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「STAND BY ME ドラえもん2」

11月最終日です。26日付けのSNSニュースでレジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザーズが制作の超大作「ゴジラVSコング(仮題)」が、動画配信サービスに売却される方向であると伝えました。Netflixがレジェンダリー・ピクチャーズに2憶ドルのオファー!制作会社もコロナのリスクを考え、検討に意欲を見せているようですが、今の段階では売却が決まったわけではありません。決まれば劇場公開と同時配信されることになるそうです。いずれにしてもゴジラファンは、劇場鑑賞ですよ(たぶん…笑) 


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”ドラ泣きふたたび。”がキャッチフレーズの本作ですが、個人的には泣くというよりも複雑でした。「結婚式当日に新郎のび太が消えた!」私も結婚式は、カメラマンやったり司会を担当したり、二次会も含めて20回以上出席しましたから、その経験上大人ののび太が姿を消すという行為が、理由も含めて無責任に思えてしまいどうにもいただけませんでした。子供ののび太ならまだしも大人ののび太は、ちょっと…(のび太というキャラの呪縛?)。そこが引っかかってしまって(えへへっ!)。これはあくまでも一個人の感想なのでどうか忘れてください(笑)


しずかちゃん(さん)と晴れて挙式の日にのび太が来ない。ジャイアンとスネ夫が心配しています。その様子を見ている過去からタイムマシーンでやって来たドラえもんとのび太は、何とかしようと奮闘します。更に過去にさかのぼればおばあちゃんとの約束も。そんな矢先に一大事が!隠しておいたはずのタイムマシーンがな~い!


ドラえもんと3DCGの相性はバツグンで、とてもしっくりくる世界観です。ドラえもんのポケットに入っているアイテムもより未来的に感じられますし、マニア心をくすぐります(笑) 気になるのは、子供ののび太の時代は昭和感バリバリなのに大人になるまでの短期間で令和の現在でも実験段階の自動運転カーがすでに走っているって?ここはご愛嬌!続編期待しています(笑)


どうでもいいことで、また結婚式の話に戻りますが、親類の従兄弟の結婚式で、聴いた話によりますと、式の当日に新郎新婦が何の理由か忘れましたが、2時間遅れてやって来たらしく、会場はしらけてしまい、もうボロクソだったようです


監督:八木 竜一、山崎 貴

脚本:山崎 貴


声の出演

妻夫木 聡、宮本 信子、水田わさび、大原めぐみ、かかず ゆみ、木村 昂、関 智一、バカリズム ほか


2020年日本映画

上映時間:96分


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「ミッシング・リンク」

最近、YouTubeでトップランナーのヒカキンさんが800万円のMAC PROを披露している動画を拝聴しました。私もPCはMACから入ったこともあり、ヒカキンさんの導入したモンスターマシンのスペック(最速CPU、メモリMAX搭載)や縦横自在の大型モニター2台の装備などその性能や過不足のない制作環境を凝視していました。ブログを書くのに800万円のモンスターマシンは必要ありませんが、手間と時間のかかる動画配信に価格も性能もモンスターな設備投資を笑いを取りながらスラッと紹介してしまうところがスゴイです(これがトップユーチューバーか)!興味深く楽しませていただきました(笑)


ミッシング・リンク.jpg


イヤミスやホラー、問題作、R指定作品を除いて鑑賞後「この作品、面白かったなぁ~」と純粋に思える作品というのがあります。本作もそのひとつ。第77回ゴールデン・グローブ賞受賞の秀作がSNSであまり話題にならないのは、ちょっと寂しい気がします。手作り感の伝わる素晴らしい映像、ロマンのある感動のストーリーは大人も十分に魅了します。


冒険家の英国紳士が、ある手紙を手掛かりにUMA(ウーマ:未確認生物)であるビッグフットを探す旅に出る。手紙の内容通り最果ての地で遭遇するビッグフット。ところが手紙を書いたのは、彼(ビッグフット)だといいます。言葉も話すし、手紙も書ける!彼の案内で住処に行くと本の山。独学で言葉と文章を身につけたことが分かりました。


彼の願いはひとつ。同じ種族が存在しているといわれる地球の裏側に位置する伝説の谷”シャングリラ”へ連れて行って欲しい。ひとりぼっちで孤独な彼の願いを叶えようと英国紳士と彼の冒険が始まる。


UMAが、言葉を話し英国紳士とバディを組む冒険物語という時点で、私の想像を良い意味で裏切ってくれて嬉しくなりました。冒頭に伏線があるのですが、それがエンディングにつながっていたという落ちも最高です!


製作は「コララインとボタンの魔女」や「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」でおなじみのスタジオ・ライカです。こんな素敵な作品を想像し、形にする会社で働くスタッフは、夢のような人生でしょうね(笑)


監督・脚本:クリス・バトラー


声の出演

ヒュー・ジャックマン、ゾーイ・サルダナ、ザック・ガリフィアナキス 他


2019年カナダ・アメリカ合作映画

上映時間:93分


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「ばるぼら」

毎週土曜日8:30から始まるラジオ ニッポン放送の番組「八木亜希子LOVE&MELODY」を聴いていてビックリしてしまいました。それは、募集していた新しいグッズのアイデアメールに投稿したらそれを八木亜希子さんが紹介してくださったのです(決定ではありません)。 読んで欲しいという気持ちは全くなくて、参考になればくらいの気持ちでした。自分の投稿したメールが読まれる幸福感!(ドーパミンがでちゃう:笑)皆さんもラジオに投稿デビューしてぜひこの”幸福感”を味わっていただきたいです。


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漫画の神様 手塚治虫さんの問題作「ばるぼら」を息子さんである手塚 眞監督が実写映画化。原作漫画の裏表紙の中面で手塚治虫さんが語っています。「ぼくはオッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』が好きでLPを仕事の合間にしきりにかけるのですが、いちどぜひこれを漫画化したいと思っていました。幻想、怪奇、猟奇に充ちたロマンがあるからです。”ばるぼら”は、はじめ『ホフマン物語』の現代版として書き出しました。しかし、たいへん特殊な世界の特異な物語なのでアクが強すぎ、次第にオカルト・テーマの方へかたよってしまいました」以下略


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16版発行 昭和55年8月10日 大都社コミック


売れっ子作家 美倉洋介(稲垣 吾郎)が、新宿で出会ったフーテンの寅…ではなくて「ばるぼら(二階堂ふみ)」。酔っぱらいのばるぼらが口ずさむベルレーヌの詩がきっかけで、美倉のマンションにやっかいになると、ばるぼらはそのまま居着いてしまう。


最初は、厄介者でしかなかったばるぼらだが、次第に美倉にとって、なくてはならない存在となってゆく。ばるぼらがそばにいるとなぜか、筆が進む。出版社の社長の娘、議員の娘と引く手数多の美倉だが、不思議と惹かれるばるぼらが魔女ではないかと疑い始める。


原作と本作で大きく異なるのはエンディングで、実写版の方が原作よりも過激な仕上がりです。稲垣 吾郎さんと二階堂ふみさんの覚悟の体当たり演技!肝が据わると申しますか、よくこの役を引き受けられたものです(拍手!)


原作で面白いのは、美倉の友人に筒井隆康(作家 筒井康隆さん)や漫画家の松本麗児(漫画家 松本零士さん)が登場するんです。


監督:手塚 眞

脚本:黒沢 久子


キャスト

稲垣 吾郎、二階堂ふみ、渋川 清彦、石橋 静河、大谷 亮介、片山 萌美、ISSAY、渡辺えり ほか


2019年日本映画

上映時間:100分


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「水上のフライト」

最近SNSで流れてきた「ナショナルジオグラフィック日本版」発信の興味深い記事をご紹介します。それは、「ホラー映画好きはコロナ禍に強かった」というタイトルで「恐怖やストレスへの対処にホラー映画を活かす研究が続けられている」というものです。


”ホラー映画は心のワクチン?恐怖やストレスに強くなる可能性を秘めている”


記事を抜粋:

デンマークのオーフス大学の文学およびメディア学准教授で、「娯楽的な恐怖の研究所」の所長であるマティアス・クラセン氏は、ホラー映画を見るといった管理された恐怖体験は「微調整が可能な対処法という意味で、好ましい効果があると思われます」と語る。クラセン氏らは、300人以上を調べた結果、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)に、ホラー映画ファンの方がそうでない人よりも精神的にうまく対処出来ているという論文を9月15日付けの学術誌「Personality and Individual Differences」に発表している。


「ホラー映画を見ることで、自分自身が恐怖にどう反応するかを知り、感情の調整の仕方を学んでいるようです」と、クラセン氏は言う。だからといって、これからはカウンセラーのオフィスで最新のホラー映画が見られるようになるというわけではなく、人は恐れにどう対処するのか、そしてなぜ一部の人は恐れの感情を引き起こす娯楽に惹かれるのかを研究すれば、トラウマを乗り越える新たな方法が見つかるかもしれない。と締めくくられています。


この記事を読んで、私自身はこれまでホラー映画を鑑賞して「感情の調整の仕方を学ぶ」という認識はありませんでした。しかし、ホラー映画を何本も見ているうちに段々怖さに慣れてしまい、ちょっとやそっとでは驚かなくなってしまったという自覚はあります。これが、免疫(ワクチン)というものなのでしょう(笑) ホラー映画で心を鍛える!そう考えるとホラー映画の苦手な人も鑑賞する勇気が湧いてくるかもしれませんね。


世の中には、ユニークな研究を真面目に取り組まれている方がいらっしゃいますが、こういうの好きです(笑)


水上のフライト.jpg


本作は、言わずもがなホラー映画ではありません、感動作です。心のお掃除(笑) コロナ禍がなければ東京オリンピック前に上映されて、パラリンピックに注目を集めたかもしれない本作。自身の思い描いていた希望を交通事故で失い、絶望の淵にいる走り高跳びのエース選手が、カヌーと出会い新たな希望を目指します。


夢と希望を交通事故で失うというのは、やるだけやって挫折するのと違い、かなり厳しいです。世界を目指すという将来を嘱望されていた大学生の遥(中条あやみ)は、突然歩けなくなり、一変してしまった人生から自暴自棄に陥っていました。


そんな彼女の前に他界した父親の友人で幼少のころカヌーを教えてくれた宮本(小澤 征悦)が家を訪れます。気分転換にと宮本が教えているカヌー教室に誘われ、昔を思い出すかのようにカヌーに乗る遥。


遥が屈託のない教室の生徒たちとこなれてきたころ、宮本が「パラカヌー」選手を目指さないかとの持ちかけにぶち切れます。


自分の努力でエースの座を築き上げ、走り高跳びで世界を目指す遥と交通事故のハンデから周囲の人々に支えられパラカヌー選手を目指す遥の対比。体の自由は奪われたけど、プライドに加え心が豊かになってゆく遥の変化が眩しいです。


中条あやみさんは、現在土曜夜11:30からNHKで放送のドラマ「閻魔堂沙羅の推理奇譚」に閻魔大王の娘 沙羅役で活躍中です。死者を天国へ送るか、地獄へ送るかの判定を、死者の記憶から推理するドラマです。


監督・脚本:兼重 淳


キャスト

中条あやみ、杉野 遥亮、大塚 寧々、小澤 征悦、高月 彩良、冨手 麻妙、高村 佳偉人、平澤 宏々路ほか


2020年日本映画

上映時間:106分


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「罪の声」

ここにきて、コロナ「第3波」の記事を新聞で読みました。この先どうなるかは分かりませんが、「コロナは続くよどこまでも!」これを肝に銘じて注意して行きたいと思います。緊張感が伝わらないと思いますが、どうか皆様もご自愛くださいませ!


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作品は、実際に起こった「グリコ・森永事件」を題材としたドラマです。私もリアルタイムでこの事件をテレビで見ておりましたけど、この食品テロは気持ち悪い事件でした。会社にもいた「キツネ目」の社員なんて陰で「犯人は○○さんかも」なんて噂されてました(今ならばキツネ目ハラスメント:笑)。ドラマ自体はリサーチしたのではないかと思えるほど事件の真相が腑に落ちるんです。スゴイ!


犯行に使われた”子供の声”。この声が自分だった!という衝撃の事実を知ってしまった男を星野 源さんが。作品の中では時効になった「ギンガ・萬堂事件」を追う記者 阿久津を小栗 旬さんが演じています。


犯行で使われた「子供の声」は、他に2人いてそれぞれの人生が綴られて行きますが、涙なしでは見られません。星野 源さん演じる男と阿久津の進むべきベクトルが重なり、解き明かされてゆく真相が、とてもリアルに描かれています!お蔵入りの事件だけに重苦しい空気はぬぐい切れませんが、二人の関係のバランスの良さがせめてもの救いであるように思います。本年の邦画作品で心に残る一本になりました。


上映が延期となってしまったハリウッド映画「ゴジラVSコング」に出演される小栗 旬さんは、本作でも国際色豊かで、どのような役柄を演じられるのか今から楽しみです。


監督:土井 裕泰

脚本:野木 亜紀子

原作:塩田 武士「罪の声」


キャスト

小栗 旬、星野 源、松重 豊、市川 実日子、火野 正平、宇崎 竜童、梶 芽衣子、古舘 寛治、宇野 祥平、篠原 ゆき子、原 菜乃華、阿部 亮平、尾上 寛之ほか


2020年日本映画

上映時間:142分


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「ようこそ映画音響の世界へ」

11月です。7日の朝刊一面は「バイデン氏優位続く」。世界に影響力を持つ同盟国のリーダー選出を見守りながら、コロナを警戒しつつ粛々と映画鑑賞を続けています


ようこそ映画音響の世界へ.jpg


サイレントからトーキーへ。モノラル音声からステレオ音声へ。そして現在に至るまでの映画音響の世界へようこそ!映画ファンなら必見!ファンでなくてもテレビ番組【マツコの知らない世界】がお好きなあなたには、ぜひお勧めしたいドキュメンタリー作品です。ちなみにマツコさんは登場しません(笑)


この作品、マニアックだから東京でしか上映されないだろうと思って、レンタルが始まるまで待とうと諦めておりました(コロナがなければ出かけていました)。なので近隣で上映してくださった劇場にまず、感謝!


以前このブログで紹介した「すばらしき映画音楽たち」の姉妹作品にあたると思いますが、本作と合わせて押さえておけば、映画を楽しむレパートリーが広がり、見方、感じ方も変わると思います。登場するキャストたちの証言、裏方の作業シーンは目から鱗で時にハッとさせられる気付き、発見もありました。


映画を楽しませる工夫や努力、よく「縁の下の力持ち」と言いますが音響の仕事もそのひとつ。音のない世界に音を想像し、創り上げてゆく。「スター・ウォーズ」など作品のシーンを例にあげ視覚的に解説されるので鑑賞者にもわかりやすく、とても親切です。


戦闘機の爆音が、臨場感たっぷりに聴こえているシーンも実は音が加工されていたこと、ドラマのシチュエーションに最適な音とは?常に最善を考える職人の世界は、今やアフレコ、効果音、ライブ録音などなど様々な効果音をパートパートで分業し、それを束ねる様をオーケストラと表現していました(納得)。


毎年のアカデミー賞で評価される理由が、とても分かりやすく腑に落ちる作品です。映画の裏方で働く皆様方に敬意を表します。


監督:ミッジ・コスティン


出演

ウォルター・マーチ、ベン・バート、ゲイリー・ライドストローム、ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、デヴィッド・リンチ、アン・リー、ライアン・クーグラー、ソフィア・コッポラ、クリストファー・ノーラン、バーブラ・ストライザンドほか


2019年アメリカ映画

上映時間:94分


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