「居眠り磐音」
15日の朝刊記事「ポケモン・ガンダム・キティ…米で映画化続々」という見出しに目がとまりました。すでにポケモンは「名探偵ピカチュウ」が上映中ですが、なぜこのような流れになったのかについて、2016年のアカデミー賞でこれまでの白人主体から脱却して多様性にシフトし始めたこと、アメリカでも「ドラゴンボール」など日本の作品をみて育った世代が親になり、家族で親しまれるようになったことなどが主な理由としてあげられています。確かに日本のキャラクターがアメリカで愛されていることは、映画を観ていても感じました。最近ではマーベル作品「アントマン&ワスプ」で「ハローキティのペッツ」が登場しましたし、「search(サーチ)」では、行方不明の娘の手掛かりのひとつにポケモングッズがありました。それに加えてアメリカの大学生が就職したい企業ベストテンに「ニンテンドー」が入っていたことは、人気を裏付ける立派な根拠ではないでしょうか。ハリウッドから日本にオファーが来る時代の到来!日本はこのチャンスの波に上手く乗りたいものですね(笑)
個人的には、久しぶりの時代劇「居眠り磐音」は、時代劇のニューヒーロードラマです。ヒーローはそのタイトルを冠した坂崎 磐音(松坂 桃李)こと居眠り磐音です。居眠りというのは、彼独自の必殺剣(居眠り剣法)から来ているもので眠狂四郎の円月殺法みたいなものです。哀しい過去を背負いながらも生きることを選んだ素浪人。ただ強いだけではなく、事件も解決に導く切れ者でありながらそんなそぶりは見せません。松坂 桃李さんが演じるからという域をこえて真に魅力を感じたキャラでした。
磐音の哀しい過去は、時代劇ならではの悲劇で、本当に切ないです(磐音の気持ちを考えると、こちらも凹みます)。それを背負って生きて行くことは死よりも辛いと本人は語りますが、こんなひとこともこの人が言うとメッセージのように響きます。
役者さんたちの殺陣シーンも迫力で、小手先ではない振りかぶりや流しなど、不自然なところは微塵も感じられませんでした。そして何よりもリアルに感じたのが、磐音が刺客と剣を交えた際、磐音も傷を負うところです(完璧、無敵の宮本武蔵ではないところ)。
お金に執着がないと言えば、聞こえはいいかもしれませんが、借家の家賃をためてしまい昼のうなぎ屋に夜は用心棒と二足のわらじ(働き方改革:笑)。見た目からは剣の達人には見えないながらも”能ある鷹は爪を隠す”のことわざ通り、武士としての本領をここぞの場面で発揮!頼りなく思われていた汚名を返上します。モテ男なので浮いた話もありますが、これも切ない…。色々な時代劇の要素を併せ持つ「居眠り磐音」は、シリーズとして続編を期待したくなる快作です。
監督:本木 克英
脚本:藤本 有紀
原作:佐伯 泰英
脚本:藤本 有紀
原作:佐伯 泰英
キャスト
松坂 桃李、芳根 京子、柄本 佑、杉野 遥亮、佐々木 蔵之介、谷原 章介、中村 梅雀、柄本 明他
松坂 桃李、芳根 京子、柄本 佑、杉野 遥亮、佐々木 蔵之介、谷原 章介、中村 梅雀、柄本 明他
2019年日本映画
上映時間:2時間1分
上映時間:2時間1分
このシリーズも後半です。
平成時代をお年玉年賀切手とアカデミー賞で振り返る第16回です。
平成時代をお年玉年賀切手とアカデミー賞で振り返る第16回です。
平成16年お年玉年賀切手
2004年
第77回 アカデミー賞
作 品 賞 「ミリオンダラー・ベイビー」
主演男優賞 ジェイミー・フォックス「ray/レイ」
主演女優賞 ヒラリー・スワンク「ミリオンダラー・ベイビー」
助演男優賞 モーガン・フリーマン「ミリオンダラー・ベイビー」
助演女優賞 ケイト・ブランシェット「アビエイター」
監 督 賞 クリント・イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」
脚本賞<オリジナル> 「エターナル・サンシャイン」
脚本賞<脚色> 「サイドウェイ」
撮 影 賞 「アビエイター」
美術監督賞 「アビエイター」
音響ミキシング賞 「ray/レイ」
音響編集賞 「Mr.インクレディブル」
編 集 賞 「アビエイター」
作 曲 賞 「ネバーランド」
歌 曲 賞 AI Otro Lado Del Rio「モーターサイクル・ダイアリーズ」
衣装デザイン賞 「アビエイター」
メイクアップ賞 「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」
視覚効果賞 「スパイダーマン2」
短編賞<アニメ> 「RYAN/ライアン」
短編賞<実写> 「Wasp」
ドキュメンタリー映画賞<短編> 「Mighty Times:The Children's March」
ドキュメンタリー映画賞<長編> 「未来を写した子どもたち」
外国語映画賞 「海を飛ぶ夢」
長編アニメ賞 「Mr.インクレディブル」
名 誉 賞 シドニー・ルメット
第77回 アカデミー賞
作 品 賞 「ミリオンダラー・ベイビー」
主演男優賞 ジェイミー・フォックス「ray/レイ」
主演女優賞 ヒラリー・スワンク「ミリオンダラー・ベイビー」
助演男優賞 モーガン・フリーマン「ミリオンダラー・ベイビー」
助演女優賞 ケイト・ブランシェット「アビエイター」
監 督 賞 クリント・イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」
脚本賞<オリジナル> 「エターナル・サンシャイン」
脚本賞<脚色> 「サイドウェイ」
撮 影 賞 「アビエイター」
美術監督賞 「アビエイター」
音響ミキシング賞 「ray/レイ」
音響編集賞 「Mr.インクレディブル」
編 集 賞 「アビエイター」
作 曲 賞 「ネバーランド」
歌 曲 賞 AI Otro Lado Del Rio「モーターサイクル・ダイアリーズ」
衣装デザイン賞 「アビエイター」
メイクアップ賞 「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」
視覚効果賞 「スパイダーマン2」
短編賞<アニメ> 「RYAN/ライアン」
短編賞<実写> 「Wasp」
ドキュメンタリー映画賞<短編> 「Mighty Times:The Children's March」
ドキュメンタリー映画賞<長編> 「未来を写した子どもたち」
外国語映画賞 「海を飛ぶ夢」
長編アニメ賞 「Mr.インクレディブル」
名 誉 賞 シドニー・ルメット
授賞式/開催日 2005年2月27日
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