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「シェイプ・オブ・ウォーター」

3月5日月曜日にアカデミー賞の結果が明らかになりました。WOWOWを契約していないので授賞式の模様を観ることは出来なかったのですが、結果をネットで調べてみましたら、何と作品賞に「シェイプ・オブ・ウォーター」が …( アカデミー賞始まって以来の事件?)! 本編は発表の前日に鑑賞済みでしたけど、まさかこのような結果になるなんて…ウレシイッ!アカデミー賞ノミネート作品の鑑賞マラソンを初めていきなり山場を迎えましたが、このままゴールをめざします(笑)


シェイプ・オブ・ウォーター.jpg


ファンタジー路線の創造を得意分野とするギレルモ・デル・トロ監督の最新作「シェイプ・オブ・ウォーター(字幕スーパー版)」は、声を出ない女性イライザと謎の生物の愛が描かれたラブストーリーです。ちょっと前ならばこの手合いの作品は、ノミネートすら叶わなかったジャンルではなかったかと思いますけど、いきなり頂点の作品賞ってとてもインパクトがあります。これからのアカデミー賞ノミネート作品に期待大!


作品そのものを表面的に鑑賞すれば、見世物小屋の作品と捉える向きもあるかもしれませんが、実はアメリカ社会の問題に一石を投じるドラマであることが伝わって参ります(トランプ政権への批判?)。それはアメリカのエゴであったり、人種差別や人権の問題、銃社会の問題などです。とかく政治の問題は、直接触れると火傷しますので、時代を変えて、ファンタジーで物申すというところが評価されたのではないでしょうか?


監督が伝えたかったことを解りやすく理解する鑑賞方法があります。それは、謎の生物をあなた自身に置き換えて鑑賞することです。エンディングを迎えたその時、きっと涙を流すことでしょう。


監督・制作・脚本・原案:ギレルモ・デルトロ
脚本:ヴァネッサ・テイラー


キャスト
イライザ(サリー・ホーキンス)、ストリック・ランド(マイケル・シャノン)、ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)、謎の生物(ダグ・ジョーンズ)、ホフステトラー博士(マイケル・スタールバーグ)、ゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)他


2017年アメリカ映画
上映時間:2時間4分


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「シェイプ・オブ・ウォーター」の元ネタは、「大アマゾンの半魚人」です。監督が6歳のころにテレビで観て、この時すでにモンスターの立場に立った自分の考えを持っていて、その長年の想いが結実し「シェイプ・オブ・ウォーター」へと繋がったそうですからモンスター愛は、筋金入りです(笑)


大アマゾンの半漁人.jpg


半漁人 (1).jpg


半漁人(2).jpg

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