「ウエスト・サイド・ストーリー」

NHKの番組「ためしてガッテン」が、放送終了になりました。どんな番組だったのかは長寿番組だったので割愛します。過去に番組を視聴して、ひとつだけ試してみたことがあります。それはバナナを40～50度のお湯に5分浸して、その後常温で1時間寝かせておけばバナナの糖度が増して甘くなり、通常よりも3倍日持ちするという実験です。実際にためしてみて、何もしなかったバナナよりも甘くなったことは実感出来ました。ただ3倍日持ちするのかについては、日持ちさせる必要がなかったため確認出来ておりません。これだけは、今も続けています(笑)

巨匠スピルバーグ監督が初のミュージカルに挑戦！1950年代のニューヨークを最新のカメラワークを駆使して魅せてくれました。踊りもドラマも映像も監督の本気度が伝わってまいります。本作もアカデミー賞作品賞候補です。

この作品は1962年に作品賞を受賞した「ウエスト・サイド・物語」のリメイク作品です。かなりむか～しビデオレンタルで鑑賞したのですが、当時は勉強不足もあって確かな記憶がありません。なので今回は正座して（していませんけど）鑑賞しました(笑)

作品の核は、「ロミオとジュリエット」です。アメリカ、マンハッタンのウエスト・サイドは移民の街。人種差別や縄張り争いが横行する日常で敵対関係にある”ジェッツ”と”シャークス”の2大勢力に属する若者たちのミュージカルドラマ。

町で開催されたダンスパーティーで出会ったジェッツの元リーダー　トニーとシャークスのリーダーの妹マリアは恋に落ちます。二人のロマンスをよそにジェッツとシャークスの間では決着をつける密約が交わされる。トニーは、仲裁に入るが事態は思わぬ方向へ。

鑑賞して思うことは、普遍的なテーマだということです。いま世界で起きていることをのぞいてみれば100年後も本作はリメイクされると思います。

157分の上映時間を長いと感じさせない作品でした。アカデミー賞作品賞はどの作品が受賞するのか？ノミネート作品の鑑賞数が増えるにつれ、益々わからなくなりました。行きつくところは好みでしょうか(笑)

監督：スティーブン・スピルバーグ

脚本：トニー・クシュナー

キャスト

アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ、デビッド・アルバレス、ジョシュ・アンドレス、コリー・ストール、リタ・モレノ、マイク・ファイストほか

2021年アメリカ映画

上映時間：157分

「ドリームプラン」

オミクロン株の諸症状によく” 喉の痛み " という言葉を耳にします。実は、私も一時期喉が痛くて不安を感じたことがありました。倦怠感もあったのですが、風邪の影響なのか、仕事の疲れなのか判断できず。しかし、発熱はなかったのでパブロンゴールドAを服用してとっとと就寝しましたら次の日喉の痛みも消え、体調が戻りました。喉の痛み＝コロナと決めつける前に風邪薬を服用してみるのも一考ではないかと思いました(笑)

アカデミー賞ノミネート作品を鑑賞しております。テニスファンならば知らない人はいないトッププレイヤー　ビーナス＆セリーナ・ウィリアムズ姉妹を育てた父親の実話。テニス経験のない父親が世界チャンピオン育成の計画書を作成したのは姉妹が生まれる前だそうな！

テニストッププレイヤー姉妹の誕生秘話とあって、興味津々で鑑賞していました。ノミネート作品だから演技がどうの、演出がどうのということは忘れて夢中になっていました。

姉妹が生まれる前から計画書を作成する時点でこの親父さんぶっ飛んでいますけど、それを実際にブレることなく実行して夢が実を結んでしまうところが、すごいし面白いです。姉妹だって父親に実生活での制約を受けながらテニスの教育を受けて反発しないどころか、目的をもって楽しんでいるという姿も印象的です。

生まれる前から人生の進路と目的が決まっていた姉妹が、栄光の星をつかむのは必然のように思えました。加えて不慮の事故や大病といったアクシデントもないという強運も味方につけています。

結果オーライと言ってしまえばそれまでですが、クセ強な親父さんの努力と忍耐、人生のハンドリングに脱帽です。未来をあきらめず、信じること。家族や社会の政治的なことは親父さんの仕事、娘はテニスに打ち込むことに集中すればいいだけ。こんな環境を作り出すこと事態容易ではありません。目から鱗です(笑)

人生って不思議、だから映画は面白いと改めて思います。

監督：レイナルド・マーカス・グリーン

脚本：ザック・ベイリン

キャスト

ウィル・スミス、アーンジャニュー・エリス、サナイヤ・シドニー、デミ・シングルトン、トニー・ゴールドウィン、ジョン・バーンサルほか

2021年アメリカ映画

上映時間：144分

「ナイル殺人事件」

恐れていたことが現実になってしまいました。ロシアのウクライナ侵攻です（ロシアの本性を見てしまったような重苦しい気分です）。とは言っても民意とは思えないし、体制そのものが変わらなければこれからもこのような不幸が起こりうるという不安が過ります。北方領土も例外ではないということですかね。

アガサ・クリスティ原作「ナイルに死す」の映画化作品。1978年ジョン・ギラーミン監督版以来実に44年ぶり、2回目の映画化です。この作品はスクリーンの大画面で鑑賞してください。

実は私、1978年版をタイムリーで鑑賞しておりますので本作で2回目、犯人も知っております。お初見の方は犯人推理をお楽しみいただけると思いますが、犯人を知っていても楽しめたというのが感想です。

写真は、当時の前売り券です。「ルパン三世/ルパンVS複製人間」との2本立てでした。正直申し上げますと当時は「ルパン」が、お目当てでした(笑)

1978年版「ナイル殺人事件」

上映時間は140分と2022年版よりも少々長めです。探偵ポアロ役をピーター・ユスチノフさんが演じていました。面白かったのでDVD買いました(笑)

1978年版はテーマ曲「ミステリー・ナイル」があって、こちらもヒットしました。レコードもお買い上げ(笑)

犯人を知らないと犯人推理にエネルギーを使わされますけど、知っていると鑑賞に余裕が生まれます。なので1978年版と比較してみたりと色々なことが楽しめます。スクリーンでの鑑賞をお勧めするのは、エジプトのピラミッドやアブ・シンベル宮殿の像が如何に大きいか。エジプト行ったことないし、ピラミッドも実物みたことない方にとってスクリーンの映像は圧巻です。作品は、名探偵ポアロの推理ミステリーですから推理を楽しみたい方に1978年版の鑑賞はお勧めしません。

演出もなかなか凝っておりまして、優雅な豪華客船で始まる惨劇を予感させる動物映像は「エクソシスト」を連想しました。本作では2回もあります。

そしてポアロが、犯人を断定する決定的なシーンのアプローチが変更されていたことは印象に残りました。44年前の記憶をもとに書いていますが、これを機会に購入したDVDを見直してみようと思います。

監督：ケネス・プラナー

脚本：マイケル・グリーン

原作：アガサ・クリスティ

キャスト

トム・ベイトマン、アネット・ベニング、ケネス・プラナー、ラッセル・ブランド、アリ・ファザル、ドーン・フレンチ、ガル・ガドット、アーミー・ハマー、ローズ・レスリー、エマ・マッキーほか

2022年アメリカ、イギリス映画

上映時間：127分

「アンチャーテッド」

早いもので北京五輪も20日で閉会式となりました。すべてを視聴したわけではありませんが、羽生結弦選手のチャレンジングな姿、パシュートの高木菜那選手のくやし涙が印象に残りました。何が起こっても不思議ではないオリンピックの大舞台で全力を尽くしてくれた姿に胸をうたれました、おつかれさまでした。

「スパイダーマン」を勇退したトム・ホランドさん主演の最新作！シリーズ化を予感させるサービスカットもあったりして、ネイサン・ドレイク役は彼にとっていい作品に恵まれた感があります。

いきなりマックスのオープニングからスタートしてエンディングまで一気に鑑賞できるお宝さがし（トレジャー・ハンター）作品。セリフの中で「インディージョーンズ」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」という作品名が飛び出してきますが、まさに2作品を想起させる内容です。突っ込まれる前に言っておこうみたいな意図でしょうか？笑えます。

世界的に人気のゲーム（同名）を映画化したそうですが、ゲームの方はわかりません。しかし、映画としてはお宝にたどり着くまでのプロセスが、謎解きや謎の組織との争奪戦、騙し、騙されの混戦もあったりとテンポもよくて退屈することはありません。

ネイサン（トム・ホランド）を引き込んだビクター・サリバン（マーク・ウォールバーグ）は、過去の苦い経験から人を信用することが出来ないミステリアスな存在で、二人の関係もしっかりと描かれています。続編があるとすればW主演作品になって行くのではないでしょうか？アントニオ・バンデラスさんは、ネイト同様お宝を狙う組織のボス役なのですが、この使われ方はもったいないような気も致します。視点を変えれば贅沢な起用だといえます。

アクションシーンは、「スパイダーマン」で成らしただけあって魅せてくれました。この新シリーズ？がトム・ホランドさんの人気の生命線をつなぐという意味では、格好の作品だと思います(笑)

監督：ルーベン・フライシャー

脚本：アート・マーカム、マット・ハロウェイ、レイフ・ジャドキンス

原作：PlayStation ゲーム「アンチャーテッド」シリーズ

キャスト

トム・ホランド、マーク・ウォールバーグ、アントニオ・バンデラス、ソフィア・アリ、タティ・ガブリエルほか

2022年2月18日公開　アメリカ映画

上映時間：116分

「コーダ～あいのうた～」

8日に第94回アカデミー賞ノミネート作品が発表されました。気になる作品賞候補は「ベルファスト」、「コーダ あいのうた」、「ドント・ルック・アップ」、「ドライブ・マイ・カー」、「DUNE/デューン　砂の惑星」、「ドリームプラン」、「リコリス・ピザ」、「ナイトメア・アリー」、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」、「ウエスト・サイド・ストーリー」でした。いち映画ファンといたしましては、ノミネート作品は鑑賞の羅針盤にさせていただいておりますので作品賞候補はコンプリートしたいと考えております（現在3作品鑑賞済み）。日本映画「ドライブ・マイ・カー」が作品賞に選出されたことは、個人的に驚きと喜びの二重奏です(笑)

第94回アカデミー賞作品賞ノミネート作品です。「いい作品に出合えた～！」鑑賞後に余韻が残りました。聾唖のリスクを抱え漁業を営む、オープンで明るくてユーモアのあるファミリー。一人健常者として育った娘ルビーは、漁を手伝い、家族の通訳者として家業を支えるが、高校の合唱部に入部したことで大きな転機が訪れる。

家族の未来と自分の夢の実現のはざまで葛藤する女子高生ルビーと家族の愛の物語。

”聾唖の家族”という色眼鏡の視線を向けるクラスメイトや世間にトラウマな女子高生ルビーは、歌が好きというきっかけから合唱部に入部。彼女の才能に気づいた顧問の先生から自分が卒業した名門音楽大学進学を進められる。

ルビーを演じたエミリア・ジョーンズさんの歌唱はもちろんのこと、手話の演技が自然で違和感なし！あけっぴろげでユーモアたっぷりの家族は、演技ではなく聾唖の俳優さんを起用したのだとか（ビックリです）。

ルビーと向き合う顧問の先生も際立っていましたけど、最終的には家族の愛の決断に泣かされましたね(笑)

自然体でそのまま楽しめる直球な感動作！なので心に響きました。

監督・脚本：シアン・ヘダー

キャスト

エミリア・ジョーンズ、トロイ・コッツァー、マーリー・マリトン、ダニエル・デュラント、フェルディア・ウォルシュ＝ピーロほか

2021年アメリカ映画

上映時間：112分

「宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち 後章-STASHA-」

5日に毎度変わらず映画鑑賞に出かけました。駐車場を出て連絡通路に入るといつもと違う光景が！通路から劇場の中へと延々続く若い女性の大行列。何の行列か気になって劇場スタッフさんに聴いてみますと「おそ松さん」のムビチケが目的なのだとか。アニメの「おそ松さん」かと思いきや実写版の方でした。意外な人気にビックリしました(笑)

家の中ではわからない外の出来事でした。気がかりであるコロナ対策が浸透しても増える感染者。マスクは常識なのであとは集近閉（集まるな、近づくな、密閉するな）と手洗い、アルコール消毒の徹底ですかね？

これまで「宇宙戦艦ヤマト」の鑑賞を続けてきたファンにとって驚愕の真実が明かされる劇場版最新作！新たなる敵の脅威や登場する最新メカなどの魅力を凌駕するストーリーがエモい！

地球との同盟を結んだガミラスは、共存共栄の道を歩む中「ガトランティス」を倒したのも束の間「デザリアム」という新たな敵を迎え撃つことに。前作では双子連星であったガミラス星が「デザリアム」の侵攻により消滅し、イスカンダルが暴走する。

本作は謎の敵デザリアムがイスカンダルを狙う理由が明かされます。振り返ってみるとイスカンダルも謎が多いままここまでやってまいりましたが、最大のピンチを迎える場面でデスラー総統と古代艦長が王女スターシャを説得にイスカンダルに集結します。そこでスターシャが口にした台詞は衝撃的！

ヤマトの魅力は、神秘の宇宙やありそうでなさそうな新兵器や理論、生き残りの存亡を掛けた生き様など多数ありますが、本作では究極の真実が大きな関心事！スターシャの謎も含む説明については耳を疑うほどショックを受けます。その後のデスラーの行動がエモいです。

過去のTVシリーズを違う視点から見つめなおし、愛というテーマについても深掘りされるなどブラッシュアップされた新劇場版シリーズは、CGも活用された最新技術の融合も目を見張ります。往年のファンはもとより、大人な作品に進化し続け、コアなファンを魅了する新生ヤマトはさらに新作を期待させるサプライズも！

監督：安田賢司

脚本：福井晴敏、岡秀樹

原作：西崎義展

ボイスキャスト

小野大輔、桑島法子、大塚芳忠、山寺宏一、井上喜久子ほか

2022年2月4日公開　日本映画

上映時間：102分