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「ノマドランド」&「モンスターハンター」

3月最終日となりました。ラジオやテレビの番組改編時期であることは認識していたものの、個人的にはバイオリニストの川井郁子さんのラジオ番組「川井郁子ハートストリングス」とテレビ番組「100年の音楽」が、両方とも終了してしまったことは、やっぱりさみしいです!明日4月1日は、映画ファーストデイです。映画を観て気持ち切り替えです。


ノマドランド.jpg

アカデミー賞ノミネート作品を鑑賞する。毎年発表される多くの作品の中から映画のプロたちに選ばれた秀逸作を、映画ファンとしては押さえておきたい。そんな考えを土台に一本、また一本とスローペースで鑑賞しています。


ラジオでもテレビでもすでに紹介されまくっている本作をようやく鑑賞しました。中でも「王様のブランチ」という番組を初めて視聴したのですが、この番組の映画紹介コーナーで映画コメンテーターのLiLiCoさんが涙ながらに「本作」を解説する姿は印象に残りました。駆け出しのころのご苦労が作品とオーバーラップされたご様子。人生いろいろです。「王様のブランチ」を視聴して思い出したのですが、むかし「独占!女の60分」っていう番組がほぼ同じ時間帯で放送されていたのですが、この番組にも映画紹介コーナーがありました。紹介された作品はシルベスター・スタローンさん主演の「ロッキー」でした(笑)


作品は、企業倒産によって住居を失った未亡人ファーンが夫への思いを胸に秘めながら車で移動し、季節労働者として生きる姿が映し出されています。ノンフィクションなのかフィクションなのか、その境界線はわかりません。アメリカでは、現実にノマドとして生活している方々もいて、作品にも出演しているのだとか。


雄大な自然をバックに、生きる糧を得るためにアマゾンで働く現実や車で生活することの厳しさ。主演のフランシス・マクドーマンドさんが体を張っての演技は、説明などいりません。ストレート!心に沁みてきます。


監督:クロエ・ジャオ

原作:「ノマド漂流する高齢労働者たち」


キャスト

フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーン、リンダ・メイ、スワンキー、ボブ・ウェルズ ほか


2020年アメリカ映画

上映時間:108分


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モンスターハンター.jpg

「バイオハザード」シリーズでお馴染みの監督と女優が、再び日本発のゲームを題材に、帰って参りました。見どころは、やはりド迫力の映像、音響です。


日本のゲームなのに日本では作れないゲームの映画化作品。作れない理由は、単に製作費の問題なのか?映像技術の問題なのか?言語の問題なのか?文化のせい?それとも・・。本作のゲームをプレイした方ならすぐに分かります。答えはゲームに登場するキャラが日本人ではないからです(笑)


私も「モンスターハンター:ワールド」(PS4)をプレイしてみた一人なのですが、最初は攻略本なしで狩るぞ~!と意気込んでみたものの情けないかなハンターはおろか、森の迷い人のままで現在ほったらかし(汗) プレイする気になるのはいつの日か(笑) 


作品は、「バイオハザード」シリーズ同様、映画ならではの世界観を構築しています。異世界に君臨するドラゴンやクリーチャーなど、魔物が棲む世界に飛ばされた軍の部隊が、異世界のハンターたちと協力しドラゴンに立ち向かうストーリー。


ゲームキャラの受付嬢を日本の女優 山崎 紘菜さんが演じているのですが、ゲーム経験者からすると監督のご好意で出演させてもらった感が否めません(ご好意感謝!)。もうすこし、存在意義を持たせて欲しかったというのが本音です。


監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン

原作「モンスターハンター」(カプコン)


キャスト

ミラ・ジョヴォヴィッチ、トニー・ジャー、ティップ・T.I.ハリス、ミーガン・グッド、ディエゴ・ボネータ、山崎紘菜、ロン・パールマン ほか


2020年アメリカ映画

上映時間:104分


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「DAU.ナターシャ」

この3月から携帯大手各社の値下げプランをネットでのみ受け付ける形で始まるということですが、多くの方はもう新プランに変更されているのでしょうか?私は現在5ギガで契約しているのですが、プラス家のWi-Fiでどうにか間に合っている状態です。しかし、20ギガで今よりも安い料金ならば変更したいと思ってはいるのですが、変更に当たっては新聞記事を読んでみますと、間違って契約してしまうとやり直しが効かないようなことも記載されておりました。慌てずによく考えて申し込もうと思います。


DAU.ナターシャ.jpg

R指定にしばられない、映画鑑賞限定解除のみなさまのみ鑑賞できる問題作を鑑賞しました。第70回ベルリン映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞したものの衝撃的なバイオレンスと性描写によって賛否の嵐になったらしいです!観て納得(笑)


鑑賞して思ったのですが、この作品はベルリン映画祭の審査員が敢えて「芸術貢献賞」を与えて映画の表現の自由を守ったのではないか?作品は、ソビエト連邦(現ロシア)時代の全体主義社会の中で実際に行われていたかもしれない狂気が描かれているのですが、その性描写の程度が突き抜けておりますので、映画(作品のことではありません)を理解し、愛している人でなければ、鑑賞をご遠慮頂きたいですね。と、要らぬ心配をさせるあたり、さすが、問題作。


審査員さんに失礼なこと書いちゃいましたけど、確かに芸術作品のテイストは十分に感じられます。何よりも作品のプロジェクトがすごいんです。オーディション人数約10万人、衣装1万着、主要キャスト100人、エキストラ1万人、制作年数15年、元ネオナチリーダーや元KGB職員も参加。欧州最大を誇るスターリン体制下の秘密研究都市のセットで約2年間に渡る実生活を実施。その生活では、当時の新聞が毎日配られ、貨幣も使われるという徹底ぶり。


これは俳優さんたちが、再現されたその時代で生活することによって生まれる精神状態を演技を超えた無意識から生まれるリアルな表現を追求したものなのかもしれません(こりゃあ、俳優さんもたいへんだ~)


主要キャスト100人なのに本作に登場する主要キャストは数人です。つまり、本作はこれで終わりではありません。まだまだ続きがあるようです(だいじょーぶか?)笑。


監督・脚本:イリヤ・フルジャノフスキー、エカテリーナ・エルテリ


キャスト

ナターリヤ・ベレジナヤ、オリガ・シカバルニャ、ウラジーミル・アジッポ ほか


2020年ドイツ、ウクライナ、イギリス、ロシア合作映画

上映時間:139分


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「ミナリ」&「トムとジェリー(日本語吹き替え版)」

19日(金)に放送された第44回日本アカデミー賞授賞式では、「ミッドナイトスワン」が作品賞に輝きました。どの作品が受賞してもおかしくない秀作が名を連ねる中での頂点、おめでとうございます。そして4月26日(月)に控えている第93回アカデミー賞の結果発表。こちらも目が離せません。


ミナリ.jpg

第93回アカデミー賞作品賞ノミネート作品。「ノマドランド」と並び、有力視されています(現在公開中)。アメリカに移住した韓国人一家のドラマですが、本作はれっきとしたアメリカ映画です。


アメリカの片田舎に越してきた韓国人一家4人。冒頭から旦那についてきた奥さんは、ご機嫌斜め。吉幾三さんの「おら、東京さ行ぐだ」の歌詞の一節のように楽しい娯楽もなければ、病院も遠い。この地での生活の不安も然ることながら相談もなく独断で旦那が決めたことが一番の要因です。


旦那には夢があり、広大な土地で農業を成功させること。しかし、経済的に余裕はなく、日々の生活で何度も衝突する二人。共稼ぎでようやく成り立っている家計なので息子、娘の世話役としてある日おばあちゃん(奥さんの母親)がやってくる。


作品を一言で表すなら一家の日常が描かれたドラマ。”噛めば噛むほど味が出る”的な印象ですが、そこはノミネート作品、平坦では終わりません。タイトルの「ミナリ」とは韓国語で芹(せり)のことですが、このワードが作品とどう結びついて来るのかもご注目(笑)


監督・脚本:リー・アイザック・チョン


キャスト

スティーヴン・ユアン、ハン・イェリ、アラン・キム、ネイル・ケイト・チョー、ユン・ヨジョン、ウィル・パットンほか


2021年3月日本公開、アメリカ映画

上映時間:116分

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トムとジェリー.jpg

「ああ、なつかしやトムとジェリー!」今ならYouTubeで観られますが、昔は、日本のテレビでも放送されていた人気アニメ。「ミナリ」の夫婦もよくケンカしていたけれど、こちらはケンカが商売?のふたり…二匹(笑) 80年という長い歴史をもつ2大スターが、リアル世界で大暴れするアニメと実写のハイブリッド作品。


ニューヨークの一流ホテルで臨時スタッフの仕事を根拠のない自信と度胸でつかんだケイラ(クロエ・グレース・モレッツ)は、今まさにセレブの結婚式という一大セレモニー準備の真っ最中。そのホテルを根城に構えたジェリーを追ってトムがやって来た!ケイラとトムは、手を組んで結婚式の成功と一流ホテルの名を汚さぬよう、ねずみ駆除作戦がはじまる。


”ケンカ”というコミニュケーションを長い間続けてきたトムとジェリーが、アニメのまま登場というリスペクトと愛に包まれたコメディ。リアルとアニメの映像の境界がシームレス、これぞ融合の極み!華やいだ夢の世界と現実の饗宴!


実写とアニメのハイブリッド作品は、日本にもあって印象に残っているのが、手塚治虫さん原作のTVドラマ「バンパイヤ(YouTube で観られます)」です。相棒シリーズの水谷豊さんが、主人公を演じていて月の光をみるとオオカミに変身します。そのオオカミがアニメでした。


監督:ティム・ストーリー

脚本:ケビン・コステロ


キャスト

クロエ・グレース・モレッツ、マイケル・ペーニャ、コリン・ジョスト、ロブ・ディレイニー、パラビ・シャーダ、ジョーダン・ボルジャー、パッツィー・フェラン、ニッキー・ジャム、ボビー・カナベイルほか


2021年3月日本公開

上映時間:101分


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「シン・エヴァンゲリオン劇場版」&「ビバリウム」

本日15日に流れてきたネットの映画情報では、「鬼滅の刃 無限列車編」が興収386億円を突破、同じく「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が、7日間で33億円と報じられました。そんな中で私が注目したのは、「アバター」が中国で上映され興行収入が「アベンジャーズ/エンドゲーム」を抜いて世界一に返り咲いたという記事です。「アバター」は、私の五本の指に入るほど好きな作品です。理由は、何度見ても飽きない!ストーリーも然ることながら音響と映像、独創性が頂点に達していて、ご家庭にホームシアターを設置された方ならその機能のすべてを発揮して存分に楽しめる作品だからです。「アベンジャーズ/エンドゲーム」が興収1位に輝いたとき、監督が「アバター」の続編に興行収入を塗り替えられるだろうと言わしめた最強作品。その続編がいよいよ2022年12月16日公開予定。全5作が予定されている超大作が今から楽しみです。


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前作「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」の公開から実に9年。長いインターバルを経て公開された最新作は、シリーズの終止符にして大長編。これまで溜まった謎解きは、出し惜しみなし!N2地雷を落とされたような衝撃と希望!


余りにもインターバルが長かったので、すっかり内容を忘れてしまい序・破・Qをまとめて鑑賞し直しました(ドライブの壊れたBlu-rayレコーダーの録画より)。新たな発見も含めて予習後の本作鑑賞では、見応えを得られました(笑) 


シリーズ始まりでの父親との再会が、終わりを暗示していたかのような親子の確執劇。目と耳から入って来た情報に言葉は悪いけど惑わされ(これを楽しむ人も多いですが)続けて、個人的にはしこりがなくなったとは言えないのですが、まあ、無事に終了した感はシンジの成長が観られたから。殻に閉じこもっていた少年が、あることがきっかけで世界を振り回すという壮大でとんでもないドラマってちょっと衝撃でしょ?(笑)


過去作を見直しての発見ですが、まずマニアを喜ばせるメカの細部から事象に至るまでのこだわり!ホバージェットが、空中でホバリングしているときに排気される熱風のかげろうには参りました!


破の回で葛城ミサトと加持リョウジが、居酒屋で飲んでいる時にミサトの携帯がなるんですが、まずその携帯がガラケーであること(時代を感じます)と着信音が、キングギドラの鳴き声(「三大怪獣 地球最大の決戦!」で登場した時の第一声)だったこと。最初は初代「ウルトラマン」の科学特捜隊本部の着信音だと思っていたのですが、トーンが違いました。


Qの回は、ダジャレではありませんが急展開でした。いったい何があったの?って誰もが思ったことでしょう。味方だと思っていたネルフが敵に!これは、トランプ大統領の当選から始まったアメリカの分断を予言していたかのように思えました(思い切りこじつけでは、ありますが:笑)。


企画・原作・脚本・総監督:庵野秀明


2021年3月8日公開 日本映画

上映時間:155分


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ビバリウム.jpg

出演者が4人。人件費削ってCGの制作にお金をかけた?という打算勘定では、ありません。4人しか登場人物がいないから怖いんですの新感覚スリラー(笑)


冒頭で、カッコウのひなが別種の鳥の巣で、そこのひなと卵を巣から追い出すシーンが流れます。カッコウは、自分ではひなを育てずに他の鳥の巣に卵を産み、育てさせる習性があり、これを托卵(たくらん)と呼ぶそうなのですが、これにヒントを得て作られたと思われるのが本作。


若いカップルが、将来を見据え不動産屋さんへマイホームの下見に出かけます。ちょっぴり怪しさの漂う店員さんから優良物件があると勧められ、見るだけだからと安易に了解し、モデルハウスに案内されるのですが、いつの間にやら店員さんが姿を消します。店員さんが、乗っていた車もありません。


現地の様子は、ひとつのモデルハウスをコピペして増やしたみたいに同じ家が立ち並び、まるで迷路のようです。若いカップルが、おかしいと気付いたときは、既に手遅れでした。


突然、モデルルームの玄関先に置かれたダンボール。蓋を開けると中には赤ん坊が!同封の手紙に書かれていたこと「この街から出られる条件は、赤ん坊を育てること!」誰の仕業なのか?何が目的なのか?


真綿で首を絞められるようにじわじわと心理的に追いつめられてゆく二人、お腹いっぱいに絶望感が味わえる作品です。


監督:ロルカン・フィネガン

脚本:ギャレット・シャンリー


キャスト

ジェシー・アイゼンバーグ、イモージェン・プーツ、ジョナサン・アリスほか


2019年ベルギー、デンマーク、アイルランド合作映画

上映時間:98分


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「MIDNIGHT SWAN ミッドナイトスワン」&「あのこは貴族」

5日くらい前からテレビの録画で使用しているBlu-rayレコーダーが、焼き込み用の生ディスクを認識しなくなりました(レンズクリーナーも同様)。家電量販店に相談しましたら修理が必要でその際レコーダー内のデータは、補償出来ないと言われたものですから、仕方なく自分でレコーダーの蓋をあけて直にレンズを掃除しました。しかし、結果は変わらず。ディスク読み込みの不具合以外は正常に動作しますので、色々考えた結果、自分でドライブを交換して、これでダメなら諦めて買い換えようと家電量販店に型番を控えてドライブを注文しましたら、メーカーがダメ出しして部品は売れないと却下。こちらの事情を察した店員さんのおすすめ、「SHARPさんのモデルならこんな時にデータの移し替えができますよ~」。以上レコーダーの不具合を通してわかったことをお伝えしました(笑)


ミッドナイトスワン.jpg

評判の良かった本作を遅ればせながら鑑賞してみたら…。いやぁ~、よかったですね~(こういう重い作品大好きです)!めっちゃ感動しました!もっと早く鑑賞したかった。パンフも欲しい~(後悔) 


LGBTのトラウマを抱える健二(心は女性)が母親から虐待を受けている少女 一果を、預かることから始まる二人の物語。関係もギクシャク、学校でもトラブルメーカーの一果を受け止めることが出来たのは、健二が人の心の痛みを知っていたから。健二が一果のバレー(踊り)の才能に気付いてから二人の関係の歯車が回り出す。


ストーリーは確かに「リトル・ダンサー」を想起させますが、「魂を揺さぶられる衝撃映画」という括りが、ドハマりの作品です。もう見ていられないほど痛くて、胸が苦しくなりました。鑑賞者を油断させておいて、奈落に突き落とす衝撃のシーン(監督さん、やめてくださいよ~、心臓に悪い!マジ、ビックリしちゃいましたよ。あのシーンです、アレッ!:誉め言葉)や、一果への思いが、だんだんエスカレートして行く健二の顛末といい、心の抑揚を表現する語彙が思考停止(笑)!


それにしましても健二を演じた草彅剛さん、一果を演じた新人の服部樹咲さん!もう拍手です!深く印象に残る作品でした。


監督・脚本:内田 英治


キャスト

草彅剛、服部樹咲、田中俊介、吉村界人、真田怜臣、上野鈴華、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖ほか


2020年日本映画

上映時間:124分


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あのこは貴族.jpg

タイトルに興味を持ち、鑑賞してみました。CDのジャケ買いみたいなものです(笑) こちらは原作小説の同名映画化作品。女性作家と女性監督がタッグを組んでジェンダー問題を格差社会の視点で問う。


俗に言う階級層が対照的な境遇にある女性ふたりがひょんな巡り合わせで出会い、新たな人生を踏み出す青春ドラマ。上流階級と下層階級の落差で、住む世界の違いを鮮明に表現しているところは印象的。ないものねだりではないけれど、何者にも縛られず自由奔放に生きる美紀(水原希子)の影響を受けたお嬢様 華子(門脇麦)の決断には、恐れ入谷の鬼子母神(笑)


東京生まれ、東京育ち、筋金入りのお嬢様 華子は、家族から言われるがままに何度かのお見合いを経て、弁護士の幸一郎と結ばれるのですが、期待されているお子に恵まれなくて妊活中。一方、富山から上京し、一流大学に入学するも仕送りが途絶え、夜のバイトを始めるが補い切れず中退し、OLとして働く美紀。この出会うはずのない二人が、出会ってしまう運命のいたずら。一触即発の出会いが華子の運命を変えてゆく。


弁護士幸一郎の親族が、家族として迎える華子の身元調査をしたというシーンは、なんか生々しかったですね。リアルでも皇室の結婚問題が、メディアを賑わせておりますけど、結婚相手については徹底的に調査するんでしょうね。


監督・脚本:岨手 由貴子

原作:山内マリコ「あのこは貴族」(集英社文庫刊)


キャスト

門脇麦、水原希子、高良健吾、石橋静河、山下リオ、佐戸井けん太、篠原ゆき子、石橋けい、山中崇、高橋ひとみ、津嘉山正種、銀粉蝶ほか


2021年日本映画

上映時間:124分


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「ラーヤと龍の王国」(日本語吹き替え版)

最近、ネットに流れてきた映画最新情報によりますとアニメのアカデミー賞とも言われる「アニー賞」に「ソウルフル・ワールド」と「ウルフウォーカー」が最多ノミネートとありました。「ソウルフル・ワールド」は劇場での鑑賞を予定していたのですが、コロナ禍の影響でネット配信になってしまいました。この作品は、評判がとても良いだけに、唇を嚙むような思いです。現在ディズニープラスで独占配信されているそうなのでご契約の方は、ご覧になってみて下さい。


ラーヤと龍の王国.jpg

2021年のディズニー最新作。同時上映のショートストーリー「あの頃をもう一度」は、人種差別への配慮が感じられる作品で大人テイスト。セリフはなくてもエンディングはじ~んときました。そして本作「ラーヤと龍の王国」は、これまでの実績がものを言う感動作!映像の素晴らしさは基より、新たなヒロインが魅せるアクションや登場するキャラの活躍など見どころ満載。「信じること」が大きな柱となっている壮大な物語で、ヒロインのクライマックスの行動に涙するとはまさか、まさかでありました(泣かされてくやしい~!けど嬉しい~!笑)


かつて平和で人と龍が共存していたひとつの王国が、邪悪な魔物の出現によって5つの国に分裂してから500年後。不信感から始まるひとのエゴによって再び復活した魔物によって多くの人々が石化されてしまった荒廃した世界。魔物を倒して姿を消したといわれる伝説の龍 " シスー " を探すハート国の王女ラーヤは、長い旅の末 " シスー " が眠っていると思われる最後の地にたどり着く。


魔物とは、人間の邪悪な心の化身です。互いの不信感により敵対関係にある国々、ラーヤが人を信用したが故に裏切られ、暗黒の世界が始まるという筋書きは、物語の枠にとどまらず、現実世界を投影しているかのように思えます。すっかり人間不信になってしまったラーヤが、人を信じることを試されるドラマでもあります。


核心部分に大人は泣かされ、お子様は魅力的なサブキャラの活躍に大喜び!老若男女幅広い世代を魅了する仕掛けやアイデアから制作スタッフの遊び心が伝わる満足度の高い推し作品でした。


監督:ドン・ホール、カルロス・ロペス・エストラーダ

脚本:アデル・リム、キュイ・グエン


キャスト(日本語吹替え)

ラーヤ(吉川 愛)


2021年アメリカ映画

上映時間:107分


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