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「ライオンキング」(字幕スーパー版)

ここ最近、ネットフリックスの話題をTV、SNS、新聞といったメディアで目にしました。私も「ローマ」を鑑賞して以来注目していたこともあり、新聞記事に目を通した上での個人的な感想をちょっと…。


作品表現の自由度、長時間労働のない現場!クリエイターにとっては理想的な制作環境と1.5億人の会費が直接収入という財源を活用したオリジナル作品を生み出せるしくみ。この両輪が功を奏し、クリエイターに注目され、尚且つ利用者増にもつながっているという流れ。


現在のTV、映画制作での制約(しばり)は、スポンサーには逆らえませんし、公共である以上視聴者の反応もまた然りで簡単には変えられません。その現状の中で制作される作品表現の限界はすでに露呈しています。これに気付いたコアな映画ファンが「クリエイターの意図するホンネの作品が観たい!」という鬱憤からネットフリックスに走るというのは頷けます。


ネットの配信作品が映画と言えるのか?という議論に対しアカデミー賞受賞作品「ローマ」がそれを変えました。私も当初疑問を抱いていた一人ですが、配信という新形態でも商業映画館での上映が可能ならばオッケーではないか?若しくは、配信作品賞という受賞ジャンルを新設しても良いのではないか?


理想的で新しいしくみの中で生まれる映画作品!ネットフリックスというメディアは、コアな映画ファンにとっては聖地であり、棲み分けで成功しているのではないかと感じました(笑)


ライオンキング.jpg


劇場のCMを観た時点で驚いてしまった「ライオンキング」ですが、「とうとう映像もここまで来たか!」という映像の終着駅的作品でした。終着駅とは言っても、ここがスタートであり、スタンダードになって行く作品でもあります。実写もアニメーションも超えた超実写版という見出しは、盛り過ぎとは決して言えない本格映像にただただ目が奪われるばかり。ストーリーは、1994年公開のアニメーション版のリメイク作品なので、そのままトレースした内容です。されど観る価値は、十分!ストーリーを知っている人は、これぞ体感映画です。


背景も演じる動物たちもオールCG制作。動物の躍動感や営み、自然の風景など本当にCGなのかと見る目を疑ってしまいます。本編での動物たちの演技を、オリジナルの動物に演じさせることはまず、不可能であろうところがその証し!カメラアングル(様々な視点)だけ観ても楽しいし、本物モドキの動物たちの表情、しぐさに努力のあとが伺われます。


動物のありのままを実写表現するとなると、どのライオンがムファサで悪役スカーなのか判断しずらいという問題もスカーのダークな特徴を際立たせる手法で克服していますが、さすがにメスライオンだけは難しい!演技をしないと判別不能(笑) アニメーションでは擬人法で表現されているのでそれぞれのキャラを際立たせることは容易ですが、この作品の動物は、演技をしなければ素の動物そのもの!映像にこだわるか?演技にこだわるのかといったら徹底したリアル映像にこだわった作品と言えます。


この作品の登場は、これからの作品に大きな影響を与えることは確実で、期待と希望がふつふつと込み上げるものがありました。


監督:ジョン・ファヴロー
脚本:ジェフ・ナサンソン


キャスト(声の出演)
シンバ(ドナルド・グローヴァー)、ムファサ(ジェームズ・アール・ジョーンズ)、スカー(キウェテル・イジョフォー)、プンバ(セス・ローゲン)、ティモン(ビリー・アイクナー)ほか


2019年アメリカ映画
上映時間:1時間59分


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平成時代をお年玉年賀切手とアカデミー賞で振り返る第26回です。

お年玉年賀平成26年.jpg平成26年お年玉年賀切手

2014年
第87回 アカデミー賞


作 品 賞 「バードマン」
主演男優賞 エディ・レッドメイン「博士と彼女のセオリー」
主演女優賞 ジュリアン・ムーア「アリスのままで」
助演男優賞 J・K・シモンズ「セッション」
助演女優賞 パトリシア・アークエット「6歳のボクが、大人になるまで。」
監 督 賞 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「バードマン」
脚本賞<オリジナル> 「バードマン」
脚本賞<脚色> 「イミテーション・ゲーム」
撮 影 賞 「バードマン」
美 術 賞 「グランド・ブダペスト・ホテル」
音響編集賞 「アメリカン・スナイパー」
編 集 賞 「セッション」
作 曲 賞 「グランド・ブダペスト・ホテル」
歌 曲 賞 「Glory」
衣装デザイン賞 「グランド・ブダペスト・ホテル」
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 「グランド・ブダペスト・ホテル」
視覚効果賞 「インターステラー」
短編賞<アニメ> 「愛犬とごちそう」
短編賞<実写> 「一本の電話」
ドキュメンタリー映画賞<短編> 「Crisis Hotline」
ドキュメンタリー映画賞<長編> 「シチズンフォー」
外国語映画賞 「イーダ」
長編アニメ賞 「ベイマックス」


授賞式/開催年 2015年

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