SSブログ

「アイリッシュマン」

先日逮捕された沢尻容疑者のニュースですが、違法薬物が現実に売り買いされていることももっと問題視したほうがよいと思います。決して沢尻容疑者を擁護しているわけではなく、芸能人だけの問題ではないからです。


アイリッシュマン.jpg


「マーベル作品の映画は、映画ではない」とコメントして物議をかもしている巨匠マーティン・スコセッシ監督最新作「アイリッシュマン」。個人的には、今年「アベンジャーズ/エンドゲーム」に次ぐ3時間超えの長尺作品鑑賞です。上映時間3時間超え作品を鑑賞にやってくる方は、よっぽどの映画ファンか、スコセッシファンか、はたまたデ・ニーロ、アル・パチーノファンであろうからお客さんの入りはいかがなものか?と思いきやその心配をよそに結構席がうまっていて、親近感を覚えてしまいました(笑)


作品は、1975年に起きた全米トラック運転手組合会長 ジミー・ホッファ失踪事件が題材です。ダラスで暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領就任の時代、アメリカの労使(労働者と使用者)関係は、使用者(会社側)がマフィアを使い労働者に強制労働を強いるといった最悪の環境がまかり通っていたようで、それに対し組合(労働者)側も目には目をという訳でマフィアと手を組むといった構図が成り立っていたようです。そんな時代、アメリカの巨大労働者団体「全米トラック運転手組合」、通称「チーム・スターズ」のトップにジミー・ホッファが君臨していました。ジミー・ホッファの失踪事件は、ケネディ大統領の暗殺事件同様謎のままですが、巷説では、暗殺されたのだろうという見解で一致しているようです。ドラマは、ジミー・ホッファの失踪が、マフィアの視点で切り込まれた内容です。


ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシと並べば”マフィア”の文字が浮かんでしまうほどのビッグスリーです。精肉を運搬するドライバーが、トラックの故障をきっかけに出会った人物。実はマフィアのフィクサーでドライバーは、流れのままにその道で知られる人物になって行きます。 ジミー・ホッファとの信頼関係を築くプロセスや仕事といってピストルを忍ばせて出掛けるさまや関係した事件のニュースを家で見ているさまを娘に目撃され、やがて見捨てられてゆく悲劇等々、殺し屋の回想として描かれている大作です。組織のためなら殺人も裏切りも厭わない血の掟。”家族を守るためだった”という殺し屋の言葉もむなしく、裏社会の怖さにヒリヒリします。


なお、この作品は途中トイレ用のインターバルはなく、ぶっ通し上映ですので、あらかじめトイレは済ませておくことをお勧めします(笑)


マーベル作品を批判したスコセッシ監督について、監督がそう思われたのだからそれでいいと思います(監督の意見は尊重します)。私は、マーベル作品は映画だと思っています。どのような作品でも色々な見方や考え方があるから映画は、面白いんです(笑)


監督:マーティン・スコセッシ
脚本:スティーブン・ザイリアン


キャスト
ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーベイ・カイテル、レイ・ノマノ、ホビー・カナベイル、アンナ・パキン、スティーブン・グレアム、ステファニー・カーツバ、キャサリン・ナルドゥッチ、ウェルカー・ホワイト、ジェシー・プレモンス、ジャック・ヒューストンほか


2019年アメリカ映画
上映時間:3時間29分


新作映画・試写会ブログランキング参加用リンク一覧


上映時間の長い映画といえば、2019年ナンバーワン(今のところ)は「サタンタンゴ」の7時間18分です。劇場で鑑賞してみたいとは思っていたのですが、「アイリッシュマン」を鑑賞して感じたことは、「サタンタンゴ」を劇場鑑賞するには筋トレしないと今の自分にはムリッ!です(迷惑をかけてしまいそうで…笑) ビデオレンタルが始まって観る機会があったら、家でマイペースで楽しむことにします。

nice!(35)  コメント(2) 
共通テーマ:映画

nice! 35

コメント 2

hideta-o

デニーロにアル・パチーノ、それに3時間。面白そうですねー。
by hideta-o (2019-11-24 10:31) 

einstein

hideta-oさん、コメントをありがとうございました。
ギャング視点で描かれた3時間29分。ネトフリご加入なら明日27日ご視聴出来ますのでお忘れなく!
by einstein (2019-11-26 20:56) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。