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「ライトハウス」

「ホラー映画が認知症予防に効果的」と専門家。オススメは「エクソシスト」。こんな記事が今年5月にネットで流れました。脳科学・医療の研究開発を行う大学教授のお話を一部抜粋しますとホラー映画から得られた視覚情報によって、偏桃体に恐怖の感情を出すよう促すことで「直接病変をきたす箇所」も刺激することができ、代謝を深めることにつながる。「一般的にホラー映画は次に何が起きるのだろうかという<予測行為>をもとに恐怖をかきたてる場面が多い」。ホラーは視覚による出来事記憶のインパクトが強く、前のシーンで抱いた恐怖体験をベースに次に何が起こるのだろうかと予測することで不安や恐怖を感じる。この予測行為が脳の働きを促すうえで非常に有効。そんなわけで「エクソシスト」は、予測行為が働きやすく、ビジュアル的なインパクトがあるとオススメしています。怖い映画が実は認知症予防になるかも…。そんなお話でした(笑)


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モノクロ作品で男二人しか出てこない!どんなドラマなの?と予備知識なしで鑑賞してみたら…。実はスリラーだった!(笑)


前段の記事を踏まえたうえで鑑賞したわけではなく、ドラマだと思って鑑賞しておりました(笑) ドラマにしては不安をあおるBGMといい、モノクロ作品であることから芸術性の高い作品なのか?とも思っていました。


作品は、ある孤島の灯台守のお話。長い間灯台守を務めているベテランのトーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と新たに着任してきたイーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)。


新任のイーフレムは、くせのあるトーマスから孤島に到着早々あれこれ過酷な労働を強要される上に絶対服従を命じるタカピー(上から目線)なことからそりが合わない。


嫌な上司と過酷な労働に耐えるイーフレイムの勤務予定は4週間のはずだったが、突然風向きが変わり嵐に見舞われたことで監視船もやってこない。過去に8ヶ月も足止めになったものもいるという。


1800年代が舞台ということもあり、嵐で食料も水浸し、無線もなく孤立した極限状態で起こった灯台守の悲劇!そんな印象を持つ本作は、悪天候が延々続くなかでこじれる二人が次第に壊れていったドラマとして観ていました。途中途中のおぞましい出来事も幻覚ともとらえることが出来て、おかしくなったのはトーマスなのか?イーフレイムなのか?どっちもどっちの展開に。


ドラマと思って鑑賞していたら、実はスリラーだった!


考えてみれば制作したのは「ミッドサマー」を手掛けたA24ですから直ぐに気付けたと思うのですが、ドラマと思い込んで鑑賞していた訳ですから「認知症予防」にはなりませんでしたね(笑)


実際に起こった事件から着想を得たとのことですけど振り返ってみれば、まあ後味の悪いスリラーらしいエンディングでした。


監督:ロバート・エガース

脚本:ロバート・エガース、マックス・エガース


キャスト

ウィレム・デフォー、ロバート・パティンソン


2019年アメリカ映画

上映時間:109分


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