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「アメリカン・スナイパー(字幕スーパー版)」

本日は第87回アカデミー賞の授賞式がアメリカ カリフォルニア州ドルビー・シアターで行われました。ネットで調べた速報結果によりますと作品賞は「バードマン(無知がもたらす予期せぬ奇跡)!」だそうであります。日本公開は4月10日、要チェックの作品になりました。

アメリカン・スナイパー試写会.jpg

今回はアカデミー賞6部門にノミネートされたクリント・イーストウッド監督作品「アメリカン・スナイパー(字幕スーパー版)」の感想です。新聞広告でも全面を割いて掲載された衝撃の実話、「このストーリーそのものがメッセージだ」と監督が語られたまさに、そのまんまの作品でした。この作品には、危機一髪を奇策で突破したとか、戦場にあっての余裕などといった演出や飾りが一切ありません。こここそが実話ならではのリアルだと思います。ひと時も目が離せないままエンドクレジットが流れるとなんと無音状態で幕が下ります(BGMが流れないんです)。これ、インパクトありますね、通常なら、作品が終わって音楽に合わせてクレジットが流れると「あ~、終わったね~、ザワザワザワ・・・」の雰囲気が一般的なのですが、無音でこられてしまいますと監督の「これが、ありのままだよ。君はどう思う?」っていう声が聞こえてきそうです。

劇場CMで上映された戦場の1シーン、アメリカ進駐部隊が進行する中、子どもと女性が部隊と対峙する様子を伺うスナイパーは、女性が子供に手渡す手榴弾を確認し、引き金を引くか否かの緊張の一瞬です。子供はただ、単に渡されただけなのか?それとも手榴弾で部隊を襲うのか?この判断が誤射となれば単なる殺人罪、引き金を引かなかったら手榴弾によって多くの犠牲者を伴うというスナイパーをクローズアップした究極の表現が用いられました。

作品は、ネイビー・シールズ所属のスナイパーであるクリス・カイルの生き様が描かれています。イラク戦争で過去4度に渡る出兵を果たし、ヒーローと呼ばれた彼の光と影。お国の為という大義を背負い、家族を養う彼が出兵により次第次第に心が蝕まれる様は、観ていて心が砂漠になります。家族の反対も受け入れず、自ら出兵を希望し、その度ごとに家族との普通の生活が壊れて行く。また、大義とは言いつつも仲間の敵討ちといった私情も戦争の狂気の一端です。イラクでは賞金首、母国ではヒーローな彼のレクイエム的なエンディングは日本人としてどちらでもない空しさを感じました。無音のエンディングで作品を回想していたのですが、考えてみればこの作品BGMってあったのだろうか?弾丸の飛び交う音、爆弾が炸裂する音、崩壊する建物、人々の悲鳴といったイメージサウンドしか思い出せない、そんな印象が残ります。

監督:クリント・イーストウッド
脚本:ジェイソン・ホール
原作:クリス・カイル、スコット・マクイーウェン、ジム・デフュリス

キャスト
クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)、タヤ・カイル(シエナ・ミラー)、マーク・リー(ルーク・グライムス)、ビグルス(ジェイク・マクドーマン)他

2014年アメリカ映画
上映時間:2時間12分

アメリカン・スナイパー1.jpg

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本日は、会社の健診で再検査の結果を受け、精密検査を受けて参りました。なんでもγ-GTの数値が異常に高いと指摘されまして、血液検査に次ぐ二回目の本検査はエコー検査でした。ドクターの見立てでは特に脂肪肝ではなさそうですし、結果を見て判断しましょうとのことですが、普段お酒を飲まない身と致しましては原因が解らないことが不安の要因でもあります。皆様お体大切に・・・。

エコー検査.jpg

検査機器です。


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