「ZOOM~ズーム~」
21日の朝刊1面は「バイデン氏米大統領」の見出しでした。ここまで来るのに「めんどくせぇ~なぁ~」という気持ちと世界に影響力のある国の米大統領誕生というちょっぴり気の引き締まるような感情が入り混じって眺めておりました。アメリカが揺らいでいるとそこにつけ込む国家がある以上、今の日本を見ている限りでは、やはり強いアメリカであってほしいと悲しいかな思ってしまう自分がいます。
新型コロナウイルスのパンデミックで世界中が大きく変わり、テレワークが普及しました。オフィスと自宅のホウレンソウ(報告・連絡・相談)会議はPCのZOOM他を使って行われることが一般的ですが、その最新手段で起こる恐怖が描かれた本作は、68分という尺のちょうど良さといい、鑑賞代金も1000円とお手頃価格。昔のホラーはビデオ、現在はZOOMです(笑)
ZOOMを使って仲の良い友人男女6名が夕方に、あるイベントを実行しようとPCのZOOM画面にひとり、ふたりと集まりだし、あいさつしたり、部屋の様子を窺ったりと談笑しています。
実行しようとしているイベントは、”交霊会” でプロの霊媒師を招き、霊媒師の進行のもと儀式が行われます。この儀式は、本来であれば一同が同じ部屋に会して行うところですが、コロナ禍の世の中なのでZOOMで行おうという霊媒師にとっても初めての趣向です。
霊媒師の説明では、アストラル界に交信すること、アストラル界の言語は言葉ではないのでそれがたとえペットであったとしても心配はいらない。ただし、自分が思い浮かべる人(他界した人)には敬意をはらうこと。色々と説明がなされた後でいよいよ交霊会が、はじまります。
ろうそくに火をともし、一体感を演出しながら交霊会がはじまるとおかしな物音がしたり、ろうそくの灯が揺らいだりするのは、始まりの合図のようなものと説明をうけ、緊張が高まります。そのタイミングで霊媒師の家に宅配便がやってきて退室すると緊張感も緩んだのか、笑みが…。ところが霊媒師不在の間に交霊会は、不測の事態を招くことと相成りました。
高校時代に国語の先生からどういう経緯でその話になったのかは忘れましたが、「百物語」をやると人が必ず死にますって、真顔で言われたことがあります。「百物語」って、怪談話をして終わったら、ろうそくを消してゆくというあれですよね?当時の私は「へぇ~っ」で終わりましたけど、そこで皆さんに質問です。もし、1万円あげるから「百物語」やらない?って誘われたらあなたは受けますか?
「いやぁ~、私は遠慮しておきます」と答えたあなた!この作品、マジ怖いですよ(笑)
監督・脚本:ロブ・サヴェッジ
キャスト
ヘイリー・ビショップ、ジェマ・ムーア、エマ・ルイーズ・ウェッブ、ラディーナ・ドランドヴァ、キャロライン・ウォード、エドワード・リナードほか
2020年イギリス映画
上映時間:68分
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