「マレフィセント（字幕ｽｰﾊﾟｰ版）」

7月になりました。先週は、兵庫県議の日帰り出張のニュースがやたら話題になっているのでネットで調べてみましたら、なるほど納得の記者会見でありました。まだ容疑者ですから名前は伏せておきますけど、あれでは兵庫県の面目丸つぶれですね。不謹慎で申し訳ないのですが、どうしても笑ってしまいます。

ウォルト・ディズニー創立90周年記念作品「マレフィセント（字幕ｽｰﾊﾟｰ版）」の感想です。「眠れる森の美女」の悪役マレフィセントを主役に据えた本作は人に呪いをかけた悪い魔女のイメージに一石を投じたドラマでした。「眠れる森の美女」を私は鑑賞しておりませんので比較は出来ませんが素敵な王子様のキスで美女が呪いから解放されるというアニメ版の設定は夢が売り物のディズニーですからそれはそれでよかったのだと思います。しかし、実写版は「真実の愛」にこだわりを見せた大人仕立ての設定です。人に呪いをかけたマレフィセントは、ここでは魔女ではなく妖精であり、人と妖精の国が隣り合わせの世界に存在しています。マレフィセントがなぜ呪いをかけなければならなかったのか、そして呪いをかけた少女オーロラに対するその後の行動を知ってしまうとマレフィセントを一概に責めることは出来ません。

違う視点で描かれた本作の意図には、公平なものの見方があると思います。呪いをかけたマレフィセントは本当に悪なのか？人に害を与えたのだから多くの人は悪と決め付ける。しかし、逆の立場になって見ると実はそうではなかった。物事には、必ず原因といものがあります。起こってしまったことからスタートして結論付けてしまい原因を確かめなければ、再発を防ぐことは出来ませんし、反省も気付きも生まれません。オーロラの成長を陰ながら見守って来たマレフィセントがいつしか自分の行いが間違いであったことに気付き、考えを改めるプロセスは感動的で考えさせられます。

違う視点の作品と言えばケヴィン・コスナー主演の「ダンス・ウィズ・ウルブス」が、印象に残っています。子どもの頃ＴＶでよく観ていた西部劇では、インディアンは悪者でした。しかし、この作品はインディアンの視点で描かれています。先住民であったインディアンは実は白人と馴染めず迫害されていたという事実も描かれていて衝撃的でした。この作品は1990年度のアカデミー賞受賞作品で、後にＤＶＤ化されたスペシャルエディションには4時間拡大バージョン（237分）がありますがこちらを劇場で観てみたいです。

邦画では以前記事にしたかも知れませんが内田　けんじ監督の「運命じゃない人」はドラマの時系列を立場の違う人の視点で追い掛けた秀作でとても面白かったですね。毎日通勤で通る道路だって行きと帰りでは景色が違うように映画のストーリーも視点を変えると面白い！映像だけでなく、ストーリーも進化しているんですね。私自身、鑑賞している作品はたいした数ではありませんからまだまだ埋もれた名作があるのではないかとツタヤに期待しています（笑）。

監督：ロバート・ストロンバーグ
脚本：リンダ・ウールヴァートン

キャスト
マレフィセント（アンジェリーナ・ジョリー）、オーロラ（エル・ファニング）、ステファン（シャールド・コブリー）、フリットル（レスリー・マンヴィル）、シスル・ウィット（ジュノー・テンプル）、ディアヴァル（サム・ライリー）、フィリップ（ブレントン・スウェイツ）他

2014年アメリカ映画
上映時間：1時間37分

先週の金曜日ニッポン放送の「ごごばんフライデースペシャル」でうえちゃんとまみちゃんが平塚の七夕まつりのことを紹介してくださいまして、平塚、平塚と発信する度に恐縮してしまいましたが、うれしかったです。五戸アナの中継もあったようですが、仕事のため駆け付けることが出来ず残念でした。私は雨男ですから七夕まつりは、もう何年も行っていませんがお約束みたいに必ず雨が降ります。それでも市内の道路で品川、練馬、多摩、横浜、沼津といった普段見掛けない他府県ナンバーの車を見ると頭が下がります。五戸アナもこれまで平塚に少なくとも2回は足を運んで下さっているように記憶しておりますが、本当に有り難いことです。七夕まつりは、先日6日で終わりましたがまた何かの機会がございましたら是非、お立ち寄り下さい。