんとメッセージも込められています。


「アダムスファミリー」の実写版も人気がありました。当時はホンダのオデッセイ(車)のCMにも起用されましたし、何と言ってもジャジャジャジャンで指パッチンの2回入るお馴染みの音楽がかかれば直ぐに作品が思い浮かぶのは、「007」級のステータスを獲得したようなものです(笑)


3DCGとして生まれ変わった本作。これがムード満点でいい味出してます。実写のおどろおどろしさを見事に表現していて、CGであること以外はもう”そのまんま”です。


ゴメズとモーティシアの結婚式の夜、町の住民から追い出しをくらい、移住した先は山のてっぺんにそびえ立つ廃城です。ここを根城と定めたゴメズとモーティシアは、ウェンズデー(長女)とパグズリー(長男)という子を授かり平穏な日々を過ごしていました。毎日が退屈なウェンズデーは、ある日禁止されている街へと出かけます。


モンスター一家が人間社会に現れたことで再び騒動が起きますが、「美女と野獣」でガストンが民衆を扇動し、お城を攻めたように本作でも一人の扇動者によって民衆が一家の城に攻めてきます。これは昔からのお約束なのでしょうか?今の時代は扇動者がいても鵜呑みにせず、一呼吸置いてまず事実確認をするというのが一般的です(笑)


字幕版では、モーティシアをシャーリーズ・セロンさんが、ウェンズデーをクロエ・グレース・モレッツさんが演じているそうですが、これはストライクだと思います(過去の出演作品を観ての想像ですが…)。日本語吹き替え版では、モーティシアを杏さんが、ウェンズデーを二階堂ふみさんが演じています。いいですよ~、お二方ともハマっています!もう拍手しかありません。


監督:コンラッド・ヴァーノン&グレッグ・ティアナン

脚本:マット・リーバーマン


声の出演(日本語吹き替え版)

杏、生瀬 勝久、二階堂ふみ、秋山 竜次、LiLiCo、井上 翔太ほか


2019年アメリカ映画

上映時間:87分


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「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

厚生労働省のコロナ接触確認アプリ「COCOA」を導入して40日あまり経過しました。今のところ「陽性者との接触は確認されませんでした」の結果となっていますが、世の中の人がどの地域でどれだけこのアプリを導入しているのかは、分かりません。なので利用していない人との接触もあり得ることなので手放しで安心している訳ではないというのが現状です。


ヴァイオレットエヴァーガーデン.jpg


テレビシリーズの大団円として語られる本作。テレビシリーズを愛したファンならば絶対に外せない(外すわけないか:笑)感動作でした。


SNSの情報では、お客様の入りもよろしいようで自分のことのように喜んでいます。あんな悲惨な事件があったばかりの京都アニメーション作品ですから一人でも多くの方に足を運んでいただきたいと願わずにはいられません。


「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のテレビシリーズをすべて鑑賞したのは、実はごく最近で「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝」から入っていたら全然印象が違っていたと思います。なのでまだ未見の方はテレビシリーズを予習することが、必須となります(作品の感動は、テレビシリーズと地続きだからです)。


手っ取り早く観たい方へ端折っておさらいしますと…。


タイトルの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、主人公の女性の名前です。彼女は幼少時に戦争孤児として軍人兄弟に拾われます。兄はヴァイオレットのことを兵器としてしか見ていないことに対し、弟のギルベルトはヴァイオレットに言葉を教え、成長を導きます。


激しい戦闘でヴァイオレットは、両腕を失いながらも瀕死の状態にあるギルベルトを助け出そうとしますが、ギルベルトはヴァイオレットに「心から愛してる」と言葉を残し息絶えてしまいます(彼女が義手である理由)。


戦争が終わり、平和を取り戻した社会でヴァイオレットは「愛してる」の意味を知りたいがために、代筆業の自動手記人形、通称ドール(人の代わりに手紙の文章を作成するオペレーター)という仕事に就きます。


テレビシリーズでは、代筆業という仕事を通じ人の絆や心を学んでゆくヴァイオレットの物語が宝石をちりばめたような 珠玉の感動作になっています。彼女は、最後までギルベルトは生きていると信じ続けているんです。



本作では、ヴァイオレットがレジェンド(伝説のドール)として登場します。私は、この手法が素晴らしいと思いました。なぜならこの作品は、そおっと心の引き出しにしまっておきたい、そんな風に感じたからです。


監督:石立 太一

脚本:吉田 玲子

原作:暁 佳奈


ヴォイスキャスト

石川 由依、浪川 大輔、子安 武人、木内 秀信、戸松 遥、内山 昂輝、遠藤 綾、茅原 実里、水橋かおり、佐藤 利奈ほか


2020年日本映画

上映時間:140分


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「TENET/テネット」

ここ最近の映画ニュースでまた若い命が…。スクリーンで夢を与えてくれるスターの死。ハリウッド映画「シルク」(2007年)で芦名 星という日本の女優さんを知りました。スクリーンの彼女は、息を呑むような神々しさと申しますか、知らなかった女優さんを初見で覚えてしまうって、個人的には滅多にないことなんです。悲しいですよ(合掌)


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話題の超大作「TENET/テネット」。タイトルのキーワードスペルが「上から読んでも山本山」みたいなところは、作品のテーマである”時間”を逆行する意味合いが含まれているという噂も…(噂ですよ:笑)。クリストファー・ノーラン監督の最新作は、タイムサスペンス。第三次世界大戦を回避するために未来から来た敵と闘う名もなき男の活躍が描かれています。


ノーラン監督は、最初から映画初心者を鑑賞対象には考えていないようです。何故って、こんな難解キャンディーズ(言いたかっただけ:笑)な作品、説明(ナレーション)の無い150分という尺を最初から鑑賞して最後で理解してって言われてもこれだけの情報量を咀嚼しておお~っ!って感動できる人がどれだけいるでしょうか?いや、決して批判している訳ではありません。そもそも時間の逆行自体現実味がないことに加え、未来から来た敵との駆け引きは、高等過ぎてついて行けませんでした。脳みそがあぶら汗をかくほど途中で迷子になっちゃいましたし、一度迷子になったらドツボで、ダメだ、もう一回ってなりますよ(一回の鑑賞で卒業できなかった残留組の遠吠え:くやし~!笑)


今回の鑑賞は、くやしい思いをしましたので生まれ変わったつもりでリベンジしようと思うのですが、映像に関しては申し分ありません。銃弾の穴ぼこが、時間の逆行によって拳銃の銃口に収まるアクション!ひっくり返った車が、元に戻り走行するシーン。これは、本筋を理解していないと惑わされる目から鱗のトラップ映像です。この作品は、脳トレだと思って是非チャレンジしてみてください。


監督・脚本:クリストファー・ノーラン


キャスト

ジョン・デイビッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、ディンプル・カパディア、アーロン・テイラー=ジョンソン、ヒメーシュ・パテル、クレマンス・ポエジー、マイケル・ケイン、ケネス・ブラナーほか


2020年アメリカ映画

上映時間:150分


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「ミッドウェイ」

12日朝刊一面トップに「演劇・映画館 満席容認-イベント開催制限緩和了承-」の見出しがありました。一映画ファンと致しましては、一席開けた間隔での現在の鑑賞のほうが、安心出来ますのでワクチンのない現在の満席は正直まだ恐いです。


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過去何度か映画化されてきた戦争映画ミッドウェイ海戦作品の令和版「ミッドウェイ」は、「インデペンデンス・デイ」でブレイクしたローランド・エメリッヒ監督がメガホンをとりました。この監督さんに期待するものと言えばやはり映像です。日本軍の奇襲作戦「真珠湾攻撃」やミッドウェイ海域での戦闘シーンは、大迫力の臨場感!折り紙付きです。しかし監督は、ドイツ人なので中立な立場でこの史実を映画化しています。日米両サイドの視点で描かれた反戦映画と受け止めたいと思います。


同盟国であるアメリカが、70年前までは敵国だったなんて考えたくもありませんが、悲しいかな仕掛けたのは日本です。怖いもの知らずであったのか、それとも傲りであったのか?真珠湾奇襲攻撃で眠れる獅子を起こしてしまいました。


1942年6月5日とされるミッドウェイ海戦。真珠湾攻撃で勢いに乗っていた日本軍ですが、この戦いで旗色が変わることになります。日本軍の作戦が、アメリカ軍の暗号解読によって筒抜けになっていたからです。この戦いで日本は主力空母4隻、搭載機290機を失う大打撃を被り、日米の明暗を分けた海戦とされています。


作り話とは違う歴史的事実を映画化するにあたり、監督がリサーチに20年を費やしたそうですから、並々ならぬ思いがあったのでしょう。日本軍指揮官に日本人俳優をちゃんと起用してくれるからこそドラマもリアルに伝わって参ります。


これまで個人的に、九州の知覧や沖縄のひめゆりの塔、ハワイの真珠湾を巡りました。知覧に展示されているパイロットの家族への手紙なんて泣いちゃいますよ。ハワイではハナウマ湾から真珠湾までレンタカー借りて車で行きましたけど、戦艦アリゾナが当時のまま湾内(海中)に保存されていました。ハナウマ湾は、観光のムードがありましたが、真珠湾では気のせいかもしれませんが、重い住民感情が漂っているように感じてしまいました。


監督:ローランド・エメリッヒ

脚本:ウェス・トゥーク


キャスト

エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ルーク・エヴァンス、アーロン・エッカート、豊川悦司、浅野忠信、國村隼、ニック・ジョナス、ダレン・クリス、マンディ・ムーアほか


2019年アメリカ、中国、香港、カナダ映画

上映時間:138分


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「ファナティック~ハリウッドの狂愛者~」

9月です。本日7日の朝刊でNETFLIXの全面広告にはド肝を抜かれました。PC画面に見立てたのでしょうか?印刷するインクの量がハンパない全面スミベタ、視覚訴求!「NETFLIXか~、観てえなぁ~。定期購読している雑誌が終了したら契約しようかな~」、なんて思いが巡りました(笑)


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往年の先輩諸氏ならばジョン・トラボルタさんといえば「サタデー・ナイトフィーバー」ではないかと思います。エンディングに流れるビージーズの「愛はきらめきの中に」を聴きながらしばし余韻に浸りました。そのベテラン俳優トラボルタさんが最新作で演じたのは、なんとハリウッドスターを熱愛する映画オタク!ファンとして越えてはならない一線を越えてしまう危ないストーカーを怪演!ご本人も経験(ストーカーの憂き目)がおありなのか?「こんなトラボルタ見たくな~い!」とトラボルタファンの声が聞こえてきそうな演技は、もはや匠!(笑)


ハリウッド在住のムース(ジョン・トラボルタ)は、イギリス警察官の衣装で愛嬌をふりまくストリート・パフォーマー、そして熱狂的な映画ファン。ムースは、人気俳優ハンター・ダンバーの大ファンで彼にサインをもらうことを楽しみにしています。やっとめぐって来たサイン会当日、ダンバーのアクシデントによりサイン会はムースの前で終了。納得の行かないムースはダンバーに駆け寄りますが、冷たくあしらわれてしまいます。


俗に言う”オタク”と呼ばれる人の姿格好って、万国共通なのでしょうか?トラボルタさんのいでたちが日本で見かける人とおんなじで如何にもそれらしくて、まんまなんですよ。大ファンであるダンバーに冷たくあしらわれたことを発端にムースの心理状況が歪に変わってゆく様は見どころです。”こんなに熱心なファンなのに”という恩着せがましいオタクが”裏切られた”と感じた時の愛憎が恐怖を背負って忍び寄ります。


オタク、オタクって他人事のように言ってる私も実はオタクでした(笑)


監督:フレッド・ダースト

脚本:フレッド・ダースト、デイブ・ベーカーマン

原案:フレッド・ダースト


キャスト

ジョン・トラボルタ、デヴォン・サワ、アナ・ゴーリャ、ジェイコブ・グロドニック、ジェームズ・パクストン、ジョシュ・リッチマン、マーサ・ゴンザレス・ロダン、ケネス・ファーマーほか


2019年アメリカ映画

上映時間:88分


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