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「博士と彼女のセオリー」&「イミテーション・ゲーム」いずれも字幕スーパー版

今回は、アカデミー賞ノミネート作品2本の感想です。

どちらの主人公も理系の天才学者で、イギリスの名門ケンブリッジ大学の学生であったという共通点があります。片や超メジャーな物理学者スティーヴン・ホーキング博士、そして第二次世界大戦中にコンピューターのプロトタイプを発明し、ナチスドイツのエニグマと呼ばれる暗号を解読、多くの人命を救い、戦争終結を早めたと言われる数学者アラン・チューリング博士の物語です。どちらの作品もドラマチックな主人公の生き様が描かれていますが、世に知られる輝かしい経歴という点ではホーキング博士とチューリング博士は光と影の対照的な一面があります。しかし、私の個人的な作品嗜好と致しましては「イミテーション・ゲーム」は見事にハマりました。

博士と彼女のセオリー ムビチケ.jpg

ホーキング博士は、車いすに乗った天文学についてのすごい方であること以外詳細については全く存じ上げませんので、「博士と彼女のセオリー」はホーキング博士を身近に感じさせてくれました。博士に関することとして最近購入した別冊宝島社から出版された「地球46億年目の新発見」という雑誌に掲載されていた " ホーキング博士も心配する「人類滅亡」10のシナリオ " は興味をそそりましたので紹介したいと思います。それによりますと・・・

危険度1位 人口爆発で食糧・水の争奪戦が起こる 

危険度2位 新型病原体によるパンデミックが発生する

危険度3位 化石燃料が枯渇し、経済が衰退、戦争が勃発

危険度4位 局地的核戦争が「核の冬」を招く

危険度5位 臨界点を超えた温暖化が地球気候を破壊する

危険度6位 環境ホルモンが生殖能力と脳を弱体化させる

危険度7位 超巨大太陽フレアが社会基盤を崩壊させる

危険度8位 小惑星の衝突によりアルマゲドンが到来する

危険度9位 スーパーボルケーノが噴火、「火山の冬」が来る

危険度10位 ホーキング博士が心配する宇宙人の襲来

いかがでしょうか?このシナリオがホーキング博士のものであるならば、何か不安になってきませんか?このような問題は未然に防げるものと不可能なものとがありますが、このように有り得なくもない極論から人類がこれから先何をしなければならないのかが観えてきます。一番興味深かったのは危険度10位の宇宙人来襲!です。ホーキング博士は、「宇宙人が存在するのは、数学的に合理的だ」とし、もし知的宇宙人の存在がわかってもコンタクトは避けるべきだと警告しています。理由は「自分の惑星の資源を使い果たし、資源や居住場所を求めてさまよっている可能性がある」、接触すれば「人類は、コロンブスが北米大陸に上陸した後の先住民のようになる」のだとか・・・。これは、どうしようもないですね、映画の世界だけであって欲しいです。もっとも友好的な知的宇宙人であれば問題はないんですけど。

イミテーション・ゲーム ムビチケ.jpg

話は変わって、「イミテーション・ゲーム」ですが、やはりカンバーバッチが良かったです。複雑で不器用な難役を情緒感たっぷりで演じきってくれましたが、日本の役者さんとはまた一味違ったオーラがとても新鮮です。ポスト アンソニー・ホプキンスかもしれません。また独特な声質はとても印象的で「ホビット」に登場した竜の声はしびれました。今更ですが、これからは要チェックしてみたい役者さんです。

「博士と彼女のセオリー(字幕スーパー版)」

監督:ジェームズ・マーシュ
脚本:アンソニー・マクカーテン
原作:ジェーン・ホーキング

キャスト
スティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)、ジェーン・ホーキング(フェリシティ・ジョーンズ)、ジョナサン・ヘリヤー・ジョーンズ(チャーリー・コックス)他

2014年イギリス映画
上映時間:2時間4分

博士と彼女のセオリー.jpg

「イミテーション・ゲーム(字幕スーパー版)」

監督:モルテン・ティムドゥム
脚本:グレアム・ムーア

キャスト
アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)、ジョーン・クラーク(キイラ・ナイトレイ)、ヒュー・アレグザンダー(マシュー・グード)、ロバート・ノック刑事(ロリー・キニア)他

2014年英米合作映画
上映時間:1時間55分

イミテーション・ゲーム .jpg

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「イミテーション・ゲーム」では現在のコンピューターの原型となる試作機が登場しましたが、コンピューターに関連する最新の新聞記事で面白いのがありました。プロ棋士VSコンピューターの将棋対決が今まさに開催されておりますが、その第二局でプロ棋士の奇策に対し、コンピューターが王手を放置して反則負けになったという記事です。プロ棋士のとった奇策とは、本来ならば成れる角を敢えて成らずに王手を掛けるというもので、これに対しコンピューターは王手を無視して別の一手を指してしまったことが原因だそうです。これはプログラムの不備によるものですが、次の対局までにプログラムの修正が間に合わなければ決着となるのでしょうか?続きが知りたいです。私も昔コンピューター(スーパーファミコンの早指し 二段森田将棋)相手に将棋指しましたけど、早く指せって催促されて、結局負けて悔しい思いもしましたが今では捨てるに捨てられない大切な宝物なんです。


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