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「ぼくの名前はズッキーニ」&「さよならの朝に約束の花束をかざろう」

平昌五輪が幕を閉じました。若い力が、開花して夢を実現する現場を体現してくれました。日本の未来は、問題こそ多いけどまだまだ捨てたもんじゃないですね!次はいよいよ東京ですよ~!


今回は、アニメ作品2本です。


ぼくの名前はズッキーニ.jpg


最初は、第89回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート作品「ぼくの名前はズッキーニ(字幕スーパー版)」です。昨年のアカデミー賞ノミネートでこの作品のことが、まったく記憶になかったので調べて見ましたら「マイ・ライフ・アズ・ズッキーニ」という原題のタイトルであったためと判明しました。昨年のノミネート作品がなぜ今頃?という疑問はありますが、そんなことよりもむしろこの作品を上映してくれた劇場の選球眼(良い作品を観て欲しいという本懐)に感謝しています。


ストップモーションアニメで制作されたチラシの絵柄といい、タイトルといい、子供向け作品の印象を抱いていたのですが、その実態は大人も泣ける感動作!「いい作品に出会えてよかった~!」こんな気持ちにさせて貰えることは、年に何回もありません、鑑賞後も余韻に浸ります。ソフトが発売されたら今度は、日本語吹き替えも観ちゃいます(笑)


作品の題材は、家庭事情や施設で暮らす子供たちのシリアスな問題が描かれていて、実写よりもストップモーションアニメの技法で描かれたことで、ワンクッションになっています。しかし、真実はストレートに伝わります。子どもたちが抱えている心の傷、無邪気で残酷な心、笑って、喧嘩して、育まれる友情やズッキーニを保護した警察官レイモンの愛。もっと話題になって盛り上がって欲しいお薦め作品でした。



さよならの朝に約束の花束をかざろう.jpg


続いて岡田 麿里監督の監督初作品「さよならの朝に約束の花をかざろう」です。岡田 麿里監督は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」や「心が叫びたがっているんだ」の脚本を手掛けていらっしゃった方だけあって、タイトルに特徴が感じられます。


作品の舞台は、異国の中世ヨーロッパ辺りがモデルでしょうか?不老長寿の民族イオルフの血を狙うメザーテ王国の侵略によって運命を翻弄されるイオルフの少女マキアの愛が描かれた壮大なファンタジー。メザーテの侵略から逃れたマキアは、絶望の淵をさまよう中、呼ばれるように息を引き取った母親に抱かれた赤ん坊と出会う。マキアは、赤ん坊を息子として引き取り、エリアルと名付ける。


エリアルは、少年から青年へと成長して行きますが、母親のマキアは、少女のままという二人の間に流れる異なる時間。人目を憚るように二人は転々としますが、弱い自分では、母親を守れないと兵士を志願するエリアル。やがて一人前の兵士に成長したエリアルを、戦火が襲う。


話はぜんぜん変わりますけど、今の日本だったら、イオルフのような不老長寿って大歓迎だと思いますけど、仮に300年生きられるとして、人生設計をどうするのか?年金も250歳からですかね?20歳を成人として230年も働くのいやだなぁ~(笑)


作品データ

「ぼくの名前はズッキーニ」
監督:クロード・バラス
脚本:セリーヌ・シアマ
原作:ジル・パリス「ぼくの名前はズッキーニ」


キャスト
ズッキーニ(ガスパール・シュアター)、カミーユ(シクスティーヌ・ミュラ)、シモン(ポーラン・ジャクー)、レイモン(ミシェル・ヴュイエルモーズ)、アメッド(ラウル・リベラ)、アリス(エステル・ヘナード)、ジュジュブ(エリオット・サンチェス)、ベアトリス(ルー・ウィック)他


2016年スイス・フランス映画
上映時間:1時間6分


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「さよならの朝に約束の花束をかざろう」
監督・脚本:岡田 麿里


キャスト
マキア(石見 舞菜香)、エリアル(入野 自由)、レイリア(茅野 愛衣)、クリム(梶 裕貴)、ラシーヌ(沢城 みゆき)他


2018年日本映画
上映時間:1時間55分


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