「モンテッソーリ 子どもの家」
国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs:エスディージーズ)17の目標のひとつに”質の高い教育をみんなに”というのがあります。質の高い教育とは何でしょうか?本日発売の「AERAアエラ」の記事に”藤井二冠も受けたモンテッソーリ教育の「真価」”もSDGsに関連しての記事なのか?朝刊の宣伝に目を奪われました。
アンネ・フランク、英国ロイヤルファミリー、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツ、バラク・オバマ、そして日本の藤井聡太(敬称略)と名だたる人物を輩出したモンテッソーリ教育とは?自分の娘の誕生から教育に興味を持ち、モンテッソーリ教育と出会った監督が2年弱に渡る密着取材を行ったドキュメンタリー作品です。
お恥ずかしい話なのですが、私はこの作品を観るまでモンテッソーリが、人物の名前であることを知りませんでした。モンテッソーリの正式名称は、マリア・モンテッソーリ。1907年にローマに開設した「子どもの家」の革新的な教育方法が世に認められ、現在では140を超える国に教育の場が広がっているそうです。
監督が取材を行ったのは、フランスにあるモンテッソーリ幼稚園で2歳半から6歳までのお子さまたちです。子どもの興味と集中力に着目した教育法は、独特で、教室に整理整頓された教具は、日常生活にあるごく普通の道具なのですが、ある子はパズルを組み立てたり、またある子はりんごを切ったりと多種多様です。これらの道具に興味を持つ子供たちは、仕事と認識して自発的に学ぶだけではなく、年長さんが下の子に使い方を教えている姿には目から鱗です。
先生は、一人一人に真摯に向き合いあれをやりなさい、これはダメなんて一切言いません。水を移し替えたりする単純な作業から次第に文字に興味を持ち始めるまでの成長を見つめ、アドバイスする観察のスタンスに徹しています。日本では、家庭で教えることを幼稚園という社会に出て、共同生活の場で学ぶという教育方法もアリだと思いました。
以前、テレビ番組「深イイ話」で8歳で絵本を出版して、ベストセラーになったスゴイ少女が紹介されていましたが、この少女のご両親がまた素晴らしくて、子どもに自分で考えさせる教育をしているところは、モンテッソーリ教育に通じるものを感じました。
”教育”って本当に難しいとおもいます。教える側が教わるという考えからスタートしたモンテッソーリの教育法。お子様の将来を考えている親御さんにおすすめの一本です(笑)
監督・撮影・録音:アレクサンドル・ムロ
日本語吹き替え:本上まなみ、向井理
2017年フランス映画
上映時間:105分
コーチは決して怒鳴らない
教育は頭脳戦
どれだけ伏線を張れるのかだと思います
先を生きる先生がどれだけいるかが重要です
先に生まれただけでエラそうにしている先生が多すぎます
リタイアした先生たちの多くは分からないを連発して開き直っています
十三面待ちの先生こそ国士無双でしょう
by tommy88 (2021-02-24 07:58)