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「殺さない彼と死なない彼女」&「ひとよ」

11日の朝刊、文化・文芸欄でマージャン変身 配信で「観る雀(ジャン)」 ”プロリーグで女性雀士活躍”の見出しに目が留まりました。ギャンブル、裏社会、徹夜に酒、たばこのイメージから脱却し、将棋を見て楽しむ「観る将」ならぬ「観る雀」が生まれ、頭脳スポーツとしてのエンタメコンテンツにイメチェンしたと紹介されています。20年間無敗の巨匠 桜井 章一さんは、人気に懐疑的ではあるけれど「大スターを」とコメントされています。


私も麻雀大好き派ですから微笑ましい記事ではあります。が、やっぱり麻雀は、「観る雀」もいいけど「やる雀」がいちばんだと思っています。気心知れた雀友と卓を囲んでパイを打つ!これこそ麻雀の醍醐味です。麻雀を嗜まれる方なら覚えがあると思うのですが、麻雀が嫌われる理由はもう一つあります。それは、パイを掻き混ぜる時の音(好きな人は、この音も心地よいのですが…)です。麻雀を知らない人からすれば、ただの騒音なんです。ですから掻き混ぜても音のしない…は、無理なので音の静かなパイを開発して欲しいです。麻雀は最高のゲームです!アウトドアでバーベキュー麻雀なんて楽しいですよ(笑)


殺さない彼と死なない彼女.jpg


ツイッターに投稿された四コマ漫画が原作の「殺さない彼と死なない彼女」ですが、ラブストーリーの苦手な私もちょっと感動してしまいましたよ(笑) クラスで浮いた存在の鹿野(桜井 日奈子)とすべてのことに興味を失ってしまった小坂(間宮 祥太郎)。ゴミ箱に捨てられていたハチの死骸を取り出してお墓を作ろうとしている鹿野に小坂が興味を示したことから二人の関係が始まります。


このふたり面白いんですよ。気の利いたセリフなんてなくて、小坂は「死ね!」、「殺すぞ!」が、コミュニケーションワードなんです。鹿野がそんな小坂を受け入れるようになったのは、一緒にハチのお墓をつくってくれたからです。


胸キュンなセリフなんてなくても、ここぞというところで心配してアクションを起こす男。そんなところに鹿野は惹かれて行きます。ただ、面白いけどこの成り行きが最後まで続くとちょっと辛いかな、なんて思っていた矢先、とんでもないことが起こるんです。今までの流れは、この事件後のお話のためにあったのか~、あ~切な(涙)


桜井 日奈子さんって、この作品観るまで知らなかったのですが、友人に話したら大ファンらしくて、聴いていないことまで話してくれました(笑) 桜井 日奈子さん、よかったですよ!奥 華子さんが歌う、エンディングのテーマ曲「はなびら」は、作品のイメージをより印象深く盛り上げてくれました。


監督・脚本:小林 啓一
原作:世紀末


キャスト
間宮 祥太郎、桜井 日奈子、恒松 祐里、堀田 真由、箭内 夢菜、ゆうたろう 他


2019年日本映画
上映時間:2時間3分


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ひとよ.jpg


白石 和彌監督作品「ひとよ(一夜)」もロングラン作品となりました。DVをはたらく父親から子供を守るために父親を車でひき殺すという究極の選択を実行した母親。15年の刑期を終え、成長した三兄妹のもとに戻るが…。


父親のDVからは解放されたものの、今度は世間の仕打ちが待っていた。はたして母親の選択は、正しかったのか?この作品も考えさせられます。家族麻雀をするようなファミリーだったら、こんな事態には至らなかったと思うのですが、殺さなければならないほど追い込まれてしまうというのも父親が子どもを殺す事件が報道されて間もない昨今、リアルに思えてなりません。


母親にとって救いなのは、子どもたちが生きてくれたこと、家族が分解寸前で長女園子(松岡 茉優)が、長男と次男の鎹になってくれたことです。松岡 茉優さんは、「蜜蜂と遠雷」もよかったし、本作の役どころも光っています(イケイケです)。


それにもまして強烈な母親を演じた田中 裕子さんの熱演は、ディープインパクト!(馬じゃありませんよ:笑)。本作で思い出すのが、菅田 将暉さん主演の「共喰い(2013年)」です。この作品でも田中 裕子さんが、すごい母親を演じています。


監督:白石 和彌
脚本:高橋 泉


キャスト
佐藤 健、鈴木 亮平、松岡 茉優、田中 裕子、佐々木 蔵之介、音尾 琢真、筒井 真理子、浅利 陽介、韓 英恵、MEGUMI、大悟ほか


2019年日本映画
上映時間:2時間3分


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偶然にも鑑賞した二作品は、同じ上映時間でした。

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