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サンブンノイチ

花粉症で目のかゆみが止まりません。我慢していても眠っている間にかいてしまったり、乾燥も加わって目の周りが真っ赤っかです。ドラッグストアにかゆみを抑えて乾燥を防ぐ薬を相談しましたら刺激の強いものばかりでお薦め出来る商品はございません、受診して下さいとけんもほろろ。「そんなこと解っていますよ、受診するなら最初からここには来ませんよ!」と心の中で呟きながら、それならばと乾燥防止とかゆみを分けて二種類購入することにしました。乾燥防止にと勧められたのが「ワセリン」。プロボクサーがよく使っているあれです。それと花粉症(かゆみ)に効く目薬です。お店で一番売れていると表記されているものをチョイスし、現在様子見です。ワセリンは効果ありましたがかゆみの方は・・・。「やっぱり痒いです」。違う病気だったりして・・・。

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品川 ヒロシ監督作品「サンブンノイチ」の感想です。どん底三人組が手を組んで銀行強盗、奪ったお金は1億6000万。三人で山分けの予定だったが、バッグを開けて見たらお金が入っていない?時間軸を遡ることで観えて来るお金に群がるハイエナたち。ハイエナどうしの騙し合い、奪い合いのジェットコースタームービーです。

恐らくタランティーノ作品を敬愛しているであろう監督の仕掛けた本作は絶好調でエモーショナルな展開、シリアス調でありながらお笑いのサービス精神も忘れず、吉本テイストを感じさせる作風です。主犯である三人組(シュウ、コジ、健さん)に加え、銀行強盗のシナリオを描いたまりあ、やば過ぎるキャバクラのオーナー破魔翔、伝説の金貸し川崎の魔女といった面々が複雑に関係し、様々な思惑で絡み合います。鑑賞者を騙し、味方も騙しながらの展開に注目です。

この作品を観ていて一番おかしくてうれしかったことは、掛け合いトークです。それぞれのシチュエーションを映画ネタで例えるトークは絶品です(映画ファンへの大サービス!)。ネタバレですみませんがキャバクラのオーナー破魔翔の吐いたセリフで「俺は年に二回しか映画は見ねえけど、人生の中でバックトゥー・ザ・フューチャーが一番好きなんだ!」と豪語します。これ、うれしくて涙出そうでしたよ。他色々な作品が例えで飛び出して来ますのでお楽しみです。かなり良い意味で遊んでいますよ。

役者さんについてですが、キャバクラ「ハニーバニー」店長シュウを演じた藤原 竜也。この役者さんも本来は二枚目が本道なのでしょうけど、二枚目故の危機感を感じているのでしょうか?汚れ役も辞さない度胸に職人気質を感じます。それとオープニングでナレーションを努め、銀行強盗をけしかけたまりあ役の中島 美嘉。彼女はシンガーですから、コアなファンも多いと思いますが役者としての彼女も魅力的です。彼女を役者として始めて観た作品は「偶然にも最悪の少年(2003年)」ですが、それ以来個性的な演技に注目して参りました。「雪の華」という大ヒットナンバーも然ることながら私は彼女のカヴァー曲である「朧月夜~祈り」は大好きです。「私の事を嫌いな人はそれで構わない、私は私」そんなオーラが感じられるところも、猫族的で独自の世界観があって惹かれるんですよね。それと気になっていたのが川崎の魔女を演じた池畑 慎之介。おばちゃん役を演じるこの男優さん、怪しい!妙にハマっていて、いったい何者なの?と調べてみましたら何と " 夜と朝の間に~ " の「ピーター」だったんですね~。この人もシンガーですからピーターの芸名ならば、すぐに解ったのですが役者名と使い分けていたとは知りませんでした。納得です。

ラストシーンを観て思わず笑ってしまったのですが、あのシーンはあの有名な作品のシーンだと思いますけど、続編制作するんですか?創ったら、創ったでたぶん、観ると思いますけど・・・(笑)。

監督・脚本:品川 ヒロシ
原作:木下 半太

キャスト
シュウ(藤原 竜也)、コジ(田中 聖)、健さん(小杉 竜一)、まりあ(中島 美嘉)、破魔翔(窪塚 洋介)、川崎の魔女(池内 慎之介)他

2014年日本映画
上映時間:2時間

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最近気になった映画ニュースで4月11日付けの朝日新聞の1面に「巨大市場 なびくハリウッド」という見出しが躍っておりました。中国山東省青島の郊外に中国版ハリウッドをつくる突貫工事が行われていて、総工費8500億円をつぎ込み1万平方メートルの撮影スタジオ30棟、1000人収容の大劇場、映画テーマパーク、商業施設、ホテル群を建設し、起工式にはデカプリオ、ニコール・キッドマンを筆頭にアメリカ、中国の俳優60名を17億円かけて呼び寄せたとあります。日本では実現不可能なことを意図も簡単に実現してしまう中国の狙いは何でしょうか?メディアでも実権を握り日本の囲い込みに入ったと言ったら考え過ぎかもしれませんが、何か心配ですね~。いけないことかも知れませんが今の中国の行動を考えるとどうしても斜に構えてみてしまうんです。


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