「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
厚生労働省のコロナ接触確認アプリ「COCOA」を導入して40日あまり経過しました。今のところ「陽性者との接触は確認されませんでした」の結果となっていますが、世の中の人がどの地域でどれだけこのアプリを導入しているのかは、分かりません。なので利用していない人との接触もあり得ることなので手放しで安心している訳ではないというのが現状です。
テレビシリーズの大団円として語られる本作。テレビシリーズを愛したファンならば絶対に外せない(外すわけないか:笑)感動作でした。
SNSの情報では、お客様の入りもよろしいようで自分のことのように喜んでいます。あんな悲惨な事件があったばかりの京都アニメーション作品ですから一人でも多くの方に足を運んでいただきたいと願わずにはいられません。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のテレビシリーズをすべて鑑賞したのは、実はごく最近で「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝」から入っていたら全然印象が違っていたと思います。なのでまだ未見の方はテレビシリーズを予習することが、必須となります(作品の感動は、テレビシリーズと地続きだからです)。
手っ取り早く観たい方へ端折っておさらいしますと…。
タイトルの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、主人公の女性の名前です。彼女は幼少時に戦争孤児として軍人兄弟に拾われます。兄はヴァイオレットのことを兵器としてしか見ていないことに対し、弟のギルベルトはヴァイオレットに言葉を教え、成長を導きます。
激しい戦闘でヴァイオレットは、両腕を失いながらも瀕死の状態にあるギルベルトを助け出そうとしますが、ギルベルトはヴァイオレットに「心から愛してる」と言葉を残し息絶えてしまいます(彼女が義手である理由)。
戦争が終わり、平和を取り戻した社会でヴァイオレットは「愛してる」の意味を知りたいがために、代筆業の自動手記人形、通称ドール(人の代わりに手紙の文章を作成するオペレーター)という仕事に就きます。
テレビシリーズでは、代筆業という仕事を通じ人の絆や心を学んでゆくヴァイオレットの物語が宝石をちりばめたような 珠玉の感動作になっています。彼女は、最後までギルベルトは生きていると信じ続けているんです。
本作では、ヴァイオレットがレジェンド(伝説のドール)として登場します。私は、この手法が素晴らしいと思いました。なぜならこの作品は、そおっと心の引き出しにしまっておきたい、そんな風に感じたからです。
監督:石立 太一
脚本:吉田 玲子
原作:暁 佳奈
ヴォイスキャスト
石川 由依、浪川 大輔、子安 武人、木内 秀信、戸松 遥、内山 昂輝、遠藤 綾、茅原 実里、水橋かおり、佐藤 利奈ほか
2020年日本映画
上映時間:140分
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