「シン・エヴァンゲリオン劇場版」&「ビバリウム」
本日15日に流れてきたネットの映画情報では、「鬼滅の刃 無限列車編」が興収386億円を突破、同じく「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が、7日間で33億円と報じられました。そんな中で私が注目したのは、「アバター」が中国で上映され興行収入が「アベンジャーズ/エンドゲーム」を抜いて世界一に返り咲いたという記事です。「アバター」は、私の五本の指に入るほど好きな作品です。理由は、何度見ても飽きない!ストーリーも然ることながら音響と映像、独創性が頂点に達していて、ご家庭にホームシアターを設置された方ならその機能のすべてを発揮して存分に楽しめる作品だからです。「アベンジャーズ/エンドゲーム」が興収1位に輝いたとき、監督が「アバター」の続編に興行収入を塗り替えられるだろうと言わしめた最強作品。その続編がいよいよ2022年12月16日公開予定。全5作が予定されている超大作が今から楽しみです。
前作「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」の公開から実に9年。長いインターバルを経て公開された最新作は、シリーズの終止符にして大長編。これまで溜まった謎解きは、出し惜しみなし!N2地雷を落とされたような衝撃と希望!
余りにもインターバルが長かったので、すっかり内容を忘れてしまい序・破・Qをまとめて鑑賞し直しました(ドライブの壊れたBlu-rayレコーダーの録画より)。新たな発見も含めて予習後の本作鑑賞では、見応えを得られました(笑)
シリーズ始まりでの父親との再会が、終わりを暗示していたかのような親子の確執劇。目と耳から入って来た情報に言葉は悪いけど惑わされ(これを楽しむ人も多いですが)続けて、個人的にはしこりがなくなったとは言えないのですが、まあ、無事に終了した感はシンジの成長が観られたから。殻に閉じこもっていた少年が、あることがきっかけで世界を振り回すという壮大でとんでもないドラマってちょっと衝撃でしょ?(笑)
過去作を見直しての発見ですが、まずマニアを喜ばせるメカの細部から事象に至るまでのこだわり!ホバージェットが、空中でホバリングしているときに排気される熱風のかげろうには参りました!
破の回で葛城ミサトと加持リョウジが、居酒屋で飲んでいる時にミサトの携帯がなるんですが、まずその携帯がガラケーであること(時代を感じます)と着信音が、キングギドラの鳴き声(「三大怪獣 地球最大の決戦!」で登場した時の第一声)だったこと。最初は初代「ウルトラマン」の科学特捜隊本部の着信音だと思っていたのですが、トーンが違いました。
Qの回は、ダジャレではありませんが急展開でした。いったい何があったの?って誰もが思ったことでしょう。味方だと思っていたネルフが敵に!これは、トランプ大統領の当選から始まったアメリカの分断を予言していたかのように思えました(思い切りこじつけでは、ありますが:笑)。
企画・原作・脚本・総監督:庵野秀明
2021年3月8日公開 日本映画
上映時間:155分
出演者が4人。人件費削ってCGの制作にお金をかけた?という打算勘定では、ありません。4人しか登場人物がいないから怖いんですの新感覚スリラー(笑)
冒頭で、カッコウのひなが別種の鳥の巣で、そこのひなと卵を巣から追い出すシーンが流れます。カッコウは、自分ではひなを育てずに他の鳥の巣に卵を産み、育てさせる習性があり、これを托卵(たくらん)と呼ぶそうなのですが、これにヒントを得て作られたと思われるのが本作。
若いカップルが、将来を見据え不動産屋さんへマイホームの下見に出かけます。ちょっぴり怪しさの漂う店員さんから優良物件があると勧められ、見るだけだからと安易に了解し、モデルハウスに案内されるのですが、いつの間にやら店員さんが姿を消します。店員さんが、乗っていた車もありません。
現地の様子は、ひとつのモデルハウスをコピペして増やしたみたいに同じ家が立ち並び、まるで迷路のようです。若いカップルが、おかしいと気付いたときは、既に手遅れでした。
突然、モデルルームの玄関先に置かれたダンボール。蓋を開けると中には赤ん坊が!同封の手紙に書かれていたこと「この街から出られる条件は、赤ん坊を育てること!」誰の仕業なのか?何が目的なのか?
真綿で首を絞められるようにじわじわと心理的に追いつめられてゆく二人、お腹いっぱいに絶望感が味わえる作品です。
監督:ロルカン・フィネガン
脚本:ギャレット・シャンリー
キャスト
ジェシー・アイゼンバーグ、イモージェン・プーツ、ジョナサン・アリスほか
2019年ベルギー、デンマーク、アイルランド合作映画
上映時間:98分