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「唐人街探偵 東京MISSION」

ネットの記事で「東海道新幹線のトリビア10選」というのを読んでおりましたら、その中の「東京駅のモニュメント」についての説明が刺さりました。説明は、東京駅一番東側(八重洲口)の新幹線ホームに赤レンガの壁を模したモニュメントがあり、壁にはめ込まれたレリーフのメガネをかけた人物は第4代国鉄総裁の十河信二氏だそうです(新幹線の生みの親)。私が刺さったのはその先の説明にあるレリーフのそばに書かれている「一花開天下春」についての意味のことです。この名言は十河氏の座右の銘で、「長い苦労に耐え精進した先に一輪の花が開き、天下に春の訪れを感じる」というものです。なぜ刺さったか?実は最近5年後を見据え、人生初の転職にチャレンジいたしました。まだ試用期間中の身でありまして、この名言を支えにしたいと思ったからです(私にとって今年は種まきの年、第二の人生スタートとなりました:笑)


唐人街探偵.jpg

東京を舞台にしたシリーズ3作目。日本から出演する俳優陣も豪華絢爛!アジアの人気俳優と肩を並べ、コメディタッチながら涙も誘う何でもありの娯楽作!


中国で大人気の本作は、一作完結形式で1作目のタイ・バンコクを皮切りに、2作目のニューヨーク編とワールドワイド。本邦初公開が3作目となりますが、オープニングでちょびっと解説付きの親切もあり、初見でも問題ありません。


登場する世界最強を誇る探偵チームにはランキングがあって、3位の野田(妻夫木聡)が2位のチン・フォン(リウ・ハオラン)に難事件解決の応援を要請します。探偵チームのトップに君臨するQという存在は謎で、1,2作でもベールに包まれていたのではないかと推測します。


東南アジアのマフィア会長密室殺人事件で容疑を賭けられている日本のヤクザ組長 渡辺(三浦友和)からの依頼を受けた野田は、チン・フォンと相棒のタン・レン(ワン・パオチャン)を引き連れ事件解決に乗り出します。そこへランキング9位に急進してきたタイの探偵ジャック・ジャー(トニー・ジャー)も乱入、そして事件解決率100%の警視正 田中(浅野忠信)も目を光らせています。どう考えても渡辺が犯人としか考えようのない難事件の結末は大きな見どころです。


お祭り騒ぎのようなノリのオープニングとギャグはお約束?


コメディ全開でスタートするところは、日本の刑事ドラマとは一線を画しますが、これが終始続いたらと思うと割り切るしかないのですが、エンディングの裁判では実際にはあり得ないながらもきっちりと締めてくれました。この緩急はよかったです。意外にも裁判のバックに流れる楽曲が、角川映画事務所映画製作第2回作品「人間の証明(1977年)」のテーマ曲でした。「人間の証明」を鑑賞された方ならシチュエーションとのマッチングに唸っちゃいますよ(笑)


人間の証明.jpg

ジャケットの画像は所蔵レコードより

余談ですが、「人間の証明」は角川映画第2回作品です。では第1回作品は何だったでしょう?

答え「犬神家の一族」です。角川映画は、この頃イケイケでした。テレビCMで「読んでから観るか?観てから読むか?」の名コピーも生まれました。


ダブル主演と言っても過言ではない活躍を見せる妻夫木聡さんですが、海外でこういう作品に出演していたとは知らなくて目から鱗でした。「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT(2006年)」でのチョイ出演もビックリしましたね(笑)


全体の印象としては、東京の観光名所が上手く切り取られていて、大きな宣伝になっているところなど監督の心遣いもうれしい作品です。


監督・脚本:チェン・スーチェン


キャスト

ワン・パオチャン、リウ・ハオラン、妻夫木聡、トニー・ジャー、長澤まさみ、染谷将太、鈴木保奈美、奥田瑛二、浅野忠信、シャン・ユーシェン、三浦友和ほか


2021年中国映画

上映時間:136分


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