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「ソボク」

先週ようやくコロナワクチンの2回目接種を受けました。1回目同様接種後に腕に痛みを感じただけで特に発熱することもなく無事にやり過ごした感があります。ただ、ワクチン接種しても感染する新種コロナも流行していることなどからまだ安心には至りません。おそらく3回目の追加接種(ブースター)も視野に入れておいた方がよさそうな予感が致します。


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韓国映画発のSF作品。クローン実験体 ”ソボク” をめぐる企業と国家機関の奪い合い。ソボク護衛ミッションを遂行する元情報局エージェントとソボクの間に芽生える友情。三つ巴のアクションの末、ソボクが選択した行動とは?


最近鑑賞した作品の中で印象に残ったのが「ソボク」。SF作品ならではの映像とアクション、クローンとエージェントとの関係の変化も丁寧に描かれ、エンディングで涙も誘う韓国らしい人間ドラマ。


極秘プロジェクトで生み出されたクローン実験体 ”ソボク” は人類に永遠の命をもたらす希望となるが、彼を欲する者たちの争いにより翻弄された運命をたどることに。ソボクの護衛任務を受けたエージェントは余命宣告されており、彼自身の命もソボクにかかっていた。


永遠の命をもたらすクローンと余命宣告されたエージェントという対局の立場にある二人の主役という設定がまず面白いです。ソボクによって自分も助かるという打算勘定が働いていたエージェントも護衛するうちに次第に情が移ってゆくといった感情の変化や自我のないはずのクローンがエージェントと会話をしたり社会と接して発見や感動を経験出来るというのもちゃんと理由があります。エージェントとの会話もソボクだけに素朴な疑問を投げかけるのですが、これが考えさせられます。このやり取りを伏線としたエンディングが用意されている周到さ(誉め言葉)。


SFならではの映像という面では、ソボクに備わった副産物の超能力。視覚的にも映えますし、ハリウッド級!違和感もありません。日本もあぐらをかいていられません。


人に限らず命にはなぜ寿命があるのか?永遠の命を人類が手に入れてしまったら?妄想膨らむSF作品ですが、答えはありません。ただ、ただ切なく締めくくられている、そんな作品でした。


監督:イ・ヨンジュ

脚本:イ・ヨンジュ、ヨム・ギュフン、イ・ジェミン、チョ・ミンソク


キャスト

コン・ユ、パク・ボゴム、チョ・ウジン、チャン・ヨンナム、パク・ビョンウンほか


2021年公開、韓国映画

上映時間:114分


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