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「82年生まれ、キム・ジヨン」

明日16日から上映が始まる「鬼滅の刃 無限列車編」が、ヒートアップしています。作品のオンライン予約が開始されてからアクセスが集中し、繋がりにくいとのニュース。これに手ごたえを感じた劇場側も一部の劇場では「鬼滅の刃」だけを上映する試みや全席間隔を取らない満席上映を実施するそうです。オンライン予約がなかった70年代「スター・ウォーズ」の公開で、数日前から劇場に並ぶファンの列がニュースになった時のことを思い出しました。


キム・ジヨン.jpg


話題のベストセラー小説の映画化作品。本を読むのが遅い私でも約2時間で読んだ気分になれました(笑) 男は外に狩り(仕事)に出掛け、女は家を守り、子どもを育てるもの。太古の昔から受け継がれるこの習慣と女性も社会進出を果たし、狩り(仕事)に出掛ける現代のはざまで抑圧を感じる女性の生きづらさが、描かれています。


韓国で82年生まれの女性の名前で最も多いのが ” ジヨン ” さんだそうです。82年生まれですから現在は38歳。OL時代を過ごし、結婚して子育てに奮闘している世代です。主人公のジヨンも普通に結婚して子供を授かり、家族3人で幸せそうに暮らしていますが、実は彼女のこころは病んでしまっているんです。


嫁いでゆくということは、好きになった相手だけではなく、その家族、親戚縁者との関係も広がります。ジヨンは俗に言うキャリアの女性で、生真面目、何事もテキパキと物事をこなすタイプです。そんな彼女は、お嫁さんになっても自分の仕事の夢もかなえたいのですが、旦那の家族からは働くことを良く思われない現実に自分を押し殺してしまい、その反動が旦那を驚かせることになってしまいます。


人や社会が変わっても家族の在り方、価値観が、追いついておらず、ジヨンを代表にそのギャップに悩む現代女性たち。男性優位といった韓国社会の常識に、旦那も感化されていてジヨンのサインに気づけずにいた考えさせられる作品です。


結婚経験もない独り身の自由を楽しむおやじの説得力の無い感想でした(笑)


監督:キム・ドヨン

脚本:ユ・ヨンア

原作:「82年生まれ、キム・ジヨン」チョ・ナムジュ著


キャスト

チョン・ユミ、コン・ユ、キム・ミギョン、コン・ミンジョン、キム・ソンチョル、イ・オル、リュ・アヨン、イ・ボンリョンほか


2019年韓国映画

上映時間:118分


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