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「コンフィデンスマンJP プリンセス編」

8月最終日です。26日に放送の「FNS歌謡祭・夏」を録画で視聴したのですが、映画ファンにはうれしい演出がありました。上白石萌音さんと池田エライザさんの共演や映画「糸」の劇中歌「糸」を絢香さん、「時代」を池田エライザさん、「ファイト!」を満島ひかりさんが、熱唱!今回が初めての視聴だったので、こういう番組ならこれからも視聴したいと思いました。ほか「鬼滅の刃」のテーマ曲や「コンフィデンスマンJP」の楽曲を演奏付きでの披露は、やっぱりうれしい!


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詐欺集団に詐欺を働く詐欺のキングオブキングスが活躍するシリーズ劇場版最新作「コンフィデンスマンJP プリンセス編」。舞台はマレーシアのランカウイ島。世界有数の大富豪一族の族長レイモンド・フウが他界し、遺産相続で大荒れ!「犬神家の一族」を彷彿とさせながらも蓋を開けてみれば陰惨さはなく、痛快!お涙ポロリの感動作。それにしましても悔やまれるのは、ジェシー演じた三浦春馬さんです。


いつもオープニングで長澤まさみさんが朗読する名言。どんな名言か忘れちゃいましたけど、今回はダー子が相続人のプリンセスとして送り込むコックリ(関水 渚)と呼ばれる女性の成り立ちについての名言だったと記憶しています。名言がどこに活かされているのかもお楽しみ(笑)


ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出 昌大)、リチャード(小日向 文世)に加え、これまでに登場したお馴染みさんも総登場!過去作を予習していれば楽しさ倍増です!遺産10兆円ともなれば、やはり大仕事。獲物に群がるハイエナの様相ですが、意外にもダー子の狙いが、感動を引き寄せます。種明かしでは、それぞれに役割があって、きっちりといい仕事しています。これも魅力です。また、三人はどこかルパンファミリー(ルパン、次元、石川五右衛門、峰不二子)に似ていて、今回宿敵の赤星(江口 洋介)が銭形警部に思えました。敵対するんだけど、いなくなると悲しい!みたいな(笑)


今回の作戦は、あまりにも上出来とはいえ、いつバレるかという鑑賞者にとっての不安要素が残ります。ところが、それを偶然という説得力でねじ伏せたところは、秀逸でした。


監督:田中 亮

脚本:古沢 良太


キャスト

長澤まさみ、東出 昌大、小日向 文世、小手 伸也、関水 渚、ビビアン・スー、白濱 亜嵐、古川 雄大、柴田 恭兵、北大路 欣也、竹内 結子、三浦 春馬、広末 涼子、江口 洋介ほか


2020年日本映画

上映時間:124分


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「事故物件/恐い間取り」

24日月曜日のラジオ、ニッポン放送「あなたとハッピー」”9時の聴きどこ”でゲストのテリー伊藤さんが、久しぶりに映画紹介。今回は「海の映画セレクション」で「キャスタウェイ」、「ベニスに死す」、「太陽の下の18才」、「太陽がいっぱい」の4本でした。「乗ってくるとどこまで紹介するかはその時の気分次第、場合によってはオチまで語ってしまうこともある」というポップさが好評(笑) 興味がございましたらラジコでご視聴下さい。テリー伊藤さんは「マーズ・アタック」がお好きなのだと過去のトークで推察したのですが、同じニッポン放送の番組「NOKKOのオカエリただいま。」のパーソナリティー、元レベッカのNOKKOさんも「マーズ・アタック」を鑑賞されていますので、NOKKOさんの番組に出演されてみてはいかがでしょうか?対談番組なので、「マーズ・アタック」談義などお聴かせいただきたいものです(笑) 演出家やアーティストといったクリエイティヴな方達は、映画マニアが喜ぶような作品を肥やしにしているのではないかと思った次第です。


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暑い日が続く夕暮れ時、ご近所からおいしそうな匂いがしてきます(笑) 今回は、ジャパニーズホラーの暑気払い作品「事故物件/恐い間取り」です。売れない芸人が、「事故物件に住んでみた!」この企画が好評を得て、地方放送から全国放送に昇格。映像に映ったオーブに始まる怪奇現象から事故物件を渡り歩くうちに交通事故に遭遇したり、身内に不幸が起こったりと怪奇現象もパワーアップして行く、お化け屋敷ドラマ。


ジャパニーズホラーの権威 中田 秀夫監督作ですから視野は国内に留まらない海外仕様です。日本特有のおどろおどろしい描写だけでは、海外では受け入れられませんので、後半に待ち受けているIT(それ)は、最強!


舞台は大阪から始まり、東京へ進出する売れない芸人の躍進ぶりなのですが、家賃は当然東京の方がお高くなるのは仕方なしと思いますけど、それでもちょっと高すぎないか? 事故物件を紹介する不動産業者を「半沢直樹」で強烈な存在感を放つ議員役の江口のりこさんなので、価格を吊り上げている演出か?以前テレビでみた事故物件にお住まいの方のお話では、3~4万くらいでしたので、本作の価格設定はいかがなものか?気になりました。それにしましても江口のりこさんは、印象に残る方ですね(笑)


ドラマの中で霊感のある女性が登場するのですが、霊感を信じ難いと思われる方は多いと思います。でも私の友人にも霊を感じる人が二人いて、いずれも女性です。私は霊感はないのですが、お話しても信じてもらえない経験をしていますので、この手合いの作品は免疫はありますけど、どこか心の奥底で畏怖の念を抱いてしまいます


監督:中田 秀夫

脚本:ブラじりー・アン・山田


キャスト

亀梨 和也、奈緒、瀬戸 康史、江口のりこ、MEGUMI、真魚、瀧川 英次、木下ほうか、加藤 諒、坂口 涼太郎、中田クルミ、団長安田、クロちゃん、バービー、宇野 祥平、高田 純次、小手 伸也ほか


2020年日本映画

上映時間:111分


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「糸」

音楽の楽しみ方って、レコードやカセットを聴いたり、MD、CD、SACD、DVDAudioで聴いたり、iTunesをホームシェアリングしてmacからwinPCへ引き込んで聴いたりと色々ありますけど、一時盛り上がったPC-Audioは、普及したのか気になりました。理由は家電量販店でよく見かけたUSB-DAC(単体)が店頭から姿を消してしまったからです。最近はAVアンプにUSB-DAC内臓タイプが並ぶようになりましたから単体は、マニア向けに落ち着いてしまったのか?PC-Audioは、ソフトの架け替えなしでDSD(ダイレクトストリームデジタル)の高音質で楽しめるジュークボックスのようなもので、チープなスピーカーで聴いても高級スピーカーにグレードアップしたように聴こえます。私は、macを専用機にして→KORGのDAC→アンプと繋いでオ-ディオスピーカーで楽しんでいるのですが、視聴ソフトのAudio Gateは、インターフェースがカッコよくて、これで聴いている時は至福の時間です。


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中島みゆきさんの楽曲「糸」の映画化作品。私は、中島みゆきさんの楽曲が好きです。でも、ここで言う私の好きとは次元が違うくらい好きな人は大勢いると思います。特に「糸」を映画化しようと考えた方たちは、最たるものでしょう。「糸」は、メロディーは分かるけど、歌詞はサビの部分しか知らなくて、歌詞をどう映像化したのか、ずっと気になっていました。劇中でも何度かかかりますが、フルコーラスではありません。では、歌詞を確認してみましょう(笑)


「糸」


なぜ巡り逢うのかを

私たちは何も知らない


いつ巡り逢うのかを

私たちはいつも知らない


どこにいたの 生きて来たの

遠い空の下 ふたつの物語


縦の糸はあなた 横の糸はわたし


織りなす布はいつか誰かを

温めうるかもしれない




なぜ生きて行くのかを

迷った日のあとのささくれ


夢追いかけ走って

ころんだ日のあとのささくれ


こんな糸が何になるの

心もとなくて 震えてた風の中


縦の糸はあなた 横の糸はわたし


織りなす布は いつか誰かの

傷をかばうかもしれない


縦の糸はあなた 横の糸はわたし


逢うべき人に出会えることを

人はしあわせと呼びます


私は、鑑賞後帰宅してから「糸」を30回聴きました。

なんと、面白いように歌詞に映像が浮かんでくるではないですか!


ラジオのパーソナリティーやってたイメージからは、想像もつかないこの歌詞を

中島みゆきさんは、どんな顔して考えたのでしょう?


楽曲は他に「ファイト!」が2回と「時代」、いずれも名曲です。


劇場の大音響でエンディングは、「糸」のフルコーラスを期待しておりましたら

こちらはサプライズでした!


監督:瀬々 敬久

脚本:林 民夫


キャスト

菅田 将暉、小松 菜奈、山本 美月、高杉 真宇、馬場ふみか、倍賞美津子、永島 敏行、竹原ピストル、二階堂ふみ、松重 豊、田中 美佐子、山口 紗弥加、成田 凌、齋藤 工、榮倉 奈々ほか


2020年日本映画

上映時間:130分


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「はちどり」

「コロナと経済秤(はかり)にかけりゃ、経済重いリアルな世界」。ということでwithコロナの社会で生き延びるには自己防衛。最近、映画鑑賞してこんなことがありました。私が座っていたシートの右斜め前におひとり様が座っていて、あとから来たおひとり様が、左斜め前に座りました。状況は、前列二人と間一席空いた後列の私で人間トライアングル完成(ベスポジだから近くなるのは必然!笑) 間もなく、あとから席に着いたおひとり様が私と隣のおひとり様を見るやいなや席を立って、離れた席にそそくさと移動してしまいました(ソーシャルディスタンスに危険感を抱いたのでしょう)。後列は前列より一段高いだけで確かに距離が短く、私も正直近いと感じていました。席の移動は、仕方ないと言えば仕方ないのですが、何とも言い難い空気が流れました。良くない行為ではありますが、もしそんな場面を見かけましたら目くじらを立てず、ケースバイケースと考え、どうか”お目こぼしを”と席の移動警察の皆様にお願いする次第です。


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山里 亮太さんが、蒼井 優さんとこの作品を鑑賞して、蒼井さんは面白いと言っていたけど自分はよく解らなかったのでもう一度鑑賞してみますとラジオで聴いて、劇場へGO!(そんなに難解なの?) 山里さんのお陰で真剣に観ちゃいました。鑑賞後、「う~ん?それほど難解でもない。ということは、新手のコマセ?」なんて勝手な推測。山里さん、高等なテク使いますね! でも、面白かったからいい~や~(笑)


14歳という多感な年頃の少女、ウニの成長物語。家庭で居場所がなく、信じていた友人にも裏切られ、行き場を失いつつある日々をもんもんと過ごす。ある日、通っている塾のいつもの先生が入れ替わる。新任の先生は、ウニにとって初めて自分と真摯に向き合ってくれる運命の人だった。


この手のドラマだったらなぜ現在ではなく、1994年の設定なのか?劇中のテレビで流れる北朝鮮の指導者金日成死亡のニュース。ああ~、この年だったっけ。でもこれは、物語と関係なさそう? ところが、韓国では、この年に大事故が起こっていたのですね。これかぁ~!なんとも切なくて、繊細な作品でした。


監督・脚本:キム・ポラ


キャスト

パク・ジフ、キム・セビョク、イ・スンヨン、チョン・インギ、パク・スヨン、キル・ヘヨン ほか


2018年韓国映画

上映時間:138分


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「海底47m 古代マヤの死の迷宮」

11日のラジオ「ニッポン放送 あなたとハッピー」の聞きかじり情報部で紹介された「絶滅して欲しい迷惑生物図鑑」が気に掛かりました。普段暮らしている中でイラッとする迷惑な人と古代の生きものや今いる動物を合体させて解説した本だそうです。例えば、映画館でスマホを見る人とアンコウを合体させた ”シネマアンコウ” や物語のオチをばらす人とカラスを合体させた ”ネタバラス”  トイレから出てきて手を洗わない人とアライグマを合体させた ”アラワナイグマ” など2019年にツイッターに投稿したものが話題となり、出版に至ったそうです。迷惑な人に対する気持ちをポップな形でイラスト化した学術書?本屋さんで探してみようと思います(笑)


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夏の暑気払いは、怪談話とサメ映画?最近は、怪談、オカルト、ホラー系作品は通年やってくれていますので、夏は海の恐怖が定番になりつつあるのでしょうか?本作は「海底47m」シリーズの第2弾という位置づけらしく、なぜ水深47mなのか気になりますが、走り出したら最後までドキドキさせてくれるジェットコースタームービー!リアルに怖いのはコロナですが、それは一時忘れて暑気払いにお薦めの一本です。


女子高生4人が、古代マヤ文明の遺跡が眠る秘密のダイビングスポットへ冒険ダイブ。遺跡のある海底は迷路になっているため入口までと決めていたのですが、好奇心には勝てず奥へと進んでしまう。


ライト無しでは、暗黒世界の洞窟。迷路の先で突如起こるハプニング。悪いことは続き、命綱が…。


4人は、脱出口を探して彷徨いますが、追い打ちをかけるように現れる巨大ザメ。ボンベの空気残量も残りわずかで絶対絶命の危機にさらされ、必死のサバイバルがスタート!


昔のB級作品よりもハイグレードな超B級作品です。CG化されたサメが、超怖ェ~!暗がりなので姿も見えず、点滅するビーコンの背景に見え隠れするサメの陰影など、恐怖を誘う演出も冴えてます。脱出する最後の最後までサメが絡む、これでもかのサメパニック!


監督:ヨハネス・ロバーツ

脚本:ヨハネス・ロバーツ、アーネスト・リエラ


キャスト

ソフィー・ネリッセ、コリーヌ・フォックス、ブリアンヌ・チュー、システィーン・スタローン、ダヴィ・サントス、カイリン・ランボ、ブレック・バッシンジャー、ジョン・コーベットほか


2019年イギリス・アメリカ映画

上映時間:90分


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「SKIN / スキン(短編)」&「SKIN / スキン(長編)」

梅雨が明けてから毎日暑いですが、最近金曜ロードSHOW!も熱いですね。視聴者リクエストに応えたり、ノーカット放送やってくれたり。先週の京都アニメーション作品「聲の形」は、色々な意味でナイスチョイスでした。個人的には2016年の劇場鑑賞以来でしたが、やっぱり泣けちゃいました(笑)


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「スキン」は、短編と長編の2本立てでピクサー作品同様得した気分です。「スキン」の短編は、第91回アカデミー賞・短編実写映画賞受賞作だったのですね。納得です


短編作品というのは、星新一さんのショートショートみたいにオチが肝だと思っているのですが、「スキン」のオチは、まさにズキューン!心を撃ち抜かれました。平和な日本では絶対に作れない作品です。でも、これからもそんな日本であって欲しいと改めて思いました。このお話本当にありそうでアメリカ怖いです!


一方、「スキン」の長編ですが、こちらは実話に着想を得たドラマ。白人至上主義の組織幹部が、愛にめざめ組織を脱退、仲間から裏切り者のレッテルを張られ家族も狙われる羽目に。


愛にめざめ、組織を裏切るって、これ「デビルマン」じゃないですか(笑) いやいや決して茶化せるお話ではありません。組織の幹部ですから筋金入りのレイシスト(人種差別主義者)、全身に入れたタトゥーが何よりの証。


その幹部の男が愛した家族でさえ改心については、半信半疑なところもあり、組織と家族の間で悩みます。


テロや殺人も厭わない組織の一員として生きて来た男は、果たして生まれ変われるのか?


アメリカの作家アレックス・ヘイリーさん原作の「ルーツ」が昔テレビで放送されて、毎週見ていました。「ルーツ」は、アレックス・ヘイリーさんの祖先(クンタ・キンテ、チキン・ジョージ)のお話です。白人が、黒人を奴隷としてアフリカからさらってきて、強制労働させていた歴史が描かれていましたが、アメリカが建国する時代からはびこっている白人至上主義の問題は根深く、過去の話ではなく、今も火種。差別が貧困を生み、貧困が犯罪を生み、犯罪が憎しみを増殖させてゆく。この悪循環を断ち切るためにアメリカは今必死です。


重いテーマを背景に一大決心する男の壮絶で感動のドラマ。


監督・脚本:ガイ・ナティーヴ


キャスト

ジェイミー・ベル、ダニエル・マクドナルド、ダニエル・ヘンシュオール、ビル・キャンプ、ルイーザ・クラウゼ、カイリー・ロジャース、コルビ・ガネット、マイク・コルター、ヴェラ・ファーミガ ほか


2019年アメリカ映画

上映時間:118分


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