「スタントウーマン～ハリウッドの知られざるヒーローたち～」

ここに来て7日に再び非常事態宣言が発令され、不要不急の外出を自粛する事態となってしまいました。早速、今週15日から上映予定だった「宇宙戦艦ヤマトという時代～西暦2202年の選択」が延期になったという情報がネットで流れました。洋画の上映も今後どうなってしまうのか？これはいち映画ファンの心配ですが、とにもかくにもコロナ注意報は、続いていますので皆様どうぞご自愛くださいませ。

映画ファンならば押さえておきたいアクション映画を支える裏方のヒーロー「スタント」にスポットが当てられたドキュメンタリー作品。「スタント」と聞くと大変危険な仕事なので男性のイメージが浮かんで参りますが、ハリウッドの歴史を鑑みれば実は女性（スタントウーマン）たちがその土台を作ってきたことをこの作品に登場するスタントヒーローたちが、教えてくれます。

昔は、アクション女優と呼ばれる役者さんは存在しなかったため、有名女優さんのアクションを支えていたのがスタントウーマンです。中には、女装したスタントマンも登場したりして笑ってしまいます。

チラシにもあるように様々な作品の中で彼女たちは、身を削りながら頑張ってきたわけですが、その中でもやはり人種やジェンダーの差別というものがあり、彼女たちはその問題とも向き合わざるを得ませんでした。

スタントの世界は「出来ない」といったら「お終い」の厳しい世界。女だからと舐められたくはない、強いプロ意識を持っています。有名ではないけれども有名な作品を支えてきた！この使命感が彼女たちのモチベーションとなっています。

スタントは、常に事故やケガとは背中合わせ。「バック・トゥー・ザ・フューチャー」シリーズでもスタントマンの事故があったという事実は衝撃です。過去にあった不幸な事故や経験から「体調が悪いときは、ハッキリと言葉にして伝えることの大切さ」を説くスタントウーマンからアクション監督に昇格した女性の一言は印象に残りました。

監督：エイプリル・ライト

制作総指揮：ミシェル・ロドリゲス

2020年アメリカ映画

上映時間：84分