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「ハウス・ジャック・ビルト」

去る3日火曜日のラジオ ニッポン放送「あなたとハッピー!」の「産経新聞モーニングキャッチ」というコーナーで紹介された北朝鮮報道の悪口は、笑ってしまいました。 韓国の文在寅大統領の光復節の演説で「南北対話のムードはゆるぎない」と発言したことを指摘して北朝鮮報道官が「ゆでた牛の頭も仰天して大笑いする話だ!」と罵倒したそうであります。政治的なことはさて置いて、報道官の発言した語彙「ゆでた牛の頭」なんて発想は、日本人には思い浮かばないと思います。これ、北朝鮮のことわざなのでしょうか?すごい表現です。


ハウス・ジャック・ビルト.jpg


すごいと言えばこの作品の描写は、すごかった「ハウス・ジャック・ビルト」!本作はR-18指定の大人映画です。なかなか神奈川の西湘地域でR-18作品が上映されることは、少ないので始めに、小田原コロナさんに感謝致します


この映画は、シリアルキラー(殺人鬼)の凶行の軌跡が描かれているおぞましい作品です。現在放映中の「ライオンキング」レベルのCG技術が、殺人描写に活かされていると言えば、いかにグロいか想像に難くないと思います。なので間違って、お子様に見せようものならトラウマ必至、当然公共のTV放送はNG、怖いもの見たさ、マニア御用達の取り扱い注意作品です。さすが大人映画(笑)


殺人鬼ジャックともう一人の何者か(ヴァージ)の対話で物語は進行するのですが、このヴァージは最後まで姿を見せず、ジャックの話に耳を傾けながらも、時に意見も言う相方のような存在です。ジャックは、ヴァージに過去から現在までの出来事(凶行)を語り出します。


ジャックに、「君は強迫性障害に加え、潔癖症だ」とヴァージが語るのですが、潔癖症は分かりますが、強迫性障害ってどんな病気?ということでネットで調べてみましたら、端折りますが「無意味な行為がやめられない」とありました。このふたつの症状を物語るエピソードがあったり、殺人でアートを表現したりと、とにかく最悪な殺人鬼です。


ジャックは、マット・ディロンさんが演じているんですが、鬼気迫る演技はドハマリ。そして原案や脚本を手掛けたのがラース・フォン・トリアー監督(ダンサー・イン・ザ・ダークの監督)と知って納得。日本ではスポンサーがつかないような作品を制作してしまうところが、この監督のすごいところ、まさに鬼才!


人騒がせな作品では、ありますけど私はラジオで「サイコ」をすすめて下さったテリー伊藤さんにこの作品をお薦めします。こちらは「サイコ」の10倍サイコです!ラストでジャックが殺人を重ねて成しえたこと(映像)を見たらひっくり返りますよ(笑)


監督・脚本:ラース・フォン・トリアー


キャスト
マット・ディロン、ブルーノ・ガンツ、ユア・サーマン、シオバン・ファロン、ソフィー・グローベール、ライリー・キーオ、ジェレミー・デイビスほか


2018年デンマーク・フランス・ドイツ・スウェーデン合作映画
上映時間:2時間32分


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このシリーズもいよいよ大詰めです。
平成時代をお年玉年賀切手とアカデミー賞で振り返る第28回です

お年玉年賀平成28年.jpg平成28年お年玉年賀切手


2016年
第89回 アカデミー賞


作 品 賞 「ムーンライト」
主演男優賞 ケイシー・アフレック「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
主演女優賞 エマ・ストーン「ラ・ラ・ランド」
助演男優賞 マハーシャラ・アリ「ムーンライト」
助演女優賞 ビオラ・デイビス「フェンス」
監 督 賞 デミアン・チャゼル「ラ・ラ・ランド」
脚本賞<オリジナル> 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
脚本賞<脚色> 「ムーンライト」
撮 影 賞 「ラ・ラ・ランド」
美 術 賞 「ラ・ラ・ランド」
音響編集賞 「メッセージ」
編 集 賞 「ハクソー・リッジ」
作 曲 賞 「ラ・ラ・ランド」
歌 曲 賞 「シティ・オブ・スターズ」
衣装デザイン賞 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 「スーサイド・スクワッド」
視覚効果賞 「ジャングル・ブック」
短編賞<アニメ> 「ひな鳥の冒険」
短編賞<実写> 「合唱」
ドキュメンタリー映画賞<短編> 「ホワイト・ヘルメット シリア民間防衛隊」
ドキュメンタリー映画賞<長編> 「OJ:メイド・イン・アメリカ」
外国語映画賞 「セールスマン」
長編アニメ賞 「ズートピア」


授賞式/開催年 2017年

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