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「前田建設ファンタジー営業部」

3月6日に放送された第43回日本アカデミー賞授賞式で作品賞は「新聞記者」に輝きました。主演女優賞は同作に出演した韓国俳優のシム・ウンギョンさんが受賞しましたが、色々な意味で正解なキャスティングだと思いました。ノミネート作品すべてを劇場鑑賞することは出来ませんでしたが、2019年の日本映画も面白かったです。ことしも楽しみにしています。


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「前田建設ファンタジー営業部」。永井 豪さん原作のアニメ「マジンガーZ」の格納庫を作る!実際に作るわけではありませんが、受注を前提としたうえで、ファンの気持ちを裏切らず、忠実な再現にこだわった本番勝負の見積りに挑む。このプロジェクトに広報グループが熱く取り組んだ、実話がベースのエンターテインメント。面白いです、特に「マジンガーZ」ファンなら感涙必至間違いありません(笑)


前田建設が、これまで培ってきた技術で空想世界の建造物(マジンガーZの格納庫)を作れないか?上司アサガワのむちゃぶりにグループメンバーは、動揺。無報酬なプロジェクトであることと、実際には作らない!これに何の意味があるのか?乗り気ではないが上司命令で仕方なくスタートした感のプロジェクトは、取り組みの中でぶつかる作業の困難さ、奥深さを知ることでメンバーのやる気の導火線に火が付きます。熱い志は飛び火して次第に協力者が現れ、やがて業界を横断した一大プロジェクトへ。


「マジンガーZ」の格納庫の見積りを出すためにまず全話収録のDVDを検証。プール中央が開くとそこに水は流れ、「マジンガーZ」が格納庫から登場します。DVDに収録されたシーンからプールの水量を割り出し300トンと推測。ところが実際に作るとなると300トンの水圧に耐える開閉ゲートを制作することは、容易ではなくプールも汚水処理用という設定であることが判明。流れ落ちた水をどうするのか?「マジンガーZ」を格納庫から10秒で上昇させるには?次から次へと難題が…。


この作品を鑑賞するまで、前田建設ファンタジー営業部のことは知りませんでした。驚いたのはこれが実在の部署で、調べてみたらHPもありました。「マジンガーZ」編はプロジェクト1で現在は、プロジェクト9「ロケットパンチ」編まであります。興味のある方は「前田建設ファンタジー営業部」を検索してご覧ください。


夢があるって素晴らしいと改めて感じさせてくれる作品です。夢を現実と捉えて実現させるプロセスも興味深く、これから50年、100年先の未来を想像してしまいます。宇宙時代に突入した現代、月面基地や火星基地など目立たないところで本気で取り組んでいる人たちががんばっているのでしょうね。


監督:英勉
脚本:上田 誠


キャスト
高杉 真宙、上地 雄輔、岸井 ゆきの、本多 力、町田 啓太、山田 純大、鈴木 拓、水上 剣星、高橋 努、濱田 マリ、鶴見 辰吾、六角 精児、小木 博明ほか


2020年日本映画
上映時間:115分


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