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劇場版「ムーミン(日本語吹き替え版)」

 ムーミン ムビチケ.jpg

現在でも書店でよく見かけるムーミングッズが特典の関連本、今回は昭和世代には懐かしくもある劇場版「ムーミン(日本語吹き替え版)」の感想です。原作者トーベ・ヤンソン生誕100周年記念として制作された本作はフィンランド、フランス合作作品で表現タッチも素朴で味わい深い印象です。日本でもお茶の間の人気番組であった「ムーミン」。日本版(カルピス漫画劇場)は私もよく見ておりましたが、記憶に残っている限りではドラマはほとんどがムーミン谷での出来事で本作のように谷を離れての家族のアドベンチャー物語というのは、覚えがありません。南国の地で繰り広げられるムーミン一家の冒険譚、日本版と比較しながらの鑑賞でした。

ルックスもムーミンパパはシルクハット、ママはエプロン、フローレン(日本版ではノンノン)は足くびのリング飾りとお馴染みのスタイルであることからこれがオリジナルであると思われます。日本版ムーミンでは個性あふれる大勢のキャラが登場しましたが、本作に登場するのはムーミン一家、フローレン、ミー、ミムラ(ミーのお姉さん)、スナフキンといった顔ぶれで南国の地で登場するプレイボーイ クラークはスニフの姿とかぶります。

日本版は原作に日本独自の演出が加えられたのものではないかと推測されますが、劇場版は原作コミック初の映画化ということで日本版にはなかった資本主義社会に対する諷刺などが描かれている点は大きな特徴です。

「ムーミン」といえば私は一番にスナフキンが頭に浮かびます。日本版での彼は常に寡黙でギターを弾いているか、釣りをしているかの旅人なのですが、ここぞという場面ではリーダーシップを発揮する行動的な一面もありで結構ファンが多いのではないかと思います。何かで読んだのですがスナフキンは原作者トーベ・ヤンソンの恋人がモチーフだったと記憶していますが、その性格もスナフキンそのものだったようです。本作での彼は、最後までバイプレイヤーでした。そして印象深かったのが挿入歌であった " おさびし山 " のテーマ曲(すみません、正確なタイトルは解りません)です。スナフキンがいつもギターで奏でる曲で、時にムーミンパパが歌うバージョンも披露されました。ずいぶん前に、このCD(BGM集)が欲しくてヤフオクで探しましたら、入札額が手が出せない高価な値が付いていたことから断念したのですが、今思えば落札しておけばよかったと後悔しています(ハイレゾが出たら絶対購入します)。たぶん出品者も相当気に入っていて、断腸の思いだったのでしょうね。

本作で一番衝撃的だったのは南国の地でクラークに誘われビーチで泳ぐフローレンの水着(ビキニ)姿です。ビキニとは言っても何か下着を身に着けているみたいで苦笑してしまいましたが、皮肉にも水着を身に着けることの方が逆にエロいと感じてしまうのは私の性癖なのだと思います。

監督:ハンナ・ヘミラ
脚本:レスリー・スチュアート、アンニナ・エンケル、ハンナ・ヘミラ、グザヴィエ・ピカルド、ベアータ・ハリュ
原作:トーベ・ヤンソン

2014年フィンランド・フランス合作映画
上映時間:1時間17分

ムーミン.jpg

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昨日一昨日と仕事で朝帰りだったお蔭でニッポン放送の朝ラジを聴くことが出来ました。この番組で一番興味深かったのは「やじうま好奇心」で “ ガチャガチャ " " モナリザ盗難 " のお話は耳がダンボでした(この番組をラジタルで聴きたいです)。 " モナリザ盗難 " の宣伝文句では盗難というワードからルパン三世が用いられましたが、実はクールジャパン(日本アニメ)が近年海外で伸び悩んでいて苦戦を強いられているそうであります。日本のアニメを海外に輸出する場合、そのままでは受け入れてもらえず、輸出国のニーズに即した工夫が必要だそうです。そんなわけで今や国民的な人気者である「ルパン三世」が、現在イタリア向けに制作されていて、日本公開はその後だそうです。イタリアでのリサーチ結果からルパンのスーツの色が赤ではなく、青が似合うという訳で青いスーツのルパン三世がお目見えする日がそのうちやって参ります。


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