「ラストレシピ」&「イット」
11月最終日は、邦画、洋画の二本です。何の関連性もありませんが、私が印象に残った両作品のキーワードは「立ち向かう」です。
「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」は、一度口にした料理の味は絶対に忘れないという " 麒麟の舌 " を持つ男のドラマ。依頼された料理の味を完璧に再現することが出来る天才料理人 佐々木 充(二宮 和也)のもとに中国から依頼が入る。依頼人から提示された再現料理は、「大日本帝国食菜全席」。このレシピを探し出し、再現することが高額報酬の条件。佐々木は、依頼人から聴いた関係人物を当たり、レシピの行方を追うことに・・・。
「大日本帝国食菜全席」に纏わる関係者の証言は、考案者である同じ " 麒麟の舌 " を持つ天才料理人 山形 直太朗のドラマとして描かれていて、現在よりも過去にウエイトが置かれています。次第次第に紐解かれて行く因果関係、エピソードは感動的です。
話は反れます。 " 麒麟の舌 " で思い出したのですが、何かのテレビ番組で観た「味覚センサー」。この機器は、ある料理の味を食材を変えても再現出来るという優れものでした。このように今や、 " 麒麟の舌 " も機械化されている時代です。いずれ「感情センサー」なるものも登場し、ロボットが人間に近づいて行くのでしょうね。 話を戻しますが、本作の " 落ち " は、参りました~(笑)
SNSでも評判の良いホラー作品「IT (イット)」ですが、エンディングで「第一章」との表記通り、続編があるようです。
ホラーをベースに子供たちの成長がミックスされた本作。学校でのいじめや個々の家庭事情などお国は違えど大差なし。いじめられっこグループ「負け犬クラブ」の仲間意識は高く、ひとり、またひとりと友達が増えて行きます。川遊び後仲間の女の子の寝ている姿をみている少年たちのまなざしは、傑作でどこか懐かしい感情が浮かび上がります!あの年頃は、みんなそうだった。作品の人気は、こんな共感部分も秘めているのではないかと思います。
そんな彼らを餌にしようと忍びよる怨霊(ピエロ)の存在も現実味を増し、恐怖体験を共有した仲間たちは、本拠地(廃墟)を突き止めます。仲間を助け出すため、少年たちは勇気を振り絞り団結します。
いじめられっこの仲間たちの青春、どのキャラも個性的で輝いています(演技を越えた地の演技です)。ピエロのダークさや廃墟、下水道の雰囲気などもよくて、いきなり緊張感に変わる緩急のバランスも好きです。
作品データ
「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」
監督:滝田 洋二郎
脚本:林 民夫
脚本:林 民夫
キャスト
佐々木 充(二宮 和也)、柳沢 健(綾野 剛)、楊 晴明(笈田 ヨシ)、山形 直太朗(西島 秀俊)、山形 千鶴(宮崎 あおい)、鎌田 正太郎(西畑 大吾)、三宅 太蔵(竹野内 豊)他
佐々木 充(二宮 和也)、柳沢 健(綾野 剛)、楊 晴明(笈田 ヨシ)、山形 直太朗(西島 秀俊)、山形 千鶴(宮崎 あおい)、鎌田 正太郎(西畑 大吾)、三宅 太蔵(竹野内 豊)他
2017年日本映画
上映時間:2時間6分
上映時間:2時間6分
「IT (イット)字幕スーパー版」
監督:アンディ・ムスキエティ
脚本:チェイス・パーマー、ゲイリー・ドーベルマン、キャリー・フクナガ
原作:スティーブン・キング
脚本:チェイス・パーマー、ゲイリー・ドーベルマン、キャリー・フクナガ
原作:スティーブン・キング
キャスト
ビル・デンブロウ(ジェイデン・リーハバー)、ジョージー・デンブロウ(ジャクソン・ロバート・スコット)、ペニー・ワイズ(ビル・スカルスガルド)、ベン・ハンスコム(ジェレミー・レイ・テイラー)、リッチー・トージア(フィン・ウルフハード)、ヘバリー・マーシュ(ソフィア・リリス)、スタンリー・ユリス(ワイアット・オレフ)、マイク・ハンロン(チョーズン・ジェイコブス)、エディ・カスプブラク(ジャック・ディラン・グレイザー)他
ビル・デンブロウ(ジェイデン・リーハバー)、ジョージー・デンブロウ(ジャクソン・ロバート・スコット)、ペニー・ワイズ(ビル・スカルスガルド)、ベン・ハンスコム(ジェレミー・レイ・テイラー)、リッチー・トージア(フィン・ウルフハード)、ヘバリー・マーシュ(ソフィア・リリス)、スタンリー・ユリス(ワイアット・オレフ)、マイク・ハンロン(チョーズン・ジェイコブス)、エディ・カスプブラク(ジャック・ディラン・グレイザー)他
2017年アメリカ映画
上映時間:2時間15分
上映時間:2時間15分
。「ジャスティスリーグ」&「KUBO クボ~二本の弦の秘密」
今回取り上げた二作品は、偶然にもエンディングに流れた楽曲に「ビートルズ」のナンバーが使用されていました。「ジャスティスリーグ」は、「カム・トゥゲザー」。「KUBO クボ~二本の弦の秘密」は、「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」です。幅広い世代に愛され、誰もが知っているビートルズ。邦画でも「悪霊島」で「レット・イット・ビー」がオリジナルで使用されるなど話題を呼びました。このグレートなアーティストは、日本も無縁ではありません。皆さんもご存知、ジョン・レノンの奥さん(世界一有名な日本人)オノ ヨーコさんと言えば納得ではないでしょうか。
マーベルの「アベンジャーズ」に続き、DCも「ジャスティスリーグ」が本格始動。ファンにとっては、忙しくて楽しい(沢山の関連作品の鑑賞)時代がやって参りました。往年の世代であれば「バットマン」、「スーパーマン」は日本のテレビシリーズでもお馴染みですが、コアなファンでなければ知らなかった「アクアマン」、「フラッシュ」、「サイボーグ」といったあまり馴染みのないキャラも大活躍する本作。お金も役者も技術も惜しみなく投入された本気の娯楽作品です。
この作品で私が気に入ったところは、「何でもあり!」なところです(笑) 遠い昔にアマゾン族、アトランティス族、人類の共闘により地球に封印されていた三つのキューブ。このキューブが揃えば、計り知れないパワーが解放されるのですが、それを狙って地球にやって来たとんでもない敵の来襲を察知したバットマンがスカウトマンとして奔走。個々のヒーローの力では、歯が立たない敵を倒すべく再び種族を越えてタッグを組むことに・・・。キューブのパワーは、その映像からしても読み取れるのですが、劣勢のヒーローたちが、キューブを使って考えた秘策は何と!「エッ!え~、それをやりますか(笑)」これは、観てのお楽しみ!
いきなりクイズですが、「KUBO クボ~二本の弦の秘密」の主人公 クボが得意とする楽器は、三味線です。三味線は、三弦なのになぜ二本の弦の秘密なのでしょうか?答え:それは、日本(にほん)に引っかけたからです(笑) すみません、これは私の勝手な創作クイズで真実ではありません。
外国のアーティスト集団によって命が吹き込まれたストップモーションアニメ作品である本作の舞台は、日本です。2020年の東京五輪を控え、いつか日本を舞台にした外国作品が上映されると思っておりましたが、とうとうその時がやって参りました。北京五輪の時も「カンフーパンダ」が制作され大ヒット(ちょっとジェラシー:笑)しましたので、本作の上映は日本人としてとてもうれしいです。
作品の芸術性と言ったらまさに職人技で、その動きはとてもストップモーションアニメとは思えないほどの滑らかさ!描かれている時代も北斎テイストが感じられるこだわりようで、日本人以上に日本通?(笑)
鑑賞は、敢えて字幕スーパー版を選択しました。 猿がシャーリーズ・セロン、くわがたをマシュー・マコノヒー、闇の姉妹をルーニー・マーラですからね、勿論英語は解りません。でも感情は、お釣りが出るほど伝わりました(笑)日本語吹き替え版は、ブルーレイが発売されたらじっくりと楽しませていただきます。
余談ですが、この作品の試写会に応募しましたら見事に外れまして、未だに試写会は、未経験です。はなっから当たるとは、思っておりませんのでめったに応募することもないのですが、一度くらいは経験させてください(誰に訴えているの?笑)
作品データ
「ジャスティスリーグ(字幕スーパー版)」
監督・原案:ザック・スナイダー
脚本:ジョス・ウェドン、クリス・テリオ
脚本:ジョス・ウェドン、クリス・テリオ
キャスト
バットマン(ベン・アフレック)、スーパーマン(ヘンリー・カビル)、ワンダーウーマン(ガル・ガドット)、フラッシュ(エズラ・ミラー)、アクアマン(ジェイソン・モモア)、サイボーグ(レイ・フィッシャー)他
バットマン(ベン・アフレック)、スーパーマン(ヘンリー・カビル)、ワンダーウーマン(ガル・ガドット)、フラッシュ(エズラ・ミラー)、アクアマン(ジェイソン・モモア)、サイボーグ(レイ・フィッシャー)他
2017年アメリカ映画
上映時間:2時間
上映時間:2時間
「KUBO クボ~二本の弦の秘密(字幕スーパー版)」
監督:トラヴィス・ナイト
脚本:マーク・ハイムズ、クリス・バトラー
脚本:マーク・ハイムズ、クリス・バトラー
キャスト
クボ(アート・パーキンソン)、サル(シャーリーズ・セロン)、クワガタ(マシュー・マコノヒー)、闇の姉妹(ルーニー・マーラ)、月の帝(レイフ・ファインズ)他
クボ(アート・パーキンソン)、サル(シャーリーズ・セロン)、クワガタ(マシュー・マコノヒー)、闇の姉妹(ルーニー・マーラ)、月の帝(レイフ・ファインズ)他
2016年アメリカ映画
上映時間:1時間43分
上映時間:1時間43分
「こいのわ~婚活クルージング~」
2015年の国税調査によりますと、50歳まで一度も結婚したことが無い人の割合(生涯未婚率)が、男性23.37%、女性14.06%と過去最高を記録したそうであります。20年くらい前まで、結婚式場だった会場が、現在は葬儀場に模様替えしていることなど、その現状が如実に表れていると思います。かく言う私も23.37%の中の一人でありますが、婚活に真剣な方もいらっしゃいます。今年9月に渋谷のスクランブル交差点で「結婚してください」のプラカードを持ってアピールしていた男性を見かけて、ここなら誰かが声を掛けてくれるかも・・・、なんて思いつつその後どうなったのか気になっています。
で、とうとう婚活映画まで登場しちゃいました。そもそも婚活が映画になるのか?婚活で一番に思い浮かんだのが、トンネルズの番組で一世を風靡した「ネルトン紅くじら団」です。告白タイムでの「ちょっと待った!」は、殿堂入りの名台詞となりました。しかも、予想に反する結末は「大どんでん返し!」という決まり手です。本作「こいのわ~婚活クルージング~」は、どうだったのか?これがまさか、まさかの「大どんでん返し!」予想外の面白さ!広島愛、カープ球団愛に満ちた広島PR的な要素が、婚活とみごとに融合、作品の盛り上げにも貢献しているなんて、すごいぞ!広島!
電機メーカー社長の誠一郎(65歳、バツイチ)は、役員会で解任され、理想のパートナー探しに本腰を入れます。最初にお見合いをしたのが、独身35歳の美人編集者山本 ナギ。誠一郎は、彼女に自社開発したうそ発見器を装着してもらい本音を探ろうとして喧嘩別れ。誠一郎が潤沢な資産を活用して次に打って出たのは、 " こいのわ " という広島の結婚支援プロジェクト協賛の婚活クルージングです。婚活取材に乗り込んだクルーザーでナギは、再び誠一郎と鉢合わせに・・・。
作品の面白さは、誠一郎とナギの関係と掛け合いです。誠一郎は、叩き上げの社長ですから経験も豊富、深みもあって考えにブレがありません。発言もストレートで大のカープファン(奥さんがジャイアンツファンになったことが離婚理由)。それでいて寅さんに出てくるマドンナを理想としています。そんな誠一郎の歯に衣着せぬ発言が、ナギには受け入れられません。一度こじれた二人の関係の成り行きも注目です。
誠一郎を演じるのは、風間 杜夫さんですが、「鎌田行進曲」の銀ちゃん役は、忘れられません。誠一郎役は、まさに銀ちゃん再来を思わせてくれました。山本 ナギを演じた片瀬 那奈さんは、演技、ルックスも然ることながら脚線美な女優さんという印象が残りました。過去の出演作品でおみ足をチェックしてみたくなりました(笑)
監督・脚本:金子 修介
キャスト
門脇 誠一郎(風間 杜夫)、山本 ナギ(片瀬 那奈)、誠一郎の秘書(大嶋 智人)、木戸 綾香(小橋 めぐみ)、荒谷 宏美(藤田 朋子)、北野 要士(町田 啓太)他
門脇 誠一郎(風間 杜夫)、山本 ナギ(片瀬 那奈)、誠一郎の秘書(大嶋 智人)、木戸 綾香(小橋 めぐみ)、荒谷 宏美(藤田 朋子)、北野 要士(町田 啓太)他
2017年日本映画
上映時間:1時間45分
上映時間:1時間45分
先月22日に会社の正門を飛び越えて以来ずぅ~っとびっこで歩いておりました。中々治らないので骨折の不安もあり、病院でレントゲンを撮ったら " 骨 " は異常なし。一ヶ月が経過して今なお、かかとが疼きますが、とりあえず普通に歩けるようになりました。気持ちと肉体が年々乖離しています(笑)
「GODZILLA~怪獣惑星」
怪獣に因んだニュースで気になったのが、今年カナダ・アルバータ州で発見されたノドサウルス類の化石です。この化石は、単なる骨格ではなくて生きた姿をそのまま伝える状態のもので、写真(ノドサウルス類でググってみてください)を見て驚いてしまいました。こうして人類が繁栄する以前に恐竜の栄えた時代があったことはロマンだと思いますが、この歴史を振り返るとヒトの死生観について考えちゃいます。
最近放送された「シン・ゴジラ」を前振りにアニメ版「GODZILLA~怪獣惑星」が解禁となり、早速出掛けて参りました。とかくアニメというジャンルは、未だにマニア向けな印象を強く感じますが、さすが「ゴジラ」です。レイトショーでしたのでお子様の姿はありませんでしたが、若者の中にもご年配諸氏の鑑賞者が多くて、女性も少なくありませんでした(嬉しい!)
「シン・ゴジラ」の続編もどうなりますか、今は静観の時だと思いますが、バトンを受け取った「GODZILLA ~怪獣惑星~」は、映像もストーリーもゴジラの大きさもスケールが別次元、実写で映像化したら日本の製作費では賄いきれないレベルであることからしてもお家芸であるアニメの選択肢(アニメの製作費だって安くはありませんが)は大正解だと思いました。
突如現れた巨大生物(怪獣)たちによって地球の文明は崩壊し、2048年に人類は地球を諦め移住に相応しい惑星を目指しますが、そこは人類が生活出来る環境ではなく、地球に帰還することに。帰還した地球は、すでに2万年が経過した別世界で着陸した場所をキャンプ地とするものの生体構成がゴジラに属する亜種生物の襲撃を受け、深刻な事態に・・・。そして畳みかけるようにゴジラが出現!
今までになかった「ゴジラ」の設定、ストーリーは圧巻!人類が亜空間航行を可能にした理由も筋が通っていますし、圧倒的なゴジラの存在感、存在理由が素晴らしいです。まだまだ謎の多い第一部ですが、今後明らかになって行くであろう人類の未来に希望と期待を寄せて見守って行きたいと思います。
監督:静野 孔文、瀬下 寛之
ストーリー原案・脚本:虚淵 玄
ストーリー原案・脚本:虚淵 玄
キャスト
ハルオ・サカキ(宮野 真守)、メトフィエス(櫻井 孝宏)、ユウコ・タニ(花澤 香菜)、マーティン・ラッザリ(杉田 智和)、アダム・ビンデバルト(梶 裕貴)、ムルエル・ガルグ(諏訪部 順一)、エリオット・リーランド(小野 大輔)、リルエル・ベルベ(三宅 健太)、ウンベルト・モーリ(堀内 賢雄)、ハルエル・ドルド(中井 和哉)、エンダルフ(山路 和弘)他
ハルオ・サカキ(宮野 真守)、メトフィエス(櫻井 孝宏)、ユウコ・タニ(花澤 香菜)、マーティン・ラッザリ(杉田 智和)、アダム・ビンデバルト(梶 裕貴)、ムルエル・ガルグ(諏訪部 順一)、エリオット・リーランド(小野 大輔)、リルエル・ベルベ(三宅 健太)、ウンベルト・モーリ(堀内 賢雄)、ハルエル・ドルド(中井 和哉)、エンダルフ(山路 和弘)他
2017年日本映画
上映時間:1時間29分
上映時間:1時間29分
人類が、地球での生存権を獲得するための障壁はゴジラの駆逐です。熱核攻撃でも歯が立たないゴジラの駆逐手段とは?第二部が待ち遠しいです。
「彼女がその名を知らない鳥たち」
現在ハリウッドでは、セクハラ問題が噴出、大物プロデューサーから始まり、ケビン・スペイシー氏、ベン・アフレック氏、ダスティン・ホフマン氏らにも疑惑が飛び火し謝罪に追い込まれたと新聞記事にありました。「英雄色を好む」という成句もありますけど、女性関係で身を滅ぼした英雄もいることを忘れないようにしたいものですね。
フライヤーで見た原作者の沼田 まほかるさんというネーミングが気になって調べてみましたら去る9月23日に公開された「ユリゴコロ」の原作者だったのですね。「ユリゴコロ」は、鑑賞したいと思いつつ都合が合わなくて、断念致しましたが、本作「彼女がその名を知らない鳥たち」を鑑賞してみて、やはり「ユリゴコロ」を観たいという気持ちが強くなりました。
近年、後味の悪い作品は " イヤミス " と呼ばれ、ひとつのカテゴリーに成長した感があります。私も何だかんだ言っても結局惹きこまれてしまいますので誉め言葉で「質(たち)の悪い作品」だと思います(笑) わさび入りのお寿司を食べられなかった子供が、大人になってわさびの刺激が心地よくなるのに似ています。それにしてもこの作品の " 愛 " はいやだなぁ~。
主人公の十和子(蒼井 優)に関係する男たちとのドロドロ劇(ちょっと説明するの面倒くさいが入っています)。クレイマーの十和子、十和子を溺愛する陣治(阿部 サダヲ)、十和子の元愛人黒崎(竹野内 豊)、十和子の不倫相手水島(松坂 桃李)とこうして駒を並べただけでも、よどんだ風景が浮かんで来ませんか?十和子を筆頭に黒崎、水島のゲスっぷり、陣治のダメっぷりと問題児フル装備です(笑)
この作品は、俳優陣の演技が際立っていました。出演俳優さんたちに悪人役のイメージは、記憶にないのですが、ここまでやってくれるなんて、いい仕事してくれます!阿部 サダヲさんって、不思議な役者さんっていうか、やはりうまいんですね。陣治役は、他に浮かんできませんもの。
監督:白石 和彌
脚本:浅野 妙子
原作:沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」
脚本:浅野 妙子
原作:沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」
キャスト
十和子(蒼井 優)、陣治(阿部 サダヲ)、黒崎(竹野内 豊)、水島(松坂 桃李)、国枝 かよ(村川 絵梨)、野々山 美鈴(赤澤 ムック)、刑事(赤堀 雅秋)、国枝(中嶋 しゅう)他
十和子(蒼井 優)、陣治(阿部 サダヲ)、黒崎(竹野内 豊)、水島(松坂 桃李)、国枝 かよ(村川 絵梨)、野々山 美鈴(赤澤 ムック)、刑事(赤堀 雅秋)、国枝(中嶋 しゅう)他
2017年日本映画
上映時間:2時間3分
上映時間:2時間3分
最近、よく利用する台湾料理店の店員さん(台湾国籍)に「この文字何て読むか解りますか?」って聴かれました。毎回お店に置いてある新聞を読みながら食事をするものですから、この人なら漢字をよく知っていると思われたようです。聴かれたのはこの漢字「做」です。「えっ!なにこの字?こんな漢字あったっけ?見たこともない」と心の中でつぶやきながらスマホで調べたものの出てこなくて「すみません、分りません」。店員さんは諦めて奥にさがりましたけど、こちらは食事どころじゃなくて、必死でスマホ検索。画数(11画)で調べてやっと出てきました。読み方は「音読みでサク、訓読みでつくる」とありました。店員さんのところへ行ってスマホを見せて確認したのですが、なぜこの字を知りたかったのかを知りたくなって逆に質問しましたらメニューの「手作り水餃子」を指さしました。「做」は「作」の俗字であることも判明。店員さんは、新米の店員さんに日本語メニューのレクチャーをしていたようですが、こんな文字はやく みつるさんか、宮崎 美子さんじゃないと読めませんよと心の中で負け惜しみいいながら納得いたしました。心が折れた夜でした。
「マイティー・ソー/バトルロイヤル(字幕スーパー版)」&「シンクロナイズドモンスター(字幕スーパー版)」
11月になりました。5日はトランプ大統領の訪日があり、4日は日本シリーズ第6戦!ソフトバンクが日本一を決めました。DeNAベイスターズが、ここまで夢を見させてくれるとは、思わなかったので結果は残念でしたが、ありがとう、ベイスターズ!(最終戦は、ホントに凄い闘いでした!)
次回の「アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー」公開にあたり、鑑賞すべき二本のうちの1本「マイティー・ソー/バトルロイヤル(字幕スーパー版)」の感想です。もう一本は、来年公開予定の「ブラック・パンサー」。この二作品を鑑賞してみなければ、今後の展開を予想するのは早計だとは思いますが、「ブラック・パンサー」は初めての主役ヒーロー作品ですからキャラクターの紹介が主軸になるものと仮定すると、本作は大きく動きました。
ドラマは、ソーの語り部から始まるのりのりのスタートですが、現れた最強の敵ヘラによって明かされるアズガルド(ソーの母星)の真実。そして結末は、かなり深刻です。お馴染みだったキャラも容赦なし、仲間の入れ替わりも進みます!ハルクとソーが、戦うこと自体、読みようのない展開ですが、これはいずれアベンジャーズが、宇宙で戦うことを示唆しているのではないか?そんなエピソードだと思います。
「アベンジャーズ」を母体としたシリーズ化は、対峙する敵がどんどん強敵になって行くのは仕方がないことで、並行して登場するキャラも増えて行けば当然スケール感も増して行きます。正に日本のアニメ「ドラゴンボール」と「ワンピース」のミックスした様相を呈している状況となって参りましたが、格の違う映像と資金力という面での " アベンジャーズ " で限界を突破して欲しいと思います。
怪獣ブームの広がりを感じさせてくれる作品「シンクロナイズドモンスター(字幕スーパー版)」は、カナダ映画です。ハリウッド発の「GODZILLA」に始まり、日本でもブーム再来。「パシフィックリム」の続編も公開を控えているなど怪獣ファンには、嬉しい流れです。
怪獣作品というのは、リアリティーのないお話という点からして製作費というコストの割には採算の取りにくい映画という高いハードルがあります。東宝の特撮監督円谷 英二さん(故人)は、ウルトラマンの制作に於いても手抜きが出来ない方だったようで、それはお金がかかったそうですが、そのお陰で人気は衰えを知らず、現在に至ります。Hanako世代と呼ばれる方々は、ウルトラマンや仮面ライダーと共に成長して来た世代ですから怪獣や怪人を理屈ではなく、あたり前田のクラッカー(当たり前・・・ちょっと古!)として受け止めることが出来ます(笑)
ウルトラマン(初代)は、怪獣や異星人から街や人を守るというお約束を30分の枠内で制作されている訳ですが、考えてみたら陸海空に宇宙、異次元といった様々な場所から出現する怪獣たちをよくぞあれだけ個性的に、魅力的に、そしてストーリーを創造出来たものだと感動せずにはいられません。「シンクロナイズドモンスター」も怪獣がウルトラマンのようなヒーローと戦うことこそありませんが、その姿、出現理由やダメ女グロリア(アン・ハサウェイ)とのシンクロについても納得させてくれます。その理由が、実にウルトラマンぽくって良いのです(笑)
作品データ
「マイティー・ソー/バトルロイヤル」
監督:タイカ・ワイティティ
脚本:エリック・ピアソン
脚本:エリック・ピアソン
キャスト
ソー(クリス・ヘムズワース)、ハルク/ブルース・バナー(マーク・ラファロ)、ロキ(トム・ヒドルストン)、ヘラ(ケイト・ブランシェット)、ヘイムダル(イドリス・エルバ)、グランド・マスター(ジェフ・ゴールドブラム)、ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)、オーディン(アンソニー・ホプキンス)他
ソー(クリス・ヘムズワース)、ハルク/ブルース・バナー(マーク・ラファロ)、ロキ(トム・ヒドルストン)、ヘラ(ケイト・ブランシェット)、ヘイムダル(イドリス・エルバ)、グランド・マスター(ジェフ・ゴールドブラム)、ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)、オーディン(アンソニー・ホプキンス)他
2017年アメリカ映画
上映時間:2時間11分
上映時間:2時間11分
「シンクロナイズドモンスター」
監督・脚本:ナチョ・ビガロンド
キャスト
グロリア(アン・ハサウェイ)、ティム(ダン・スティーブンス)、オスカー(ジェイソン・サダイキス)、ジョエル(オースティン・ストウェル)他
グロリア(アン・ハサウェイ)、ティム(ダン・スティーブンス)、オスカー(ジェイソン・サダイキス)、ジョエル(オースティン・ストウェル)他
2016年カナダ映画
上映時間:1時間50分
上映時間:1時間50分