「スケアリーストーリーズ」
志村けんさんの訃報に、ショックを受けました。ラジオで知らされた時の無念さとコロナの怖さが身近に感じられた瞬間でした。志村けんさんは、タイムリーで「8時だよ!全員集合」を見ていましたし、バカ殿さまと腰元役の由紀さおりさんの年齢詐称ギャグはいつもお腹を抱えて笑っておりました。高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」に出演した時の熱演も忘れられません。ご冥福をお祈りします。
SFやホラー作品を鑑賞するとき、映像のリアル感やその表現がどうやって撮影されたのか?ストーリー二の次で考えてしまうことがよくあります。PCのアプリPhotoshop(アドビ)を筆頭に様々なアプリで画像加工(レタッチ)の経験をされた方ならすぐに想像つくと思いますが、未経験の方でもネットでアイコラなどご覧になったことはあると思います。その画像たるや全く違和感が感じられない(技術レベルの差は多少あります)ほどクオリティーが高く、映画はプロによる動画のハイエンドな技術の実験場だと思います。リアルな描写の9割以上を”CG”で一括りに出来てしまうほど便利な高機能アイテムです。本作もそんな技術が多分に活かされているという観点で「スケアリーストーリーズ」を鑑賞していました。
キャッチコピーも「全米に恐怖とトラウマをあたえ学校図書館に置くことを禁止されたベストセラー”怖い本”遂に映画化」とチャーミングで注意書きもあります。注意その1.その本を開いてはいけない 注意その2.その本に名前を知られてはいけない 注意その3.その本の主人公になったら死 日本では、人気コミック「デスノート」が映画化されましたが、こちらは「デスブック」のお話。
1968年アメリカ。主人公の少女ステラと友人チャックとオギーはハロウィンの夜、いじめっ子のトミーに日頃の仕返しをすると、トミーの仕返しの仕返しが始まります。ステラたちは、野外シネマ会場へ逃げ込みとっさに乗り込んだ車に乗っていた青年ラモンに匿ってもらいます。ところがトミーに発見されてしまい、再び逃走劇。たどり着いたのは、街で有名な幽霊屋敷。執拗に追って来たトミーたちにステラは地下室に閉じ込められてしまい、そこで一冊の本を手にします。そこから始まる惨劇とは!
その本は、勝手に物語が綴られ、登場人物になると死が訪れるという予言書です。しかも登場人物は、ひとりずつ!一冊で人数分の物語をお楽しみいただけます!映像はCGと特殊効果の組み合わせでコワくてユニークでした。
監督:アンドレ・ウーヴレダル
脚本:ダン・ヘイグマン、ケヴィン・ヘイグマン
原案:ギレルモ・デルトロ、パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
脚本:ダン・ヘイグマン、ケヴィン・ヘイグマン
原案:ギレルモ・デルトロ、パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
キャスト
ゾーイ・コレッティ、マイケル・ガーザ、ガブリエル・ラッシュ、オースティン・ザユル、ナタリー・ガンツホーン、オースティン・エイブラムズほか
ゾーイ・コレッティ、マイケル・ガーザ、ガブリエル・ラッシュ、オースティン・ザユル、ナタリー・ガンツホーン、オースティン・エイブラムズほか
2019年アメリカ映画
上映時間:108分
上映時間:108分
外出自粛&「あにめたまご2020 短編アニメ1ヶ月無料配信」
映画館が、週末の土日休館だなんて映画ファンにとっていちばん恐れていたことが現実となりました。とにかくコロナが収束してくれなければ、経済が破綻してしまいますので自分の出来ることといえば、自宅で大人しくしていることです。
27日の朝刊記事で「オリジナル短編アニメーションが1ヶ月24時間無料で見られる!」の見出しを見つけ、無料ならばと視聴してみました。無料は、最大の魅力ですが若手アニメーターの育成が、ミッションであることも鑑賞動機となりました。
オリジナル短編アニメは、ネット配信の3作品で文化庁委託の若手アニメーター等人材育成事業 あにめたまご2020 「完成披露特別配信&特別展示」。声優の岩田 光央さんと平野 文さんがMCをつとめています。
作品は、株式会社スピードの「オメテオトル≠HERO(24分)」、株式会社ベガエンタテインメント「レベッカ(24分)」、株式会社ゆめ太カンパニー「みちるレスキュー!(24分)」です。それぞれの作品の監督さんやプロデューサーさんの制作秘話や制作現場、作品内容に至るまでの詳細が対談形式で語られた後に上映が始まります。
最初の作品は、「オメテオトル≠HERO(24分)」
「2220年の地球。世界規模の人口減少から政府が同盟を結んだ星の種族を受け入れ、様々な異種族が誕生。生態系はマシン化が加速し、動植物が排除されて行く。植物族の華魔族の生き残りが、地球緑化テロを仕掛けたタイミングでヒーロー族のユーキが立ち上がるSF作品」
24分の完結では、かなり無理がある壮大なテーマですがヒーローが活躍する作品は、子どもも大喜び!しかもヒーロー族のユーキは、母が華魔族だったという考えさせられるストーリーです。
2作目は、「レベッカ(24分)」
「19世紀のアメリカ メイン州。7人兄妹の2番目の子レベッカは、父の他界で生活が困窮し、伯母であるジェーンとミランダの元に預けられることに。厳格なミランダはレベッカに厳しく、あることのお咎めでレベッカは家を出してしまう」
「アルプスの少女ハイジ」や「赤毛のアン」を手掛けた日本アニメーション風作品。リアルでは、厳しすぎた父親の事件を想起させますが、この作品の後味は良いです。
3作目は、「みちるレスキュー!(24分)」です
「宇宙からやって来た複数の光体。青、黄、銀、紫、赤のうち、青い光体が地球人みちるの部屋に!赤の光体は、少年のシルエットに姿を変え、違法飼育者が飼うメジロを凶暴化させた上に大群化し、街の人々を襲わせる。残りの黄、銀、紫の光体は、みちるが大切にしていたおもちゃにのり移り、みちるはパニック寸前!」
複数の光体は、地球を乗っ取ろうとする宇宙人と地球の危機を救おうとする宇宙人たち。友好的な宇宙人と特殊能力を身に着けたみちるが協力して街の危機を救うSF作品。
この無料配信の機会を利用して親子でアニメを語り合うのもよいコミュニケーションになるのではないかと思います。配信は3月27日(金)19:00~4月30日(木)23:59までの限定です、お楽しみください(笑)
「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」
コロナの影響で映画も延期作品が多々ある中、粛々と劇場に足を運んでいます(ざわざわ感もなく、静かなものです)。「ムーラン」の実写版は制作費が200億円強かかっているそうなので、延期の気持ちも分からなくありません。どうやらオリンピックも開催延期が濃厚のようですし、一日でも早く収束して欲しいと願う今日この頃です。
過去10年ですっかり日本に定着した感のあるアメコミ映画。アベンジャーズ(マーベル)も成功して、大切り作品は、現在いっぷく感。マーベルと並行して攻勢が続いているのはDCコミック映画です。まだまだ未登場のキャラは多く存在しますが、取りあえず「スーサイド・スクワッド」でその名が知れた悪役キャラ「ハーレイ・クイン」主役の単独作品です。
バットマンが、治安を守るゴッサムシティが舞台なので、そこで大暴れするハーレイ・クインに何らかのアプローチがあるのだろうと期待していましたが、悪人どうしがつぶし合ってくれるし、出動要請もないから出番もありませんでした(笑)
ハーレイ・クインが、ジョーカーと破局したとたんに街の悪党どもに命を狙われるという設定にハーレイ・クインのプロフィールが、自身のナレーションで解説される華やかな女性アクション炸裂映画。
プロフィールでは、ハーレイ・クインがクレバーなクレイジーであることも判明し、悪役スターの看板も伊達ではありません。好き勝手にやりたい放題ですが、いざとなったら敵とも協力する柔軟性も兼ね備えています。悪の蔓延るゴッサムシティでは、格差はもちろん、裏切りもビジネスとうそぶいておりまして、そこで生きる悪党もつらいよ!といったところです。
ハーレイ・クインを演じたマーゴット・ロビーさんは、最近の映画「スキャンダル」では、セクハラされるTV局員役でしたが、本作では悪党のボス「ブラック・マスク」を筆頭にその配下の屈強な男どもを女性チームで片っ端からぶっ飛ばし、セクハラされたTV局員の雪辱を利子付けて返す勢いが感じられました。そういう意味では、女性にとってカタルシスの感じられる作品です(笑)
ハーレイ・クインのペット ハイエナにブルース(バットマンの本名)と命名するあたり、どういう心理なのか心理学を学んだというご本人に聴いてみたいです(笑)
監督:キャシー・ヤン
脚本:クリスティーナ・ホドソン
脚本:クリスティーナ・ホドソン
キャスト
マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ロージー・ペレス、エラ・ジェイ・バスコ、クリス・メッシーナ、ユアン・マクレガーほか
マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ロージー・ペレス、エラ・ジェイ・バスコ、クリス・メッシーナ、ユアン・マクレガーほか
2020年アメリカ映画
上映時間:109分
上映時間:109分
「ネットフリックスお薦め」&「ミッドサマー/ディレクターズカット版」
現在も続いている臨時休校、テレワーク。WHOも認めざるを得なくなってしまったコロナウィルスのパンデミック。感染も怖いけど、もっと怖いのがパニックに陥ること。こんな時こそ冷静を心掛けたいものです(自分に言い聞かせております:笑)。
感染予防の一貫として、集会、イベントの自粛、延期、中止が相次ぐ中、ラジオも敏感に反応しました!映画の嗅覚を働かせてこんな番組の映画、ドラマ特集を拾ってみました。
番組はニッポン放送の「草野 満代 夕暮れWONDER4(毎週月曜~木曜16:00~18:00)」のコーナー「教えてワンダフォー」で”今こそ観ておくべきネット配信ドラマ、映画”の特集です。ゲストに映画評論家の清水 節さんをお迎えし、ネットフリックス(世界190カ国以上で配信)のお薦め番組を紹介してもらう企画です。紹介された作品を放送日ごとにご紹介しますが、詳細を知りたい方はラジコのタイムフリーでご視聴下さい(16:20ころから始まる特集です)。
草野 満代さんもハマっているというネットフリックスですが、紹介してもらう上でのリクエストは、1.シリーズものを最後まで観られない。2.重過ぎる作品はイヤ。3.あんまりSFチックなものは、見たくない。 この難題をカバーした上で清水 節さんが的確に、興味深く紹介してくださいます。
3月16日(月)紹介作品(単発ドラマシリーズ)
「ブラックミラー」シーズン4の第4話「ハング・ザ・DJ」
ネットフリックスの看板番組のひとつ。1話完結のため、シーズン1から通しで観る必要なし。若い男女が利用するコーチと呼ばれるAIマッチングアプリ。このアプリ、お薦めの相手だけではなく、交際期間も指定!ビックリする展開のあとに観終わって幸せな気持ちになる。この作品が気に入ったらさらに脚本の鋭い「ジュニロペ」、「ランク社会」もお薦め!
「ブラックミラー」シーズン4の第4話「ハング・ザ・DJ」
ネットフリックスの看板番組のひとつ。1話完結のため、シーズン1から通しで観る必要なし。若い男女が利用するコーチと呼ばれるAIマッチングアプリ。このアプリ、お薦めの相手だけではなく、交際期間も指定!ビックリする展開のあとに観終わって幸せな気持ちになる。この作品が気に入ったらさらに脚本の鋭い「ジュニロペ」、「ランク社会」もお薦め!
3月17日(火)紹介作品(連続ドラマシリーズ)
「ザ・クラウン」
連続ドラマですが、ハマれば眠れない!エンドクレジットの途中で次回が見たくなるお金のかかった超大作。現在シーズン3でシーズン5まで制作予定。主人公は、ご存命のエリザベス女王。王室の人間模様が赤裸々に生々しく描かれつつもドラマチック!実際にエリザベス女王もご視聴なさっていて、「とても気に入っている」とのコメントを出されたとか。
「ザ・クラウン」
連続ドラマですが、ハマれば眠れない!エンドクレジットの途中で次回が見たくなるお金のかかった超大作。現在シーズン3でシーズン5まで制作予定。主人公は、ご存命のエリザベス女王。王室の人間模様が赤裸々に生々しく描かれつつもドラマチック!実際にエリザベス女王もご視聴なさっていて、「とても気に入っている」とのコメントを出されたとか。
3月18日(水)紹介作品(ネットフリックス オリジナルドキュメンタリー)
「アメリカンファクトリー」
第92回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作でこの作品の出資者は、なんとオバマ前大統領。アメリカ オハイオ州の工場が不景気で閉鎖となり、そこの従業員の助け舟として中国人が乗り込んでくる。そこで目の当たりにするのが、文化の違い。アメリカにとって当たり前の労働組合の存在が中国人には必要と考えられていないことによるトラブル。また、中国人からみたアメリカ人の考え方の相違などアメリカと中国双方の視点や立場でインタビューし、二大超大国のこれからについて違いを乗り越えてお互いの歩みよりの必要性に気が付いて行くドキュメンタリー。
「アメリカンファクトリー」
第92回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作でこの作品の出資者は、なんとオバマ前大統領。アメリカ オハイオ州の工場が不景気で閉鎖となり、そこの従業員の助け舟として中国人が乗り込んでくる。そこで目の当たりにするのが、文化の違い。アメリカにとって当たり前の労働組合の存在が中国人には必要と考えられていないことによるトラブル。また、中国人からみたアメリカ人の考え方の相違などアメリカと中国双方の視点や立場でインタビューし、二大超大国のこれからについて違いを乗り越えてお互いの歩みよりの必要性に気が付いて行くドキュメンタリー。
3月19日(木)最終回 紹介作品(実際におきた事件を描く劇映画)
「ザ・ランドロマット」
タイトルは、コインランドリーの俗語。メリル・ストリープ、ゲイリー・オールドマンといった有名どころが主役を張るネトフリだけのオリジナル作品。スティーヴン・ソダーバーグ監督の「エリン・ブロコビッチ」を彷彿させる展開で描かれる大金持ちほど損をしないという世の中の理不尽を暴き出す。リゾート地で旦那さんを事故で失った老婦人(メリル・ストリープ)が、なかなかおりない保険金に疑問をもち、調べてゆくうちにパナマ文書流出事件に出くわすという腹立たしい現実が面白おかしく描かれる。
「ザ・ランドロマット」
タイトルは、コインランドリーの俗語。メリル・ストリープ、ゲイリー・オールドマンといった有名どころが主役を張るネトフリだけのオリジナル作品。スティーヴン・ソダーバーグ監督の「エリン・ブロコビッチ」を彷彿させる展開で描かれる大金持ちほど損をしないという世の中の理不尽を暴き出す。リゾート地で旦那さんを事故で失った老婦人(メリル・ストリープ)が、なかなかおりない保険金に疑問をもち、調べてゆくうちにパナマ文書流出事件に出くわすという腹立たしい現実が面白おかしく描かれる。
いかがでしたか?興味湧きましたか?ここまで紹介しておいて大きな落ちがあります。実は私、ネットフリックスは契約していません。理由は、映画鑑賞(劇場)やブログ、ラジオを聴いたり、録画番組を観ることだけで精一杯だからです(笑) ですが、映画評論家の清水 節さんが過去に紹介された「帝一の國」や「マンチェスター・バイ・ザ・シー」が、鑑賞して面白かったし、感動もしましたので間違いなしと信じているからです。ネットフリックスをご契約の皆様、どうぞお楽しみください(羨ましい)。
「ミッドサマー/ディレクターズカット版」
R15版の興奮冷めやらぬ中、R18のディレクターズカット版をこの目で確かめて参りました。大きな違いは、大人ならではのぼかしなし!そして、最初の儀式に続く、第二の儀式が加えられたことです。この第二の儀式は、R15版で観たかったというのが本音です。R15版でこのシーンがあったら恐らく心の中で「やめてくれ~!」って叫んでいたと思います。
でもDVDが発売されて、購入を考えた時。やっぱりR18版を選びます。えぐい描写のCGもここまできたかとうならせる作品でした(笑)
「野性の呼び声」
現在上映中の映画「ミッドサマー」が、13日から通常版に加え、R18のディレクターズカット版(上映時間170分)も始まります。上映期間中、通常版とディレクターズカット版の併映は、私の知る限りでは初めてのことです。嘘みたいな準備の良さに拍手です!(笑)
ラジオを聴いていますと映画の情報が盛んに発信されておりまして、この作品のこともチラッと小耳にはさんだのですが、作品に登場するバックという名犬の動きはヒトが演じたものをCGで表現したのだそうです。確かにこの作品に求められる演技を本物のワンコにさせるのは酷なことだと思います。
実はこの作品、名犬バックがほぼ主役でありまして、表情も豊かに立派な演技をしています。ヒトが演じていたことは、どうか忘れてください(笑)
原作は、アメリカの作家ジャック・ロンドンが1903年に書いた中編小説で何度も映画化されている人気と年輪を感じさせる冒険ドラマです。カリフォルニア州サンタクララバレーでミラー判事の飼い犬という恵まれた環境が、ある日一変!アラスカ州で郵便配達のソリ犬として売り飛ばされ、過酷な環境の中で学習し、成長して行きます。
バラエティ番組「世界!ナゼそこに日本人」に登場する人の苦労話を犬に置き換えたような展開で、アラスカで出会った訳ありの旅人ソーントン(ハリソンフォード)との出会いや交流を通じ、野性に目覚めて行く姿が描かれます。名前こそバックですが、ミラー判事のもとには帰りませんでした(笑)
本作で語り部をつとめるハリソン・フォードさんは、「スター・ウォーズ エピソード4」のハン・ソロ役を演じて以来、飛ぶ鳥を落とす勢いで出演作がヒットの連発!私の好きな俳優さんのひとりです。20年近く前の話ですが、厚木の有名書店でハリソン・フォードさんのサインが5万円で売られていたとき、買おうか迷ったんですが、手が出ませんでした。以前ラジオでやくみつるさんが、マイケル・ジャクソンさんが着ていたとされる革のジャケットをウン百万円で購入したものの、実は偽物だったというお話を聴いた時、やっぱりあの時買わなくてよかったかも…。なんて考えてしまいました(笑)
監督:クリス・サンダース
キャスト
ハリソン・フォード、ダン・スティーブンス、カレン・ギラン、オマール・シニほか
ハリソン・フォード、ダン・スティーブンス、カレン・ギラン、オマール・シニほか
2020年アメリカ映画
上映時間:99分
上映時間:99分
「前田建設ファンタジー営業部」
3月6日に放送された第43回日本アカデミー賞授賞式で作品賞は「新聞記者」に輝きました。主演女優賞は同作に出演した韓国俳優のシム・ウンギョンさんが受賞しましたが、色々な意味で正解なキャスティングだと思いました。ノミネート作品すべてを劇場鑑賞することは出来ませんでしたが、2019年の日本映画も面白かったです。ことしも楽しみにしています。
「前田建設ファンタジー営業部」。永井 豪さん原作のアニメ「マジンガーZ」の格納庫を作る!実際に作るわけではありませんが、受注を前提としたうえで、ファンの気持ちを裏切らず、忠実な再現にこだわった本番勝負の見積りに挑む。このプロジェクトに広報グループが熱く取り組んだ、実話がベースのエンターテインメント。面白いです、特に「マジンガーZ」ファンなら感涙必至間違いありません(笑)
前田建設が、これまで培ってきた技術で空想世界の建造物(マジンガーZの格納庫)を作れないか?上司アサガワのむちゃぶりにグループメンバーは、動揺。無報酬なプロジェクトであることと、実際には作らない!これに何の意味があるのか?乗り気ではないが上司命令で仕方なくスタートした感のプロジェクトは、取り組みの中でぶつかる作業の困難さ、奥深さを知ることでメンバーのやる気の導火線に火が付きます。熱い志は飛び火して次第に協力者が現れ、やがて業界を横断した一大プロジェクトへ。
「マジンガーZ」の格納庫の見積りを出すためにまず全話収録のDVDを検証。プール中央が開くとそこに水は流れ、「マジンガーZ」が格納庫から登場します。DVDに収録されたシーンからプールの水量を割り出し300トンと推測。ところが実際に作るとなると300トンの水圧に耐える開閉ゲートを制作することは、容易ではなくプールも汚水処理用という設定であることが判明。流れ落ちた水をどうするのか?「マジンガーZ」を格納庫から10秒で上昇させるには?次から次へと難題が…。
この作品を鑑賞するまで、前田建設ファンタジー営業部のことは知りませんでした。驚いたのはこれが実在の部署で、調べてみたらHPもありました。「マジンガーZ」編はプロジェクト1で現在は、プロジェクト9「ロケットパンチ」編まであります。興味のある方は「前田建設ファンタジー営業部」を検索してご覧ください。
夢があるって素晴らしいと改めて感じさせてくれる作品です。夢を現実と捉えて実現させるプロセスも興味深く、これから50年、100年先の未来を想像してしまいます。宇宙時代に突入した現代、月面基地や火星基地など目立たないところで本気で取り組んでいる人たちががんばっているのでしょうね。
監督:英勉
脚本:上田 誠
脚本:上田 誠
キャスト
高杉 真宙、上地 雄輔、岸井 ゆきの、本多 力、町田 啓太、山田 純大、鈴木 拓、水上 剣星、高橋 努、濱田 マリ、鶴見 辰吾、六角 精児、小木 博明ほか
高杉 真宙、上地 雄輔、岸井 ゆきの、本多 力、町田 啓太、山田 純大、鈴木 拓、水上 剣星、高橋 努、濱田 マリ、鶴見 辰吾、六角 精児、小木 博明ほか
2020年日本映画
上映時間:115分
上映時間:115分