「ヴェノム/レット・ゼア・ビー・カーネイジ」
先週土曜の朝PCを立ち上げましたらwindows11の更新案内ダイアログが表示され、今は更新する気はないので「windows10のまま」をクリックしました。するといきなりBIOSの画面に切り替わりそこから先に進めなくなりました。色々試して最終手段の電源引っこ抜きをしましたが復旧ならず、サポートデスクに問い合わせると即修理の回答(修理代6万円)。購入して3年、前日まで何の問題もなかったPCが突然故障という事態に見舞われました。よりによって、バックアップを取っていなかったのですがどうにか映画のデータは無事にリカバリー。皆様、大切なデータのバックアップはお忘れなく。
スパイダーマンに登場する悪役ヴェノムが主人公の続編。地球外生命体シンビオートとそれに寄生された記者が共同生活する日々は夫婦関係のようで妙に微笑ましく、新たに出現した強敵カーネイジと対峙するために一度は仲違いしたものの記者がシンビオートに謝罪する姿はいじらしい(笑)
寄生されるというと寄生された側は支配されるというイメージをもちますが、シンビオートと記者は”もちつもたれつ”でお互いが必要と感じさせる関係性が描かれているところはすごくユニーク。ただこの関係は既に日本映画「寄生獣」の主人公 泉新一とミギーの関係のほうが先行しています。
本作に登場する凶悪なヴィラン カーネイジは、シリアルキラーが変身したモンスターです。記者にとりついたシンビオートとシリアルキラーにとりついたシンビオート。宇宙生命体もとりついた人間の性格に左右されることがヴェノムが「こいつはヤバイ!」というセリフからも読み取れます。
シリアルキラーならではの残虐性を秘めたカーネイジの強さは圧倒的でヴェノムも力を振り絞りますが「勝てる気がしない」と弱音を吐きます(すっかり人間に馴染んでいます)。ド派手なアクションが看板だと思うのですが、シンビオートと記者のラブロマンスに魅せられてしまう作品でした。
私が鑑賞したときに近くに座っていた外国籍の鑑賞者さんが、シンビオートと記者のすったもんだを観て大笑いしていました。本当はそれが一番健康的な鑑賞だと思いますけど、今の日本では憚られます。周りに気を遣いながら心の中で笑ってました(笑)
監督:アンディ・サーキス
脚本:ケリー・マーセル
原案:トム・ハーディ&ケリー・マーセル
キャスト
トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ、ナオミ・ハリス、リード・スコット、スティーヴン・グレアム、ペギー・ルーほか
2021年アメリカ映画
上映時間:97分