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「マッチポイント」

非常事態宣言が解除され、再び感染者が増え始める第2波がニュースになっています。人が動けばウイルスも動き出す。ウイルスは、どこに潜んでいるのでしょうか?人を隠れ蓑にしているのでしょうか?100年前に流行したスペイン風邪も非常事態宣言が解除されてからまた盛り返したという歴史があります。当面三密を避けた行動は、続けるしかないですね。


マッチポイント.jpg


コロナ禍で延期となった作品「ブラック・ウイドウ」に関連して、スカーレット・ヨハンソンさんが出演する「マッチポイント」を鑑賞してみました。もう随分昔にシンガーソングライターの竹内まりやさんが絶賛していたと何かで聞いた覚えがあるのですが、確かにこれはお薦め作品でした!オープニングのテニスシーンで、「ボールがネットにかかった時、手前で落ちるのか、相手コートに落ちるのかは運しだいだ」というくだりがあるのですが、これがクライマックスに大きな意味を持たせているんです。運がいいのはいいけれど…ドキドキしちゃいました(笑)


プロのテニスプレイヤーを引退して、テニスクラブのコーチを引き受けたクリスは、イギリス上流階級の青年トムと知り合い彼の家族と交流が始まります。トムの妹クロエに気に入られつきあうことになるクリスですが、ある日出会ったトムのフィアンセ ノラ(スカーレット・ヨハンソン)に強く惹かれ、押さえきれない衝動が…。ノラに拒絶され、クロエと結婚したクリスは、クロエの父の会社で働くことになり、とんとん拍子で出世して行きます。一方トムと結婚するはずだったノラは、トムの母親の反対で破談となってしまいます。ここから始まるクリスの転落劇!結末は問題ありますが、映画的には面白いです(笑)


ドストエフスキーの「罪と罰」やオペラといった上流階級のたしなみが、伏線としてクライマックスに活きてきます。オペラはよく解りませんが、エモーショナルなシーンにこそ、効果的な楽曲であることを知りました。


スカーレット・ヨハンソンさんと言えば、私の中ではマーベル作品の「ナターシャ・ロマノフ」が定着したお馴染みの女優さんです。それだけに「ジョジョ・ラビット」はショックでした。それに加えて本作も彼女を強く印象付ける一本で波風の立たないキャラでは収まらないところが彼女の持ち味だと改めて思いました(って言うかこの作品が始まり?)。


監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン


キャスト
ジョナサン・リース=マイヤーズ、スカーレット・ヨハンソン、マシュー・グッド、エミリー・モーティマ、ブライアン・コックス、ペネロープ・ウィルトン、ユエン・ブレムナーほか


2005年アメリカ映画
上映時間:124分

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