「ステージ・マザー」&「ナタ転生」
今週最大のニュースは、何といっても日本人初の偉業を達成した松山英樹さんのマスターズ優勝でしょう。長い歴史の中で何度も日本のトッププレイヤーが、チャレンジしてつかめなかった夢。グリーンジャケットを着た松山英樹さんが眩し過ぎます(110を切れない私が、言えるセリフではありませんが:笑)!優勝おめでとうございます。
感動作って、やっぱり直球が響きます。ひねりなんていりません!息子への愛が、己の偏見を改め、行動が変わってゆく。映画って素晴らしい!
疎遠だった息子リッキーの訃報を知り、葬儀に参列するも「まるでミュージカル」だとその場を去ってしまう母親のメイベリン。しかし、「葬儀の形態はリッキーが望んでいたものできっと喜んでいると思う」。ゲイバーを経営し、リッキーと仲の良かったネイサンは、続ける。「リッキーは共同経営者で、彼が他界した現在、オーナーは、メイベリンであり、自分は家賃も払えず部屋を出てゆく」…。
いままで息子とそりが合わず、疎遠のままでいたのは理解しようとしなかったことが原因ではないだろうか?メイベリンは愛する息子を失って過去を振り返る。そして逆境をバネに、息子の遺したゲイバーの立て直しに動き出す。
息子に対する後悔が、母親をつき動かす引き金になるのですが、末期症状のゲイバーも問題山積。これをアイデアと行動で乗り越えてゆく母親の経営手腕もみどころ。「人は変われる、気付きと変わろうとする勇気さえあれば!」そんな気概を感じさせてくれるところも魅力的。
監督:トム・フィッツジェラルド
脚本:ブラッド・ヘンニク
キャスト
ジャッキー・ウィーバー、ルーシー・リュー、エイドリアン・グレニアー、マイア・テイラー、アリスター・マクドナルド、オスカー・モレノ、ジャッキー・ビート、エルドン・ティーレほか
2020年カナダ映画
上映時間:93分
中国の古代小説「封神演義」をベースとし、現代風にアレンジした中国発の3DCG作品。登場する神話の神々、魔物たち、輪廻転生の闘いといった奥行き感のあるファンタジーアクション。
ナタとは、「封神演義」に登場し、3000年以上昔に絶大な権力を誇る一族 東海龍王と死闘を繰り広げた7歳の少年神。
現代までその権力を維持し続ける東海龍王一族とナタの因縁の闘いが、再び始まる。
死んでも生まれ変わって、因縁対決するというこのドラマ。よく考えると闘いはエンドレスであり、その度に巻き込まれる人々が災難に見舞われるというとんでもないストーリーです(終わりはあるのか?)。
季雲祥という青年に生まれ変わったナタですが、季雲祥は自分がナタの生まれ変わりであることに気づいていません。運命が手繰り寄せたのか、季雲祥の愛するバイクをよこせと絡んでくるのが東海龍王一族の御曹司。
ナタが覚醒する前に季雲祥の息の根をとめようと刺客が迫る。
中国の街並みや生活の描写が、へんに未来化されていないところに好感がもてました。古代の神々や魔物たちとナイスなマッチング。それとナタを覚醒させようといにしえの魔物が、季雲祥の指南役として登場するのですが、この魔物の正体がなんと超メジャーなキャラでした。この演出も良かったです。
中国で大ヒットした本作、どうやら続編のにおいがいたします。もし、続編が公開されたら…。付き合いますよ、映画ファンですから(笑)
監督:趙霽
キャスト
楊天翔、宣暁鳴、凌振赫、張赫、朱可兒、季詩萌ほか
2021年中国映画
上映時間:117分
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