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「鳩の撃退法」

8月最終日の今日31日は、野菜の日だそうです。語呂合わせの日本文化らしく分かりやすいですね(笑) ならば8月10日はハトの日かと思って「366日記念日事典」(一般社団法人 日本記念日協会著)で調べてみましたら…、ありませんでした。ネットで調べてみると鳩サブレーで有名な鎌倉の豊島屋さんが、制定したハトの日が、2020年(令和2年)に一般社団法人 日本記念日協会に認定・登録されたとありました。事典の発行日を確かめたら2013年12月20日でした。載っていないわけですね(笑)


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元直木賞受賞作家が新たに執筆中の小説をめぐり展開するストーリー。作家曰く、ストーリーはフィクションだと編集者に言い張るものの本当なのか?この訳あり作家のおかげで過去に煮え湯を飲まされた出版社は、彼の言葉を鵜吞みにせず検証に乗り出した!


直木賞作家 津田(藤原竜也)の小説をベースに描かれているドラマに実は彼自身も絡んでいて、小説と現実の境界線が分かりにくいというトラップ。まず、津田が通うカフェで知り合った男の一家失踪事件。そして津田が古くから付き合いのある古本屋の店主から受け取ってしまったニセ札。そして一家失踪事件とニセ札に絡む裏社会の大物の暗躍が別々に進行しながらも地続きになっています。


それをいけしゃあしゃあとフィクションと言い切る津田に騙されるのは、編集者か?鑑賞者か?それぞれの事件を通じ、その顛末が描かれたように思えるのと同時に津田のドラマでもあるように思えます。しかし、主人公は誰なのか?そこが謎なんです。


一度鑑賞しただけの見解ですから核心は持てなかったのですが、謎解きマニアのあなたにこそチャレンジして欲しい、そんな作品です(笑)


タイトルに登場する鳩ですが、この映画みたらこの使われ方にきっと泣くと思いますよ(笑)


監督:タカハタ秀太

脚本:藤井清美、タカハタ秀太


キャスト

藤原竜也、土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、佐津川愛美、桜井ユキ、柿澤勇人、駿河太郎、浜野謙太、岩松了、村上淳、坂井真紀、濱田岳、ミッキー・カーチス、リリー・フランキーほか


2021年8月27日公開 日本映画

上映時間:119分


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「ドライブ・マイ・カー」

大会6日目のパラリンピック。いろいろな競技が開催される中でおったまげたのが「車いすラグビー」です。想像を超えた肉弾戦、車いすどうしの激しいぶつかり合いに目がテン! 激突を想定して改造された車いすはもはや戦車です(笑)


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第74回カンヌ国際映画祭脚本賞受賞のロードムービー。妻の突然の不幸に対する無念を抱える俳優と悔恨の過去を引きずるドライバーが故郷へのドライブを通じ心通わせる感動作。


舞台のセリフを愛車のSAAB(サーブ)で再生し、自身も発声しながらチェックを繰り返す俳優 家福(西島秀俊)。セリフを朗読するのは家福の妻 音(霧島れいか)。ある朝、音は家福に話したいことがあると言い残してその日の夜に急逝してしまう。2年後広島での演劇祭準備、開催のため愛車で駆け付け、しばらくの間滞在することになるが、期間中規則により専属のドライバー みさき(三浦透子)が付くことに。思い入れのある愛車の運転を誰にも任せたくない家福だったが、彼女のドライビングは家福から信頼を得る。


村上春樹さんの原作小説にリスペクトと愛を感じさせる脚本が評価されたのでしょうか?家福自身のドラマという本線と俳優であり演出家としての才能も表現された舞台劇のドラマという側道が重なったとき、俳優とドライバーは最終目的地を目指します。


179分という長尺作品なのは、重要となる舞台劇が家福のすべてであることから端折るわけにはいかない理由があったのだと思います。本線である妻との関係も仕事上片目をつぶっていた家福は、のちのち後悔してしまうわけです。その心の機微を咀嚼しながら味わえるストーリーです。


舞台劇は日本語と外国語がミックスされたセリフで演じられるハイレベルな作品で時間も多く割かれていますが、それだけだと分からない人からすれば置いてけぼりです。そこを単調と感じさせない全体の演出は絶妙です。


ドライバーを演じた三浦さんは、セリフこそ少ないもののその存在感は西島さんに引けを取りません。おなじ心の痛みを抱えている者同士、そこには目に見えないダークマター(銀河をつなぎとめていると考えられている物質)の力がはたらいているのではないかとすら思ってしまいます(笑)


監督:濱口竜介

原作:村上春樹


キャスト

西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、パク・ユリム、ジン・デヨン、ソニア・ユアン、ペリー・ディゾン、アン・フィテ、安部聡子、岡田将生ほか


2021.8.20公開 日本映画

上映時間:179分


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「フリー・ガイ」

本日は、パラリンピック開会式です。今までパラリンピックはスルーしていましたが、東京開催であること、厳しい(コロナ禍)運営状況にあることを踏まえ、13日間の応援はもちろん、注目してみたいと思います。テレビで(笑)


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モブキャラと聞いてピンとくる人はゲーム好き?モブキャラとは、ゲーム内で決められた役割を担うキャラのことです。本作で活躍するのはなんと、自我に目覚めたモブキャラですよ。


ゲーム内でプレイヤーに対応するモブキャラ。決められた役割以外は動作しないはずのモブキャラ ”ガイ(ライアン・レイノルズ)” はあるプレイヤーと遭遇して以来、そのキャラにときめいてしまいます。これを起点にガイは独り歩きを始めます。


現実世界ではプレイヤーたちの間で、ガイが注目を集め人気急上昇。一方、ゲームを運営する会社はこの人気作”フリー・シティ2”の制作、発表を計画しています。


何でもありのオンラインアクションゲームで活躍するガイとゲーム製作者が抱えるリアルな問題を並走させながら紡いでゆく本作。オンライン世界の派手なドンパチも今や見慣れてしまった光景ではありますが、ゲーム世界をドットではなく、リアルで投影しているところやデッドプール演じたライアン・レイノルズさんがゲームキャラとして張り切っている姿が新鮮。


ゲームキャラがどうして自我に目覚めてしまったのか?ゲーム運営会社の闇とは?これを解決するのは ”恋”?(笑)


監督:ショーン・レビ


キャスト

ライアン・レイノルズ、ジョディ・カマー、リル・レル・ハウリー、タイカ・ワイティティ、ジョー・キーリー、ウトカルシュ・アンブドゥカルほか


2021年8月13日公開、アメリカ映画

上映時間:115分


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「ドントブリーズ2」

コロナ感染がとうとう足元にやって来たと感じさせる事態が身近で起こり始めました。遅ればせながら自己防衛手段の一環であるワクチン接種を24日に受けて参ります。


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本作を劇場鑑賞したのが5年前と知ってビックリ!続編はないだろうという思い込みをいい意味でぶち壊してくれた、まさか、まさかのホラー続編。


前作のエンディングがどうだったのかすっかり忘れてしまいましたけど、続編という意外性に引き込まれて鑑賞してみましたら、前作よりも面白くて得した気分になりました(笑) とは言っても、面白いと感じられたのは前作の鑑賞という土台あってのことです。本作が初見でも問題はありませんが、前作を鑑賞すれば殺人鬼の心境の変化に心を揺さぶられる深みが感じられます。


盲目の殺人鬼が侵入者を惨殺するホラーとして描かれていた前作から続編はガラッと模様替え!本作は続編でありながら前作とは違う視点であるところが推しです。


盲目の彼が密かに育てている少女が8歳に成長したある日、再び侵入者がやって来る。複数の侵入者は武装しており少女の誘拐が目的。勝手知ったる我が家でも多勢に無勢な上に少女の命も背負えばさすがの殺人鬼も苦戦、少女を連れ去られてしまう。


殺人鬼に育てられた少女の真実と武装集団の目的が明かされたときのショック。ドキドキ、ハラハラの緊張感も健在ながら単なるホラー映画と括ってしまえないエンディングのドラマチックな演出がエモい!


監督:ロド・サヤゲス

脚本:ロド・サヤゲス、フェデ・アルバレス


キャスト

スティーブン・ラング、ブレダン・セクストン3世、マデリン・グレースほか


2021年8月13日公開、アメリカ映画

上映時間:98分


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「ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結」

緊急事態宣言の影響で映画館も早めに切り上げております。オールナイト上映で夜明かししたころをふと思い浮かべておりました(ひとりごと)。


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とある国でひそやかに進行する”スターフィッシュ計画”を阻止するべく、集められた極悪チームの活躍劇!DC作品ではすっかりお馴染みとなり主演映画も公開されたハーレイクインを筆頭にサメ男にイタチ男? 水玉男にねずみ使いetc…といったバラエティに富んだヴィランが揃い踏み。コミックの世界観をR15の年齢制限描写(エグい)で描くも随所にちりばめれたギャクに苦笑!


悪党チームが主演の映画について劇場側は当初不安があったようですが、思った以上に感触が良かったようで今作がシリーズ第二弾。悪役と思われていたヴィランたちの視点で描かれる作品も今や市民権を得た感があります(ヴェノム、マレフィセント、ジョーカーなどなど)。


ネットの記事では、本作のメガホンを撮ったジェームズ・ガン監督は日本のポップカルチャーがお好きなようで。某国が大国と肩を並べようと研究している”スターフィッシュ計画”をつぶしに乗り込んだ政府選抜の悪役チームは、とんでもないモンスターと対峙することになります。驚いたのがこのモンスター、知る人ぞ知る大映作品「宇宙人東京に現わる」に登場したパイラ星人とクリソツ(笑) 監督の日本ポップカルチャー好きは、噓ではないようです。


いいんだか悪いんだか、放送禁止用語に差別もギャグにしてしまう。悪役だからいいんだよ(天の声) 選抜された悪党だって捨て石だってわかってるし、逃げ出したら頭ボン(爆死)だし、成功しても終身刑から10年減刑っておかしくね?(笑) なのにそんな悲哀は感じさせずミッションを果たす悪党がいじらしい。


マーベルとは、毛色の違うDCの魅力ここにあり(笑)


監督・脚本:ジェームズ・ガン


キャスト

マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、ジェイ・コートニー、ピーター・カヴァルディ、デビッド・ダストマルチャン、ダニエラ・メルヒオール、マイケル・ルーカーほか


2021年アメリカ映画

上映時間:132分


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「ワイルドスピード/ジェットブレイク」(日本語吹き替え版)

東京五輪が閉幕しました。開催に賛否両論ある中で日本はもちろん、世界から参加してくれたアスリートのみなさんに感謝。国を背負うことの重みはいかばかりか?たくさんの感動とドラマをありがとう!


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11作で終了と言われている人気シリーズ第9弾。緊急事態での仲間の活躍と新たな敵、派手さ増しましで進化するカーアクションは、とうとう大気圏突破!


ストリートレースのドラマでスタートした本作も回を重ねるごとに今や国際犯罪に係るほどのスケールに進化しました。いくどとなく危機を乗り越えて仲間も増え、家族(妻子)と田舎での平穏な日々を過ごしていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)に再び難題が降りかかる。


知識と技術の使い方を間違えると即法律に抵触するヤバイ能力者が集まったドミニクファミリー(仲間たち)。彼らの後ろ盾であるミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)が、ある裏切りによって消息不明となり、一行は消息現場へ急行。


墜落機に隠されていた謎のアイテム、そして立ちはだかる新たな敵


一行が現場で確保した謎のアイテム。突如襲いかかる敵の部隊。そこに現れた主要人物らしき男は、なんとドミニクの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)だった!何に使用されるのか全く不明なアイテムをめぐり奪還の攻防がはじまる。


ドミニクと弟ジェイコブの過去が明かに


過去の確執から疎遠となっていた兄弟のドラマも同時進行。重大な事件にかかわる弟を阻止しようと必死のドミニクと仲間たち。東京、イギリスと舞台を移す中で重要な秘密が浮かび上がる。


やっぱり出てきた!


前作「ワイルドスピード/アイスブレイク」でドミニクを操っての犯罪を画策するも失敗し、逃亡した強敵サイファー(シャーリーズ・セロン)は今回逮捕されたのちに、囚われの身として登場。謎多き犯罪者サイファーは、大団円まで絡むキーマンか?


カーアクションもアイデア満載!


カーアクションは本作の見せ場であり、お約束!その演出ひとつひとつのアイデアに脱帽!どのアクションも実際に起きたら助からないような大事故ばかり!なのにかすり傷ひとつ負わず生還するところはつっこみ厳禁(笑) 本作で登場するロケットエンジン搭載車が地球を救う?


日本ごひいきありがとうございます(笑)


第一作のストリートレースでは日本車が多数登場したり、三作目はタイトルが東京ドリフトだったりとこの作品、けっこう日本とのつながりを感じさせてくれます。今回も東京を舞台にしたエピソードは重要で、日本人にとってはうれしい限りです。


残り2作は同時進行で制作とか。エンドロール途中のサービスカットで姿を現す人物は、次回ド派手にメチャクチャやってくれそうな予感がします(笑)


監督:ジャスティン・リン

脚本:ジャスティン・リン、アルフレッド・ポテーロ、ダニエル・ケイシー

原案:ジャスティン・リン、ダニエル・ケイシー


キャスト

ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、タイリース・ギブソン、ナタリー・エマニュエル、シャーリーズ・セロン、ジョン・シナ、サン・カン、アンナ・サワイ、ヘレン・ミレン、カート・ラッセルほか


2021年公開アメリカ映画

上映時間:143分


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