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「万引き家族」&「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」

関東も梅雨入りして、プロ野球も交流戦真っ最中。14日からは、サッカー「ワールドカップ1次リーグ」が始まります(ニッポン大丈夫かな)? 今回は、家族がテーマの邦画2本です。


万引き家族.jpg


オリジナルの作品に「万引き家族」というタイトルを是枝監督は、つけました。監督は、社会派の監督というイメージが定着していますのでコメディでないことは、解っています。世界からは、恵まれた裕福な国家、貢献する国家として見られている?ニッポンで起きているリアル。国民が悪いのか?政治が悪いのか?答えは難しい、訳あり家族の物語。色々な問題が、凝縮された家族という構成。産みの親より、育ての親といいますけど、万引きは生活する為の暗黙の了解、家族という単位内でのお約束。人には言えない過去や辛い現状に置かれた者どうしの心のセイフティネット、そんな中で彼らなりの理想(家族の)を装っていたのかも知れません。


「社会に一石を投じる!」この言葉を監督は、意識されたかされないか?立場のない弱者への愛も数滴仕込まれているようにも思えます。


ばあちゃんの年金と万引きで生計を立てていること以外は、一見何の変哲もない家族。ある晩、同じ町内の団地で虐待を受けている少女を連れてきてしまったことで、従来の”家族”の営みに異変が生じます。連れてこられた少女は、暖かく迎え入れてくれた”家族”に馴染もうと、万引きも厭いませんが、コンビを組んでいた翔太が駄菓子屋のじいちゃんに呼び止められ、言われた一言で、心境に変化が…。


第71回カンヌ映画祭最高賞「パルムドール賞」を21年ぶりに受賞した本作、どこの国でも抱えている問題として共感が得られたのか?それは解りません。私が是枝監督のことを初めて印象深く心に抱いたのは、「誰も知らない」です。当時子役だった柳楽 優弥さんのデビュー作でもあり、第57回カンヌ映画祭 最優秀男優賞を受賞しています。「誰も知らない」もやはり家族の物語だったのですが、自立出来ていない弱い立場の子どもの問題が絡むという点では、同じ匂い、空気を感じました。


原案・監督・脚本・編集:是枝 裕和


キャスト
治(リリー・フランキー)、信代(安藤 サクラ)、翔太(城桧吏)、初枝(樹木 希林)、亜紀(松岡 茉優)、じゅり(佐々木 みゆ)他


2018年日本映画
上映時間:2時間


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家に帰ると.jpg


「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」このタイトルもかなりインパクトありますが、客寄せパンダ的なところは良しとして、これが実話というから気になって仕方がありませんでした(世の中にこんな奇特な奥様が存在するなんて…でも、なぜ!?)。


本作はYahoo!知恵袋に投稿された質問が、映画化されたそうです。サラリーマン夫婦の結婚生活について、映画の中で語られる赤裸々な日常。好きどおしでくっついたんだから気楽に過ごせば~っと独身の身分(一個人)からすれば言いたいところですが、旦那は前妻と3年で離婚経験のあるバツイチで夫婦生活にトラウマを抱えているんです。そんな結婚3年目にして奥様が、始めた死んだふり!旦那にとっては不安の火に油を注ぐかのような行為に戸惑っています。会社の後輩に相談したり、奥さんに真相を訪ねたり…。でも奥さんは、こう答えるんです「月が綺麗ですね~」。


旦那を演じた安田 顕さんと奥さん演じた榮倉 奈々さんが、またハマっているんですよ。特に奥さんの榮倉 奈々さん(い~わぁ~)。お話を知っての感想ですけど、この奥さん、なんて心根の優しい人なんだろう!この人だったら絶対幸せにしてあげたいって思わされちゃいましたよ~(笑)


奥さんが答えた「月が綺麗ですね~」ですが、実はこの逸話を私今まで知らなかったんです(勉強になりました:笑)。
では、早速使わせていただきます。皆さん、「月が綺麗ですね~」!


監督:李闘士男
脚本:坪田 文
原作:「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」PHP研究所刊/作:K.Kajunsky


キャスト
ちえ(榮倉 奈々)、旦那(安田 顕)、旦那の後輩(大谷 亮平)、後輩の嫁(野々すみ花)、旦那の上司(浅野 和之)、クリーニング店主(品川 徹)、ちえの父(蛍雪 次朗)他


2018年日本映画
上映時間:1時間55分


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